復讐の命 リキ

ソーニャ

5/誘惑/



屋敷の中に入り込み、家の中にすーっと入ったリキは、些か不安を感じていた。

(何でこんな奴に、報酬なんて出るんだ?たいして強い奴がいるわけでも無いのに)

ムムム…っと、顔を顰めるリキに吝か(やぶさか)と歩いているが、歩いた所と今いる位置は全て把握していた。

「部屋が何個あんだここの家は…もう確認しただけで20箇所あるぞ…」

確かにリキは、既に部屋があった道を全て詮索していた。だが、リキは一つ一つの部屋に僅かながら疑問を持った。

それは、衣服室には服奥にマスケット銃、調理室には包丁と並び、1mはある剣など、確かにこの家にあってはいけないものが置いてあった。

「何が何やら、明らかに趣味が悪いと思われる所に来てしまったなぁ…」

(まぁ、さっさと殺して帰るか…)

リキは半分集中を切らしていた。こんなつまらない仕事で時間を取られることに対して苛立ちを覚えたからである。

そして、また歩いている途中に先ほどとは少し違い、扉は一回り大きくかなり頑丈に閉められていた。

(…鍵穴、フェイクか…)

そして、かなり重いドアを少し開いたと思いきや、勝手にドアが満開した。

そして次の瞬間…

(…………………!!!!!!???????)

最早その考えを明らかにする物を今この目の前で見てしまったリキに言葉なんぞ出る筈も無かった。

人が30、40はいるだろうか。だがそれらは生きておらず、静寂の中にはらわたをえぐられながら寝返っている若き女性、顔の皮膚という皮膚はもう無いが、髪の毛が長いので元は女性だったのだろう。

そして、リキは気付いた。死体が全て女のみということに。

(女、贄、逃亡、殺人…これは……………まさか…!)

そして、リキが入った激臭がすろ部屋のドアから、メイド服を着た影が見えた。

そして、見えた頃にはもう遅かった。

「こんなところで一人のお坊ちゃんが入り込んだなんてなんとも異端なことなんでしょう…!ああっ!怖かったでしょう、今すぐここから出してあげる」

そしてリキが瞬き(まばたき)をした途端その影が自分の背後に回り込んでいた。

リキは咄嗟のことに反応が遅れてしまい、振り向こうとしたが、後ろから甘い、暖かな胸に包まれた。

「さぁ、眠りなさい、後でゆっくり遊んであげるから」

「ンンンーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

必死に足掻くレンに甘い香りが漂い、そしてリキを眠らせた。

「…いい子ねぇ、さぁ、わたくしと沢山遊びましょう…フフフッ」

そして、リキを抱えた影は闇と共に消えていった。


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