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英雄アステリオス

しげぞうじいさん

第5話 初めて

 衛兵に案内された部屋には豪華なご馳走と美人な女がいた。
 俺はさっそく席に座り、女を両手に持って酒を飲んだ。
 アステリオスは、自分は何をしていいのかわからないようでオロオロしている。でも、近くにいた美女によってアステリオスは席に座り、酒を渡された。
「これは?」
「これは酒と言うものだ。美味いぞ、水よりよっぽどな」
 俺が酒を飲むとアステリオスも同じ様に酒を飲んだ。しかし、口には合わなかったようなのか酒を吐き出して咳をしている。
 せっかくの宴なのだ、無理はさせないでおこう。
 目の前の馳走を目の前に差し出すとそれを食べた。
「~~!!」
 どうやら料理は気に入ったらしいな。ものすごい勢いで食べている。
 俺も負けじと料理を食い始めた。
 ……うむ、この国の料理は俺の国と違ってまた別の味がして美味いな。アステリオスが気に入ったのも納得だ。
 俺たちの前で美女が舞を披露している。
 それをずっと見つめて俺に聞いてくる。
「あれはなにしているの?」
「あれは俺たちを喜ばせようとしてくれているんだ。別に怖いことはないから楽しんでおけ。滅多に見られるものじゃないからな」
 そう言うと料理を食べるのを止めてずっと舞を見ている。その隙に俺はアステリオスの分の料理を奪うと自分の胃袋の中に入れた。
 宴は中々楽しいものだった。アステリオスは何もかも新鮮で、見る物全て俺に質問してくる。俺はそれに対して丁寧に答えた。
 宴は夜が来るまで続いた。
「そろそろ寝る時間だな。アステリオス、そろそろ食うのは止めろ」
「うん、わかった。でも、このたべもの、おいしかった」
「そりゃよかった。で、お嬢さん。俺たちはどこに行けばいいのかな?」
 聞くとアステリオスに合うサイズのベッドは無いからここで寝ろ、だと。でも、まあいいか。
 俺たちは美女たちが持って来た毛布を被って横になった。
「ここだとほしとつきがみえないね」
「まあ宮殿の中だからな。お前は見えるほうが良かったか?」
 うん、と答える。
 だったら俺たちはこんなところで寝てられない。
 俺はアステリオスを起こして外に出た。
「うん、ここだとよくみえる」
「じゃあ、ここでいいか。俺は眠いからもう寝るぞ。お休み。アステリオス」
 おやすみとその言葉を聞いて俺は深い眠りに落ちていった。

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