英雄様の非日常《エクストラオーディナリー》 旧)異世界から帰ってきた英雄

大橋 祐

第17話 うごめく影達の接触

ーー城の庭ーー

 俺は、ある実験をしていた。いや、実験とは少し違う、悪魔化の練習だ。
 
「『悪魔化』」

 俺の周りの魔力の動きが変化する。
 角が生え、不気味な形の翼が生え、黒いオーラがまとわりつく。
 なんか、まんま悪魔だな。

 俺はある違和感に気づいた。
 なんなのかは、分からない。
 なにかがおか……

 思考中に気絶した。

***

「なんなんじゃあー!」

 特徴的な喋り方の少女が、いや幼女が要塞の中で走っていた。

「ルシフェル様ー!待って下さーい!」

 それを追いかける少女。

「ここに隠れれば」

 使われていない地下空間へとルシフェルは向かう。


 この選択が後の運命を動かすなど、誰も知らなかった。


 ルシフェルが地下に行くと一人の少女が座っていた。

「お主、いつもいないと思っていたがこんなところにいたのか」
「はい、まあ私はどこでもいいですけど」
「お主は変わり者じゃの、淫魔サキュバスなのに発情しないなんて」
「失礼な、私だって……す、す、好きな人がいるんですからぁ、むやみやたらにそんなことできませんよ」
「はいはい、わかったのじゃ」

 そんな二人の会話に割り込むように空間に魔法陣が展開される。

「なんですか?」
「ふむ、なにか来そうな予感がするのじゃ」

 光輝く魔法陣の中に人影が映る。

「いてて、何処だここ?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 なんだ、気づいたら知らない場所にいたぞ。
 あと、全身が痛い。

「いてて、何処だここ?」

 ダァン!

 いきなり叩きつけられ、身動きが取れなくなる。
 いわゆるマウントポジション。

 痛いっ!全身がぁっ!

 このままじゃやばいと思ったが一向にパンチとかが飛んでこない。

 あれ?

「うへへぇぇー」

 いや、なんか怖い
 てか、聞いたことある声?

「あつきくぅんらぁー」
「もしかして、陽夏ひなか?」
「そうらよー」

 え?ちょっと状況整理、出来るわけあるかぁーーー!

 なんで、陽夏いんの?
 なんで、呂律回ってないの?
 なんで、目の中にハートマークついてんの?
 なんで、俺ここにいんの?

 無理無理無理、ツッコミきれない。

「みつけたのじゃあーーーー!」


「状況説明をーーー!誰かしてぇーーーーー!」



アツキ「どーも、いやぁ皆さんチョコ貰いましたか?俺はもちろん愛月から貰いましたよ」
作者「はっ!身内からのチョコは一個とは数えないんだよねー」
アツキ「え?」
作者「ザマァーーー!」
アツキ「いやぁーーー!」

エルナ「うるさい!」

作者&アツキ「「さーせん」

エルナ「次回『七つの大罪』お楽しみに」

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