英雄様の非日常《エクストラオーディナリー》 旧)異世界から帰ってきた英雄
閑話 出会い③
pv1000越えありがとうございます。
これも支えてくれる皆様のおかげでございます。
これからもよろしくお願いします。
「あっれ……」
「お、やっと起きたか」
「キャッ、ちょ、何やってるんですか」
「揺らすな揺らすな、後ろ見ろ」
よしよし、起きたかそろそろ重くなってきたんだ。
「いやぁ、なんかいっぱい来てる」
俺は女の子を下ろして走らせる。
「お前、魔法使えないのか?」
「魔力切れよ」
本当にあのスライム達をどうしようか………。
衝撃を与えれば死ぬんだったよな。
悪いオッチャン。
「パン屋の方向に走るぞ!」
「え? 何言ってんの?」
「後ろにでかい倉庫があるよな。あの中にパンを作るための材料。つまり、小麦粉があるはずなんだけど」
無かったらマジでこの作戦は終わるんだが。 
「あるよ。沢山。昨日入荷したばっかりだから」
そういや、この子あそこで働いていたな。
俺達は商店街を駆け抜けた。
パン屋の裏の倉庫には思った以上に小麦粉が入ってる袋が山積みにされてた。
「これをスライムの中に入れるんだ」
「え? え?」
「説明は後で、早く!」
煙を巻き上げ、攻撃をかわしながらスライム達に小麦粉を投入していく。
ドロドロのスライムは動きが鈍くなり簡単に全てのスライムが減速した。
「で? どうするの?」
「ああ、あとはお兄ちゃんに任せとけ」
「お兄ちゃん?」
やべ、つい、いつもの癖で口走ってしまった。
「なんでもない」
剣を抜き、よろめく足を無理やり立たせてスライムと向き合う。
これで終わりだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
気がつくと知らない天井があった。
おお、これが夢見たアレか。
「あれ」
ベットの脇に違和感があったので、身体を起こすとそこにはあの女の子が座って寝ていた。
勝ったんだよな?
「ふむ、見事な戦いぶりであった」
扉が開くと王が満足気な顔して入ってきた。
「観てたんですか?」
「まあな。君があれだけ言って出て行ったのだ。危なくなったら騎士を出そうと思ったのだが………。アレは一体どういうことかね?」
アレ。というのは俺がスライムを叩き切って倒したことだろう。
王が言ったのは何故? 魔法も使わずにスライムが倒せたのか。それを聞いているのだ。
俺がやったのは誰でも出来る超簡単な事だ。
スライムは衝撃を与えると死ぬが物理的な衝撃は流動体であるため効かない。
なら、物理的にダメージを与えられるようにすればいい、すなわち。
「ダイラタンシー現象ってやつですよ」
俺は不敵な笑みを浮かべた。
ダイラタンシー現象。
お手元に片栗粉があるのならためしてほしいのだが、水の中に片栗粉を入れるとネチョネチョになる。
そして衝撃。上から殴ったりしてみてほしい、するとそれは先程の水とは違い、殴った感覚があるだろう。水溶き片栗粉は衝撃を吸収出来ないのだ。
詳しく知りたい奴は検索してみてくれ。
そんなダイラタンシーを使って俺はスライムに物理攻撃を仕掛けたのだ。
「小麦粉でそのような事が出来るとはさすが勇者! 皆のもの!  朗報だ! 魔法がなくともスライムを倒す手段が出来たぞ」
なんかめっちゃ話題になった。
え? 何? 閑話が長いって?
ごめんなさい。
次回は閑話が終わります。
また次回。
これも支えてくれる皆様のおかげでございます。
これからもよろしくお願いします。
「あっれ……」
「お、やっと起きたか」
「キャッ、ちょ、何やってるんですか」
「揺らすな揺らすな、後ろ見ろ」
よしよし、起きたかそろそろ重くなってきたんだ。
「いやぁ、なんかいっぱい来てる」
俺は女の子を下ろして走らせる。
「お前、魔法使えないのか?」
「魔力切れよ」
本当にあのスライム達をどうしようか………。
衝撃を与えれば死ぬんだったよな。
悪いオッチャン。
「パン屋の方向に走るぞ!」
「え? 何言ってんの?」
「後ろにでかい倉庫があるよな。あの中にパンを作るための材料。つまり、小麦粉があるはずなんだけど」
無かったらマジでこの作戦は終わるんだが。 
「あるよ。沢山。昨日入荷したばっかりだから」
そういや、この子あそこで働いていたな。
俺達は商店街を駆け抜けた。
パン屋の裏の倉庫には思った以上に小麦粉が入ってる袋が山積みにされてた。
「これをスライムの中に入れるんだ」
「え? え?」
「説明は後で、早く!」
煙を巻き上げ、攻撃をかわしながらスライム達に小麦粉を投入していく。
ドロドロのスライムは動きが鈍くなり簡単に全てのスライムが減速した。
「で? どうするの?」
「ああ、あとはお兄ちゃんに任せとけ」
「お兄ちゃん?」
やべ、つい、いつもの癖で口走ってしまった。
「なんでもない」
剣を抜き、よろめく足を無理やり立たせてスライムと向き合う。
これで終わりだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
気がつくと知らない天井があった。
おお、これが夢見たアレか。
「あれ」
ベットの脇に違和感があったので、身体を起こすとそこにはあの女の子が座って寝ていた。
勝ったんだよな?
「ふむ、見事な戦いぶりであった」
扉が開くと王が満足気な顔して入ってきた。
「観てたんですか?」
「まあな。君があれだけ言って出て行ったのだ。危なくなったら騎士を出そうと思ったのだが………。アレは一体どういうことかね?」
アレ。というのは俺がスライムを叩き切って倒したことだろう。
王が言ったのは何故? 魔法も使わずにスライムが倒せたのか。それを聞いているのだ。
俺がやったのは誰でも出来る超簡単な事だ。
スライムは衝撃を与えると死ぬが物理的な衝撃は流動体であるため効かない。
なら、物理的にダメージを与えられるようにすればいい、すなわち。
「ダイラタンシー現象ってやつですよ」
俺は不敵な笑みを浮かべた。
ダイラタンシー現象。
お手元に片栗粉があるのならためしてほしいのだが、水の中に片栗粉を入れるとネチョネチョになる。
そして衝撃。上から殴ったりしてみてほしい、するとそれは先程の水とは違い、殴った感覚があるだろう。水溶き片栗粉は衝撃を吸収出来ないのだ。
詳しく知りたい奴は検索してみてくれ。
そんなダイラタンシーを使って俺はスライムに物理攻撃を仕掛けたのだ。
「小麦粉でそのような事が出来るとはさすが勇者! 皆のもの!  朗報だ! 魔法がなくともスライムを倒す手段が出来たぞ」
なんかめっちゃ話題になった。
え? 何? 閑話が長いって?
ごめんなさい。
次回は閑話が終わります。
また次回。
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