火炎幻術 焔時空
第七話 引き金
デデコミズの空気砲は男に直撃する。もう一人の男のほうへ方向を変え更に直撃させる。男二人は大きく後方へ飛んでいく。
「大丈夫か!山本さん!」
デデコミズは窓から中に入る。助けることに集中しすぎて自分がガラスで切って怪我をしていることも忘れて駆け出す。
「あ、ありがとう、わ、渡辺くん・・・!」
夢香は驚いていた。まさかデデコミズが助けに来るなんて。
「いやあ~そんなことはないよぉ~」
デデコミズはテレながら口にした。
「調子にのるなぁ!!」
雨雲が言う。自動小銃を構える。
「嘘だろ・・・」
デデコミズは手をあげた。
「くっ・・・雨雲。殺せ、デコを狙え、風穴を開けてやれ」
龍牙が言う。
「ふっ。俺狙いか。カモン!!」
デデコミズは挑発する。
乾いた銃声が連続で響き渡る。デデコミズの後方の壁に穴が開く。
デデコミズは急に止まる。
「デコインパクト!!」
デコから大きな空気の波動がでる。自動小銃の弾を防ぐ。
「あいつはなんなんだ!!」
雨雲はキレながら口にする。
「俺は俺だ!!」
デデコミズはまたも逃げる。
―くそ!デコインパクトはだいぶデコエネルギーを消費する...!!なんとかしてデコエネを補給しないと!!
デデコミズはポケットから何かを取り出しそのストローから飲んだ。
「呑気に飲みモンのみやがって!!」
雨雲は標準をあわせ自動小銃を放つ。―が、デデコミズは瞬時にしゃがみ雨雲の元にいた。
「アババーの武術をなめるな!!」
そういって雨雲のアゴめがけてアッパーを繰り出した。
案の定、雨雲は後方へ倒される。
「ん?今、アババーといったか?」
龍牙が訊ねる。
「ああ、そうだが?昔はアババー星にいた。父さんが無理やりアババーの武術をやらされてね。その時にデコ技と肉弾戦と銃の使い方を学んだのさ」
龍牙の顔はみるみるうちに強張っていく。
「お、お前...トンケ様の...実の子か...?!」
「何をそんなに。そうだよ、トンケの子だ。何がすごいんだ?」
「お前は親のすごさをしらないのか?可愛そうに。たくさん金を稼いでるというのに...」
「お金!!??!?!???!」
「そうだ。金があれば何でも手に入るだろう?豪邸、召使、女、国などな」
「女はいらない。俺は夢香だけで十分だ!!あっ...」
デデコミズは本人がいるのを忘れつい口にした。
「ほう、ではほかはいるのだな?まあそんなことよりトンケ様の血を直接継ぐものがいるとは...これは失礼した」
龍牙は腰を折って頭を下げた。
「俺は父さんはあんま好きじゃない。自分のことしか考えないあいつなんて...」
「君はトンケの後に就くにふさわしい!今、跡継ぎとして二代目トンケに!!」
「断固拒否。なりたくもねえ。アババー教なんてそんな詐欺った宗教何がいいんだ!アバ書房を書かせ作らせ給料は教徒のみに渡してそのほかのやつらは誘拐してきたものを奴隷の用に扱い...時には優秀な奴隷を売買していたこともあった......そして家では自分優先で自分がよければ全て良しの自己中野郎で自分が気に食わなかったら切れて暴力を振って...あいつめ...」
そう言ってデデコミズ歯を食いしばった。
「ほほう、そんな奴なのか。」
「そうだ分かってくれたか」
「お前がだ。お前がそんなトンケ様の後を継ぎたくないということがようわかった」
龍牙がくい気味に言った。
「しかし君はトンケ様の息子。トンケ様の血を直下で受け継いでいる。殺すわけにはいかんな。君にはアババー教との女と結婚してトンケ様の孫が生まれればそいつが二代目トンケ様を襲名させれる。だから君にはアババー教の女と結婚してもらわねばな。断るならばここでお前を監禁し夢香を殺す。」
龍牙が続けて言う。
「....夢香ちゃんが死んでしまうなら俺は....ここで一緒に死ぬ!!」
デデコミズの眼は真剣そのものだった。常人なら目を逸らしてしまうほど真剣な眼差しであった。
「なかなかの覚悟をお持ちなようで。しかしお前は殺さんし死なさせん。残念だが、条件を飲めないなら今ここで、夢香を殺す。」
龍牙が言った。雨雲がいつの間にかデデコミズの背後に回って首筋にナイフを当てていた。
デデコミズが「ぐっ...」と短いうなり声をあげた。
「渡辺君!!死なないで!私は私でがんばるから...私はどうせ殺せないと思うの!まだ火煉って人にあわせてないから!!・・・だから私は大丈夫なの!!」
夢香が泣きながらデデコミズに叫ぶ。
「駄目だぁ!!ここで助けれなければ一生山下と会えない気がする!!だから..」
「黙れぇ!」
雨雲がデデコミズを蹴った。
龍牙が笑いながら夢香にムチを振るう。バチンっ!という音とともに夢香は地面に突っ伏した。
「そうだそうだ!ひれふせえぃ!!」
龍牙は何発もムチを打つ。
「やめろぉおお!!」
デデコミズの怒りが頂点に達した。
「パワー・デコキラー!!!」
デコから竜巻のような空気波動が放たれる。ものすごい轟音ともに至るものが飛ばされ浮き上がる
しかし夢香やデデコミズには一切影響は無かった。
「俺がぁああ!守りたいものをぉ・・・目の前で失なわさせるかよぉお!!」
デデコミズの顔は赤く紅潮していた。
「くっ、こいつ・・やはり只者では....ぬぉおおわおおあああ!!」
そういったあと飛ばされた。
「うぉおおぉおおおおおおおおぁあああああ!!!」
デデコミズは巻き込まれてない雨雲を背負い投げし、竜巻波動に強制参加させる。
竜巻波動は小さくなっていき、やがて消えた。
「はぁ、はぁ、はぁ...いくぞ....夢香ちゃん!」
そう言ってデデコミズは夢香の元によったがたどり着くことなく倒れた。
「ごめん....夢香ちゃん....最後まで、助けれなかっ...たぁ!!」
そう言ってデデコミズの意識が暗い闇の中へ落ちていった。
「渡辺君!!!!」
金属音のような夢香な悲鳴があがる。
「ぐっ...ハッハッハ!!私たちに逆らうからだ!!」
龍牙と雨雲は夢香に目を向けた。
「では、振るうか。さんざんにまでしてやろう」
雨雲は陰湿な笑みを浮かべ腕まくりをする。
「クックック......うおりりゃぁあああ!!」
雨雲が殴りにかかる。
ゴンッと鈍い音がする。雨雲が何度も何度も殴る。
「やめてぇぇぇ!!」
夢香の悲鳴が響き渡る。防音加工してあるのか近所の人は一切出てこない。窓が割れていて音が聞こえる筈なのに。―否、ここはアババー教徒の住宅街であった。
雨雲と龍牙は散々にまでした後、ある道具を持ってきた。それはエアガンだった。
「さあ、どこを撃とうか....」
龍牙が言った。口元には笑みを浮かべていた。
パン――と、乾いた音がした。エアガンが発砲された。
しかし夢香は痛くもかゆくもなんともなかった。夢香が顔をあげる。
そこにいたのは――出雲だった。
あとがき
だんだん字数を増やして行こうと思います。で、投稿時間なんですが朝の5:00と夕方の17:00のどちらかに投稿します。もしかしたら一日二つとかいけるかもしれません。それは無いと思います(どっちや)
今回は第二章最後です。この続きは第三章に行きます。第三章は波乱の章です。すごいことがおきます。お楽しみに~
「大丈夫か!山本さん!」
デデコミズは窓から中に入る。助けることに集中しすぎて自分がガラスで切って怪我をしていることも忘れて駆け出す。
「あ、ありがとう、わ、渡辺くん・・・!」
夢香は驚いていた。まさかデデコミズが助けに来るなんて。
「いやあ~そんなことはないよぉ~」
デデコミズはテレながら口にした。
「調子にのるなぁ!!」
雨雲が言う。自動小銃を構える。
「嘘だろ・・・」
デデコミズは手をあげた。
「くっ・・・雨雲。殺せ、デコを狙え、風穴を開けてやれ」
龍牙が言う。
「ふっ。俺狙いか。カモン!!」
デデコミズは挑発する。
乾いた銃声が連続で響き渡る。デデコミズの後方の壁に穴が開く。
デデコミズは急に止まる。
「デコインパクト!!」
デコから大きな空気の波動がでる。自動小銃の弾を防ぐ。
「あいつはなんなんだ!!」
雨雲はキレながら口にする。
「俺は俺だ!!」
デデコミズはまたも逃げる。
―くそ!デコインパクトはだいぶデコエネルギーを消費する...!!なんとかしてデコエネを補給しないと!!
デデコミズはポケットから何かを取り出しそのストローから飲んだ。
「呑気に飲みモンのみやがって!!」
雨雲は標準をあわせ自動小銃を放つ。―が、デデコミズは瞬時にしゃがみ雨雲の元にいた。
「アババーの武術をなめるな!!」
そういって雨雲のアゴめがけてアッパーを繰り出した。
案の定、雨雲は後方へ倒される。
「ん?今、アババーといったか?」
龍牙が訊ねる。
「ああ、そうだが?昔はアババー星にいた。父さんが無理やりアババーの武術をやらされてね。その時にデコ技と肉弾戦と銃の使い方を学んだのさ」
龍牙の顔はみるみるうちに強張っていく。
「お、お前...トンケ様の...実の子か...?!」
「何をそんなに。そうだよ、トンケの子だ。何がすごいんだ?」
「お前は親のすごさをしらないのか?可愛そうに。たくさん金を稼いでるというのに...」
「お金!!??!?!???!」
「そうだ。金があれば何でも手に入るだろう?豪邸、召使、女、国などな」
「女はいらない。俺は夢香だけで十分だ!!あっ...」
デデコミズは本人がいるのを忘れつい口にした。
「ほう、ではほかはいるのだな?まあそんなことよりトンケ様の血を直接継ぐものがいるとは...これは失礼した」
龍牙は腰を折って頭を下げた。
「俺は父さんはあんま好きじゃない。自分のことしか考えないあいつなんて...」
「君はトンケの後に就くにふさわしい!今、跡継ぎとして二代目トンケに!!」
「断固拒否。なりたくもねえ。アババー教なんてそんな詐欺った宗教何がいいんだ!アバ書房を書かせ作らせ給料は教徒のみに渡してそのほかのやつらは誘拐してきたものを奴隷の用に扱い...時には優秀な奴隷を売買していたこともあった......そして家では自分優先で自分がよければ全て良しの自己中野郎で自分が気に食わなかったら切れて暴力を振って...あいつめ...」
そう言ってデデコミズ歯を食いしばった。
「ほほう、そんな奴なのか。」
「そうだ分かってくれたか」
「お前がだ。お前がそんなトンケ様の後を継ぎたくないということがようわかった」
龍牙がくい気味に言った。
「しかし君はトンケ様の息子。トンケ様の血を直下で受け継いでいる。殺すわけにはいかんな。君にはアババー教との女と結婚してトンケ様の孫が生まれればそいつが二代目トンケ様を襲名させれる。だから君にはアババー教の女と結婚してもらわねばな。断るならばここでお前を監禁し夢香を殺す。」
龍牙が続けて言う。
「....夢香ちゃんが死んでしまうなら俺は....ここで一緒に死ぬ!!」
デデコミズの眼は真剣そのものだった。常人なら目を逸らしてしまうほど真剣な眼差しであった。
「なかなかの覚悟をお持ちなようで。しかしお前は殺さんし死なさせん。残念だが、条件を飲めないなら今ここで、夢香を殺す。」
龍牙が言った。雨雲がいつの間にかデデコミズの背後に回って首筋にナイフを当てていた。
デデコミズが「ぐっ...」と短いうなり声をあげた。
「渡辺君!!死なないで!私は私でがんばるから...私はどうせ殺せないと思うの!まだ火煉って人にあわせてないから!!・・・だから私は大丈夫なの!!」
夢香が泣きながらデデコミズに叫ぶ。
「駄目だぁ!!ここで助けれなければ一生山下と会えない気がする!!だから..」
「黙れぇ!」
雨雲がデデコミズを蹴った。
龍牙が笑いながら夢香にムチを振るう。バチンっ!という音とともに夢香は地面に突っ伏した。
「そうだそうだ!ひれふせえぃ!!」
龍牙は何発もムチを打つ。
「やめろぉおお!!」
デデコミズの怒りが頂点に達した。
「パワー・デコキラー!!!」
デコから竜巻のような空気波動が放たれる。ものすごい轟音ともに至るものが飛ばされ浮き上がる
しかし夢香やデデコミズには一切影響は無かった。
「俺がぁああ!守りたいものをぉ・・・目の前で失なわさせるかよぉお!!」
デデコミズの顔は赤く紅潮していた。
「くっ、こいつ・・やはり只者では....ぬぉおおわおおあああ!!」
そういったあと飛ばされた。
「うぉおおぉおおおおおおおおぁあああああ!!!」
デデコミズは巻き込まれてない雨雲を背負い投げし、竜巻波動に強制参加させる。
竜巻波動は小さくなっていき、やがて消えた。
「はぁ、はぁ、はぁ...いくぞ....夢香ちゃん!」
そう言ってデデコミズは夢香の元によったがたどり着くことなく倒れた。
「ごめん....夢香ちゃん....最後まで、助けれなかっ...たぁ!!」
そう言ってデデコミズの意識が暗い闇の中へ落ちていった。
「渡辺君!!!!」
金属音のような夢香な悲鳴があがる。
「ぐっ...ハッハッハ!!私たちに逆らうからだ!!」
龍牙と雨雲は夢香に目を向けた。
「では、振るうか。さんざんにまでしてやろう」
雨雲は陰湿な笑みを浮かべ腕まくりをする。
「クックック......うおりりゃぁあああ!!」
雨雲が殴りにかかる。
ゴンッと鈍い音がする。雨雲が何度も何度も殴る。
「やめてぇぇぇ!!」
夢香の悲鳴が響き渡る。防音加工してあるのか近所の人は一切出てこない。窓が割れていて音が聞こえる筈なのに。―否、ここはアババー教徒の住宅街であった。
雨雲と龍牙は散々にまでした後、ある道具を持ってきた。それはエアガンだった。
「さあ、どこを撃とうか....」
龍牙が言った。口元には笑みを浮かべていた。
パン――と、乾いた音がした。エアガンが発砲された。
しかし夢香は痛くもかゆくもなんともなかった。夢香が顔をあげる。
そこにいたのは――出雲だった。
あとがき
だんだん字数を増やして行こうと思います。で、投稿時間なんですが朝の5:00と夕方の17:00のどちらかに投稿します。もしかしたら一日二つとかいけるかもしれません。それは無いと思います(どっちや)
今回は第二章最後です。この続きは第三章に行きます。第三章は波乱の章です。すごいことがおきます。お楽しみに~
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