平民に転生して新しい人生を歩みました

風真

プロローグ 『キッカケ』

私は佐藤ミオ
18歳の高校生2年生。

並木道を歩き小さな橋をすぎた所に私の通っている学校がある

八時から学校の授業を受けて昼休みに自分で作った特製卵&ウィンナー弁当を持参し友達と一緒に食べて

楽しく会話をして

午後の授業受けて

ホームルームが終わって、家に帰宅。

そんな日常を送っていた。

そんな日常も、とある事がきっかけで一変した。


1週間前、私は午前の授業が終わって昼休みに入る時間

机の中に見覚えのない白い紙が入っていて
その紙を開くと

放課後、理科講義室に来て欲しいとだけ書かれていた。

私は友達にそのことを相談したら

 行ってきなよ!

 絶対告白だってば!

と言われて気が向かなかったが
結局、半ば強引に友達に言われて行くことにした。


軋んだドアをギジギシと開けそこに居たのは
クラスでも一、二を争うイケメンの松田くんだった。

「松田くん急にどうしたの?」

そう尋ねると

松田くんは顔を少し赤らめて

「佐藤のことが好きだ 付き合ってほしい」
とダイレクトに言われた。

正直、恋愛に興味のなかったので私の答えはNOだ。
松田くんには申し訳ないがやんわり断ってその場をあとにした。


 次の日 私は学校に登校して自分の教室に入ると回りの女子から重い視線を感じる。

あまり気にしないで普段通りにしていると

同じクラスの島崎さんに声を掛けられた。

その子は、女子グループを束ねるいわば

リーダー的存在だった。

「ちょっと放課後時間ある?」

と言われ特に何も要はなかったので大丈夫だよ。

と答え、放課後島崎さんの所へ行った。

放課後誰もいなくなった教室に私と島崎さんだけが残っいた。

どうしたの?と声をかけようとしたら

「私、松田くんのこと好きなんだよねー
昨日、松田くんに告白されたらしーじゃん」

いつもの島崎さんの印象とは反対で声色が暗い。

私は島崎さんが怒っていることになんとなく気づいた。
そうはいってもまだ断定はできない。

少し動揺しながらおもむろに私は言葉を出した。

「そうだけど...」

「自分のことが可愛いとか思ってんのか知らないけどち 
ょっと調子に乗りすぎじゃない?」

「そんなことないよ。ただ私は恋愛とかそういうのにあ
まり興味がなくて。」

「そういう所が調子乗ってんじゃないのって言ってんの!」

いつも優しそうな島崎さんが普段見せない裏の顔をみせた。

その日はそれだけで済んだ。


 三日目から机を隠されたり椅子に画鋲を付けられたり

といじめにあって日に日にいじめは悪質になってきた。

今まで仲の良かった友達もいつしか離れていき

「生まれ変わって人生をやり直したい…」
 思わずそんな言葉が溢れる。

 学校にも行かなくなり、引きもりになったミオは家の近くのコンビニに昼飯を買いに出た。

街道を歩き、青信号を渡ろうとした。

すると、すごい勢いでトラックが向かってきた。

よく見ると運転手は手を突っ放している。

居眠り運転だ。

ますます勢いがついているトラックにただ呆然としながらトラックに強くは跳ねられた。

私の体の感覚は麻痺し、だんだん体が冷たくなっていくのがわかった。

だんだん意識が朦朧になってゆき、視界もだんだん閉ざされゆっくりとそのまぶたを閉じた。

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