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英雄アステリオス

しげぞうじいさん

第18話 テーセウスの武勇伝

 俺は父アイゲウスと母アイトラーの間に出来た。他国の間に出来たどちらの国にも属さない家柄だった。だが、俺はトロイゼーンに住んでいた。
 十六歳になり、俺は父アイゲウスに息子と認めてもらうように旅に出た。その道中で、色々な奴に出くわした。
 山賊、強盗、猪、どれも一筋縄ではいかない相手だった。
 最初に会ったのはペリペーテスと言う山賊だった。旅人を襲って持っているこん棒で撲殺していたんだ。俺も襲われたが、逆に返り討ちにしてやった。そいつが持っていたこん棒は俺のお気に入りでな。宮殿の宝物庫に保管してある。
 次にあったのはシニスと言う盗賊だった。こいつは怪力で松の木を地面まで曲げてその反動で旅人を殺していたんだ。俺はこいつに襲われた時、こいつと同じ殺し方でこいつを殺した。
 三番目にあったのがパイアと言うメスの大猪だった。クロミュオーンの猪と呼ばれていた。農民に被害を与えていたんで、殺した。そいつが産んだ子供はどこかの国にいると言われているが、実際に会ったことはない。
 四番目はスケイローンと言う盗賊だった。こいつは海で旅人に無理矢理自分の足を洗わせてその隙に海中に投げ込んで、そこに住む大きな亀に食わせていた。俺も同じ様に足を洗わせられたが、俺を掴もうとした時、隙をついて逆にそいつを海の中に投げて亀に食わせた。
 五番目はケルキュオーンと言うなんて言うか、レスリングの試合を挑んで負けた旅人を殺していたって聞いたが、よくわからん。俺も試合を申し込まれて勝負したが、技をかけている途中でそいつは死んでしまった。俺が殺したんだ。まあ、旅人を殺している奴だったから殺されても文句はないだろう。
 六番目はプロクルーステースと言う山賊だった。こいつは丘に家を持っていてな。旅人に休ませてやろうと声をかけてベッドに寝かせたんだ。その殺し方があまりにも残酷でな。ベッドの寸法が旅人より大きければ、旅人の足を伸ばして殺し、逆に小さければ足を切断して寸法を整えたんだ。このベッドは鉄で出来ていたんだが、調節が可能で、遠くから旅人を見てそいつの背丈を測ってベッドの寸法を調節していた。俺も声をかけられて休ませてもらったが、自慢の力で逆にプロクルーステースをベッドに押し倒して同じように寸法が合うように頭と足を切断した。これが、俺が旅をした間で最後の相手だった。
 そして俺は無事にアテ―ナイに着き、父上に息子と言ったが聞いてもらえず、宮殿で寝ているところを当時の父上の妻であるメーデイアに毒殺されかけたんだが、それを何とか回避して身に着けていた剣とサンダルで身の証を立ててやっと父上に息子として認められた。メーデイアは父上によって国から追放された。今は何をしているかわからん。どこかの国で生き延びているか野たれ死んだか俺にはどうでもいいことだ。

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