復讐の命 リキ

ソーニャ

4/襲撃/


偵察してから約20分ほどが経過しただろうか、ロジーは本を読んだまま動かない。

(給水の一つも入れないものなのか?流石に自分の家でのんびりと過ごさない主人などいねえだろ)

そう考えたリキは別のほうからも観察するために、今ロジーから西に見える場所から反対に東に移動した。

だが、とても可笑しいことにリキは気が付いた。そこに居る筈だったロジーの面影がどこにも無いのだった。

(…は?さっきまでそこにいたはずだろ。ましてあんなにも熱中していた奴がいきなり席を立つか?まさかもう既に俺の存在に…!?)

そんなことをリキが悟った刹那、その心の声で思ったことが的中してしてしまったらしく、屋敷のドアから傭兵が、2,3人ほどこちらに向かっていることを目視した。

ッチと舌打ちをしたリキは偵察を中止し、ベルトの後ろ腰に差し込んだダガーをすぐさま抜き出し、すぐ横にある木の陰に隠れた。

(こっちに来る者は二人、後ろで銃を構えている奴が一人、余裕だな)

そう、こんな状況に幾度となく出くわしているリキにとって、この状況など日常なのだ。

そして、二人の傭兵が既に数メートルとなった途端、リキは木の陰から右にいた兵に詰め寄り、

「死ね」

その言葉と共にリキは誰の目にも止まらぬ速さでダガーを猛威に横に振った。そしてリキの目の前にいた兵の首から上が身体から切断された。

それをリキは目すら向けず横にいる兵に一気に距離を詰めた。

だが、流石に兵も動揺していたが、すぐに力に任せ剣をリキに振り下ろした。

「よっし!…あれ?いない…?」

兵が歓喜と友に目の前に確かに切ったリキの面影が無く、困惑していた所、

「後ろだバリー!」

と、銃を構えている者からの声があり、咄嗟に後ろを振り向いた。

「遅い」

リキがただそれだけ言すると、バリーの心臓にめがけてダガーが貫通した。

何っ!?と思ったバリーもつかの間、リキがすぐにダガーを無鉄砲に引き抜いたと共に、そこから大量の血液が噴き出した。

その光景を見た銃兵はバリー!と咆哮をあげた後、銃でリキを狙うが横でバリーを盾にされていて中々打つことに抵抗を覚えている。

そこにリキはつけ入り、

「どうした?仲間が目の前で殺されて怖いのか、雑魚?お前みたいな奴がよくこんなところにいるな」

そう、リキが挑発すろと、銃兵の中で復讐心が爆発し、

「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

そう銃兵が走りながら銃をこちらに向けてきた。

しかし、糸が切れた人間には既に単純な攻撃しかしてこなくなる者で、銃兵は乱射するものの、一弾もリキに当たることはなかった。

「ヒッ…た、助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

銃兵が成す術無く錯乱し逃げていったが、リキは盾として使っていた兵を投げ捨てると物凄い速さで銃兵を追い詰めた。

そして、肩から腰に斜めにダガーを振り下ろした。

あああぁぁぁぁ!!!!という声が耳に入ってくるがすぐさま聞こえなくなった。

(こんな雑魚傭兵を雇っているのか、ここの主人は。大したことねぇな)

既に半分殺気が薄れていきているリキは、ダガーを戻した。

「さて、後はタゲの暗殺…こりゃ暗殺じゃないがもうこの際殺せばいいよな…」

報酬が減るやもしれないという考えに対し、とても悲しい感情が沸いたのであった。

そして、しぶしぶとかつ大胆に屋敷の中に侵入していったのであった。


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