呪死~じゅし~

時宮時空

怒り狂った森 その2

 その深夜番組では唯一業者の中で生存できた郡山元氏が一部を隠し話した。

アナA「ということで今回は郡山元さんにインタビューをします」

郡山「私は.....みたんですよ.....同士が、つたのようなものに巻かれているのを.....」

アナA「巻かれるとは?」

郡山「私はあの番組がこのことについて取り上げると知ったときやめたほうがいいと思いました。結果は目に見えていたからです。」

アナA「その番組はみられましたか?」

郡山「見ませんでしたよ。あのことを思い出したくないから.....こんなことで...取り上げられたくないんですよ本当は!!」
 そうしてこの番組の取材は郡山氏の気持ちを配慮して中断された。
ネットではやらせを指摘する声など賛否両論の声が上がった。
 この件から数年経ち、ようやくこの話は風化され語るものは極わずかになった。しかし、都市伝説としては取り上げ続けられていた。
 森のことについて誰も触れなくなっていたその時、事は起こった。

キャスターK「速報です速報です。3年前の五月に行方不明になったAさんが今日未明、発見されました。警察によると事の発端となった森の捜索をしていたところツルがたくさんからんでいて服がボロボロになっている状態の人を見つけ話しかけたところAさんだったそうです。」

 そう報道された後、郡山元氏はSNSにて
<いずれ地獄を見るだろう。炎の燃え盛る灼熱の都市に森は行き、その都市はこのような被害を生むだろう。助かったからといって"私"のように呪い殺されるだろう......この森の抱える憎悪にとりこまれ正気ではいられない。若僧、自分で未来を壊したのだ。あの世で後悔しろ。私と会おう。>
と書き残し44分後、首吊り自殺で死亡した。
 連日この件について報道され職を復帰しようとしたA氏は怖くなり失踪した。
以降、この森について触れるのはタブーとされ誰も語ることは無くなった。
都市伝説としてドンドン拡大していき世界規模にまで拡大した。
 この森はいつの日か、怒り狂った森といわれ始めてから「怒樹海どじゅかい」といわれるようになった。後に「狂森きょうしん」と呼ばれる。


 20xx年、焔 瑛ほむらえいという年齢不明の霊媒師が森に足を運んだ。

「やけにここの気配が強いな...おーい、でてこーい」
焔は森に話しかける。このとき気絶しそうなほどの気配を感じたという。

(ここの森の霊は生半可な思いでは残っていないな...相当な未練がある。この黒い渦のような感情がうけとれる...)
 焔はとても名高い霊媒師で政府も怪奇現象の類のものは焔に依頼するほどだった。

「ま、この森に火を放て。自縛霊とみれるから逃げはしないが一応な。」
焔はあごを触りながら口にした。

政府 不可解現象大臣「お前ら、森に火をはなつんだ!」
 政府から不可解現象大臣とその連れもきていた。当初は視察のみの予定だったがこれ以上の被害を防ぐためにも対策をとらざるを得なかった。

「ただし!火を放ったら恐らく呪われる。塩水でものんで対処しとけ」
焔は口早に言った。

「そんな適当な...そんな人の運命を軽んじるようなっ.....」

「お前...俺を信じてねえのか?印を結べばお前の魂を抜き取ることもできるからな?」
焔は不可解現象大臣を睨みながら言った。


あとがき
はい。最後まで読んで下さりありがとうございます。どこかで聞き覚えのある名前も出てきましたね。まあそれはさておき今回は怒り狂った森第2作目です。ひとつでまとめようとしたんですが長すぎてやばいのでわけることにしました。3作目もあります
次回はついに怒樹海が氷河都市icecle王国からいなくなる!?
ご期待ください

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