英雄様の非日常《エクストラオーディナリー》 旧)異世界から帰ってきた英雄

大橋 祐

第14話 人は船で海を渡った

ラメニー大王国へ、行く方法を俺は考えていた。
なぜか?転移を使えば良いと思うだろう。
しかし、しかーし
どこかの馬鹿が空間に風穴をあけてしまったせいで今は、負担がかかる転移系はなるべく使いたくないのだ。
ならば、妹達を安全にはやく運ぶのにはやはり

「車だよなぁ」
「え?お兄ちゃん運転出来るの?」
「ははっ。出来るわけないだろ」
「なんで自信満々に出来ないって言っちゃったの」
「だって、魔法でなんとかなるだろ」
「えー」
「私は、ご主人様が良ければなんでも」
「わたしはですね動きたくないです」
「犬は、黙ってろ」
「ヒッ」
「んーーーーあっ!」

これでいいかも。

「飛行船でいいだろ」
「「は?」」

「いやいや、お兄ちゃん?何言ってるの?」
「わたしヒコウセンなんて知りませんよ」
「まあ今から作るからな待ってろ」
「私の事は、無視!?」

集中集中集中

作成メイク

《魔力稼動式空中飛行魔船》

「「「「うおー」」」」

その場の誰もが感嘆した。
でかい
とにかくでかい
船があった。
イメージするならカ○ビィのハルバ○ドといったところだろうか。

「これ、乗れるの?」
「まあ乗れるだろ」

でかくしすぎたので魔力によってたためるようにしておいた。

***

船内

「ヒロー」

やばい広すぎるこれで行くのか。

「ねぇ、お兄ちゃん?」
「なんだ?」
「この船の名前は?」
「ない」
「え?」
「ないな、だから今から決めよう!」


「第15回チキチキ船の名前を決めよう!!」
「「「イェーイ」」」
「では、愛月さん」
「はい、ハルバ○ドがいいです」
「お兄ちゃんが既に出しました」
「じゃあ、ご主人様 ロ○アは、どうでしょう?」
「カ○ビィネタはもういいよ?」
「はい!ヤマトがいいでーす」
「宇宙戦艦きちゃったよ」

なんかいいのないかねぇ?

「あ、お兄ちゃんお兄ちゃん」
「なんだ?」
「スキーズブラズニルってどう?」
「スキーズブラズニル?」
「うん!この船ってたためるでしょ?」
「うん?話してないのになんで知ってんだ?」
「妹だから」
「なるほど」

そこ!納得するななんて言うな。

「それでね。スキーズブラズニルっていうのは大きい魔法の船でたためるらしいんだよ」
「ぴったりじゃねえか」
「そうなんだよ」

「じゃあ、今からコイツはスキーズブラズニルだ」
「略してスキーズだー」

こうして俺達は移動手段を確保したのだった。

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