火炎幻術 焔時空

時宮時空

第三話 炎と月

主な登場人物
焔時空 出雲 デデコミズ 創斗 月夜 オズベルド


 いきなり怒鳴るもんだからさすがに驚いた。
どうやら時空に怒っているようだ。教室内が一瞬で静まり返る。オズベルドの怒鳴りといい形相といい今までとは比にならず高校生でも怖いと思うほどだった。

「しっかり人の話を聴く・・ということを守りましょう。初日でこんなこと言いたくなかったのですがね...誰かさんが外を眺めているからね...」
切り替えがうまい。当の時空は何食わぬ顔でいる。
ーチャイムがなった。


 休み時間俺は時空のところへ行った。

「おう、同じクラスになれてよかったな。改めてよろしくな。時空。」 
なぜか緊張した。数年間顔あわせてないだけでこんなにも。
時空が口を開きかけたところであいつがきた。

「やあ白雲君。これが焔君かな?宜しく!!ちなみにでこは120平方...」
「まあデコッパゲだ。」俺がデデコミズの後を引き継ぐようにして言った。デデコミズは露骨に嫌な顔をしている。

「僕はいつから出雲の友達と友達にならなければいけなくなったのだ?」
皮肉交じりに言う。

「友達になれってことではないけど...」

「俺の名前はデデコミズ!宜しく!焔君!!」
珍しくデコ自慢しない。面倒臭くなったか? デコッパゲに限ってそんなことはない。

「出雲、少し一人にさせてくれ。」
「お、おう」
否定することなく素直に肯定の返事をしてしまった。デコッパゲの性格が苦手なのか?なんにしろ嫌な予感がする。

「白雲君~。焔君は挨拶どころか目を合わせることすらできないのか~?」
ああもう。このハゲはああいうタイプの奴も理解出来ないのか?
脳天に一発拳骨を見舞ってやった。「うわああぁぁ」と情けない声を出す。面白い奴だな。まさか高校生活始めての友達がこのデコッパゲとはな。ここのクラスのほとんどは中学校Lvからそのまま上がったが他の中学校から受験してきた人もいる。そんなことを思っていたら時空の席からドンッ!と音が鳴った。

「おい!お前確か左目に赤い傷あるんだよなぁ??見せてくれや」
あの長身の奴だ。長身の奴を中心格としてまわりに4,5人程度いる。あいつは別からの推薦で来た奴だ。名前は確か...

「誰から聞いた?そして人に物を頼む態度ではない。後君は誰だ?」

「おい!調子乗ってんじゃねえぞ?俺は辰本創斗。今日からクラスのリーダーだぁ!よろしくなぁ。」
そうだ。紅玉中学校バスケ部のキャプテンだった奴だ。バスケには興味はないが一応全国一位、世界大会へ導き準優勝へと導いた奴だ。成績も意外といいらしく焔月大都学園から推薦を受け見事入学。クラスのリーダー格としていろいろやっていたらしい。今日も早速リーダーっぽく振舞っていた。

「はあ。誰が君をリーダーと認めた。しかし初日から大群つれてるな。獲物でも見つけたか?」
この状況下でも皮肉を言う。それが創斗を怒らせた。

「おぉおぉ!!お前が獲物だぁ!!俺らの圧力にひれ伏すか言うこときけよなぁ!!」
机を思いっきり叩く。教室内が静まる。良いのか悪いのかオズベルド教諭はそこにはいなかった。

「なんなんだ君は。そんなに大声をださなくても聞こえる。」
分かりやすく耳に指を突っ込む。

「チッ、第一印象最悪だな。おーい月夜~!!やっぱ生意気な餓鬼だなこいつ」
!? こいつら月夜と組んでいたのか。

「.....月夜。何年ぶりの再開だ...?」
時空が言う。

「おう、焔。2年ぶりくらいか?久しぶりに焔の皮肉がきけて嬉しいよ。これからお互いがんばろうな」
そうした会話がとてつもなく長く感じた。しばらく沈黙が流れたが休み時間の終了を知らすチャイムがなる。
 時空はなにかいいたげだったがこらえて自席についた。



あとがき
最後まで読んでくださりありがとうございました。時空と月夜が重大なキーになってきます!
創斗はクラスのリーダーなのか、はたまたいじめの主犯格なのか、次回をお楽しみに。
ー一日一話更新を目標としています。時空の話か死に溢れるこの世界でか呪死のどれかを更新します。しばらくは時空の話を書こうかなと思っています。

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