異世界に転生したら人化できるカマキリでした!?
10
ファントムが起きると、朝日はもうとっくに上っており昼ごろかと思われた。
(よく寝たなぁ。これも伸縮自在スキルのおかげだな。スライムさんありがとう!)
ファントムは寝る前に模倣する者で前世の地球というところの小さめのクッションを出し、そして伸縮自在スキルを使い小さくなりいい感じの布団みたいなものを作って寝たのであった。カマキリだけどね。
(でも、このクッションは使い捨てかな。寝返り打つたびにクッションが破けていたらしいし…)
ちなみに、ファントムの元々の体の大きさは、150センチくらいであった。もし地球にこのくらいの大きさのカマキリがいたらと思うとゾッとしますね…
(今日はどーしよっかな。最近魔物狩りばっかしてるし、まぁそんくらいしかすることないか。とりあえず魔物を狩って強くなろう。あの怖かった魔物に勝てるくらいには。)
ファントムはそう思いつつ、歩いていると本当に小さい音だが、カサカサっという音がした。
(なんだ?)
ファントムはそう思い、そちらを見てみると一体のカマキリがやってきた。
(あ、同類さんだ。とりあえず鑑定鑑定っと)
ファントムは軽い気持ちで鑑定をしたのだが、そこには、驚きの鑑定結果が待っていた。
種族名 ドッペルゲンガー  
性別  不明  状態  良好
すごくレア、とてもレアこの魔物に会うということはあなたはとても幸運であり、そして不運でもあるだろう。
この魔物と出会って、生還できた者は数えられるほどしかいないのだから…
これ以上は、鑑定の練度が低いので見れません。
(ドッペルゲンガーだって!?地球だと会ったら死ぬって言われてたらしいけど、この世界でもなのか…。
でもレアってことはいいスキル持ってそうだな!
ラッキー!!)
そして、カマキリに擬態していたドッペルゲンガーがゆっくりと近づいてきて…
(斬)
ザシュッ!
「ギチギヂ…」
ドッペルゲンガーはファントムにあっさりとやられたのであった。
「え?」というような顔で倒れていた。
きっと同じカマキリ同士、顔の表情くらいはわかるのだろう。
『ファントムのレベルが28となりました。
ステータスが上がりました。』
(あれ?あっけなかったけどレベルは上がったなぁ。まぁレアな魔物らしいしそーゆーもんなのかな?それよりもスキルに期待だな。
では、いただきます。)
ムシャムシャ
『ユニークスキル、継承する者が発動しました。
種族名 ドッペルゲンガーのスキル、ユニークスキルを受け継ぎます。
スキル[人化][魔物化][剣術][不老]を受け継ぎました。なお、ドッペルゲンガーがユニークスキルを所持してないため、ユニークスキルをうけつげませんでした。』
(人化だって!?欲しかったスキルが手に入ったぞ!!)
ファントムはこのときに、決めました。
(近くの町などに行って、冒険者になろう。
きっとこの世界は地球にあった小説に似ているんだろう。ならば強くなるためには冒険者になった方がパーティーとか組めて安全だと思うし!
あ、一応鑑定しておくか、鑑定さん!)
[人化]
人に化けることができる。なお、亜人族でも可能。
しかし、ドッペルゲンガー以外の魔物がゲットした場合は最初に思い描いた人の姿になる。
[魔物化]
魔物に化けることができる。
ただし、自分があったことのある魔物のみ。
[不老]
老いない。しかし不老ということは不死ということではない。
[剣術]
剣を操る術。腕前は練度に左右される。
(剣術?なんでドッペルゲンガーが?昔化けて習ってたのかなぁ。そんなことないと思うけどね、魔物だし。)
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コメント
しそ昆布
ご指摘ありがとうございます!
誤字してましたね…
タイトル詐欺にならないように早めにさせました。
ドリーヴ繋
人化の説明、誤字がありますよ!
主人公ファントム早くも人化ですか...楽しみです!