英雄様の非日常《エクストラオーディナリー》 旧)異世界から帰ってきた英雄
閑話 出会い②
明日、大変なことが起きる。
そう私は確信していた。
理由は簡単だ。
原因が私だから………。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「嘘だろ……」
俺は城下町を見て声を出した。
朝からやけに騎士が騒いでると思ったが魔物が大量に発生しているらしい。
なかでもスライムの量が異常だ。
スライムは一定以上の衝撃をくらうと死ぬのだが、いかんせん種族的な特性上打撃は無意味。
魔法で迎え討つしかないのだ。
「俺も行きます!」
「勇者様。行かないでくれませんか」
「何言ってんだ? この国を守るために呼んだんだろ?」
「ですが……」
「借りてくぜ!」
俺は剣をひったくり城下町へと走った。
因みに俺は異世界にきたばっかりでロクに魔法が使えない。
城下町で魔物を蹴散らしながら歩いていると昨日の女の子がいた。
「くっ……」
女の子は大量のスライムに囲まれて身動きが取れない状態に陥っていた。
はっきり言ってかなり不味い。
俺は異世界にきたばっかりだからスライムが倒せない。
他の魔物なら《極めし力》で手に入れた剣術でなんとかなるのだが、物理攻撃を喰らわないアイツらとは相性が悪いのだ。
「ちっ、やるっきゃないか」
俺は意を決してそのスライムの塊の中に飛び込んだ。
「ゴボ、ゴボ」
息が出来ない水の中を進む。
女の子を引っ張りスライムの中から出て全力でダッシュした。
女の子は気を失っていて背負って走ったのだが。
「なんで追ってくるんだよ!」
スライム達は俺達を見るなり追いかけている。
そして、気がついたら
ーー街じゅうのスライム達が俺達の後ろで行進していた。
そう私は確信していた。
理由は簡単だ。
原因が私だから………。
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「嘘だろ……」
俺は城下町を見て声を出した。
朝からやけに騎士が騒いでると思ったが魔物が大量に発生しているらしい。
なかでもスライムの量が異常だ。
スライムは一定以上の衝撃をくらうと死ぬのだが、いかんせん種族的な特性上打撃は無意味。
魔法で迎え討つしかないのだ。
「俺も行きます!」
「勇者様。行かないでくれませんか」
「何言ってんだ? この国を守るために呼んだんだろ?」
「ですが……」
「借りてくぜ!」
俺は剣をひったくり城下町へと走った。
因みに俺は異世界にきたばっかりでロクに魔法が使えない。
城下町で魔物を蹴散らしながら歩いていると昨日の女の子がいた。
「くっ……」
女の子は大量のスライムに囲まれて身動きが取れない状態に陥っていた。
はっきり言ってかなり不味い。
俺は異世界にきたばっかりだからスライムが倒せない。
他の魔物なら《極めし力》で手に入れた剣術でなんとかなるのだが、物理攻撃を喰らわないアイツらとは相性が悪いのだ。
「ちっ、やるっきゃないか」
俺は意を決してそのスライムの塊の中に飛び込んだ。
「ゴボ、ゴボ」
息が出来ない水の中を進む。
女の子を引っ張りスライムの中から出て全力でダッシュした。
女の子は気を失っていて背負って走ったのだが。
「なんで追ってくるんだよ!」
スライム達は俺達を見るなり追いかけている。
そして、気がついたら
ーー街じゅうのスライム達が俺達の後ろで行進していた。
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