続・普通のコンビニ店員とかなり変わったお客さん達

小夜子

第2話「アレ」



筆者はいつも夜勤勤務なので夜働きます。
いつものように頑張って働いていると入店音が。
「いらっしゃいませ」と挨拶します。
顔を赤く染めた千鳥足のおっさんが入店しました。
年齢は50~60歳程度。
間違いなく酔っぱらいです。
そのおっさんが開口一言。




「店員さん、アレやって。アレ」




と言い出してきました。
筆者も相方もレジにいましたが、どっちもポカンとしてしまった。




「……アレとは何ですか?」




と筆者は質問しました。
しかし、おっさんはどうも具体的な言葉が思いつかないらしく




「いや、だから、アレやって、アレ」




「すいません、アレではわからないです。何をしたいか、具体的に教えてください」




と、筆者は返しました。
おっさんはやはり言葉が思いつかないらしく、しばらく佇んでましたが、外に出て知り合いらしき、若い女の子と何やら話し、ATMで何か操作をして、しばらくしてから出ていきました。
一体何がしたかったのだろうか……。
今でも謎です。

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