チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります
第八十七話 タマの思い
~タマ視点~
私はずっと退屈だった。獣人の森で拝められて嬉しくないといえば嘘になる。
だけどそれでも私は対等に話せる人が欲しかった。
そんなある日に私はご主人様であるレイロードに召喚されて人生が変わった。
私は初めはこのご主人様が生意気なガキにしか思えなかった。
猫神である私にニャを付けろなんて言うし、私を召喚できたのも偶然か何かだと思った。
だけどそれが違うのが分かった。
いつも真剣に鍛錬して頑張っている姿を見てこの人が偶然じゃなくて努力で私を召喚できたのが分かった。
そして私はある時気付いた。これが私が求めた人だって。対等に話してくれる人だって。
だけど私のご主人様に対する評価は生意気な小僧に変わっただけだった。
私にタバスコが入ったご飯を食べさせるし、臭い魚を食わせようとするような人だった
だけど、私はリリアやセシリアと別れたとき、悲しくて寂しくもありながらこれからご主人様と一緒にいられるのが嬉しい自分もいたことは分かっていた。
そこでご主人様の親が現れたけど、やっぱりご主人様の親なのか私にも対等に接してくれる人物だった。
そんな中マリー、シアとも会えた。
マリーやシアがご主人様の事が好きなのだと私は分かった時私はおせっかいをしてしまった。
ご主人様には既に彼女がいる事を話してそれでも好きなら一緒にいてもいいけど迷いがあるなら関わらいで欲しいと言った。自分でも何でそんな事を言ったのか分からなかったけど、私がそれを話してもマリーとシアはご主人様の事が好きだと言った。
私はそんなマリーやシアがいてご主人様の家族がいる生活が好きだった。だけどご主人様がの親が死んでしまい、ご主人様はひどく落ち込んでしまった。
けど私は信じていた。ご主人様ならいつか立ち直ってくれると。私には何をしてあげればいいか分からないのもあった。
そんな中、ご主人様が落ち込んだのを解決したのはマリーだった。私はちょっと悔しい気持ちになった。
自分は何もしてあげれないのに、私より短い付き合いの人に解決されたのが悔しかった。
だから私はご主人様の役に立ちたかった。
私は獣人の森に行って、二人に許可を取って魔法を使う許可を得た。
けどそこで気付いた。私はご主人様に力は貸したらいけないと言われていた事に。私自身も嫌だった。
まるで、それでは能力しか私の事を見ていないように思えてしまうから。
だから私は許可はとったけど使う気は無かった。
私はその時改めて思った。
前までずっと生意気だと思ってた小僧がいつしか私にとって必要な存在になっていた。
私は自分でももう分かってる。
生意気だった小僧であるご主人様と一緒にいる事を幸せに思ってる自分がいることに。
だからこそ私はご主人様の好きなリリアを助ける事に決めた。
この魔法を使えば私の寿命は減るだろう。そう思っていた。
だからこそ私は覚悟を決めてリリアに使おうと思ったのだけど、
「傷が殆どないのはどういう事ニャ?」
リリアの傷が殆ど無い事に気付いた。
多少傷ついているけど全く死ぬ程ではなかった。
それを見て私はどうしてリリアが死んだふりをしているのか考え、分かった。
だからこそ私もリリアと同じ考えを考えた。
そう。変身魔法で自分を老いた姿にしたのだ。
そしてご主人様の気持ちを聞きたかっただけなのだ。
私は死なないのだ。
だけど少し大変な事になってしまった。
まさかご主人様がこんなにも泣くほど私を大切に思っているとは思わなかったのだ。
そしてばらすタイミングを逃してしまったのだ。
今ずっとご主人様が私を抱えて泣いてしまっているのだ。
どうしよう。私は薄く目を開けてリリアの方を向くと、リリアも冷や汗をかいている。
誰か助けて欲しい。ご主人様以外は私とリリアが死んでいない事に気付いているのか全く気にしていない。
そこでセシリアが流石に見ていられなかったのかレイの肩に手を置いて、
「......レイ。そのだな、リリアもタマも死んでいないぞ?」
「......え?」
私達はその声を聴いた瞬間にご主人様の手から離れリリアも起き上があり、リリアとご主人様から教えて貰った土下座を行った。
「「本当にごめんなさい」」
~レイロード視点~
俺は今何が起きているのか分からなかった。
その言葉が通じたのか、リリアとタマが土下座を行いながら説明する。
「あのね。私がこんな事を行ったのは、きちんと訳があるの。私って後々帰って来たじゃない?それで先生はもしかしたら子供もいるマリーやシアがいるから私達の事はもう遊び半分なんかで付き合ってるんじゃないかって不安におもっちゃって先生が本当はどう思ってるのか知りたかったんです」
「私はリリアが死んでいないと分かって、私もご主人様の何の役にも立ててないし、いらない猫と思われてるんじゃないかと思ったのと、あと少しご飯をご馳走にしてもらおうかなと思ったニャ」
「「ごめんなさい」」
二人はそう言ってもう一度謝った。
だが、俺はそれ所じゃなかった。
俺は無意識に二人に抱きついていた。
「ちょっと!」
「ニャ!?」
リリアとタマが驚いた声を出すが俺はそんな事はどうでもよかった。
「......二人が生きてて良かった」
「あの先生。流石に皆が見ている前だと恥ずかしいんだけど」
「私ももう十分ニャ」
今はこいつらのいう事は聞くことは出来ない。
「俺はリリアの事が大好きだ。好きじゃないわけないだろ!タマも俺にとって大切な存在なんだ。獣人の森に帰るって言っても俺は返さないぞ」
「私もうこのまま死んでもいい気がしてきたんだけど」
「同じくニャ」
俺は怒る気にはなれなかった。二人が無事に生きてくれていただけで俺は満足だ。
「あのさっきからマリーとシアが凄い睨んでるけどいいの?」
「今だけは頼む」
もう少しこいつらから離れたくなった。
「私ちょっと死んだふりして良かったと思ってしまってるんだけど」
「同じくニャ」
それからしばらくして俺はようやく落ち着いた。
「それよりもリリアは何で大丈夫だったんだ?」
「あの邪神が小さなファイアーボールを作ってくれたおかげで助かったのよ」
そう言って服の中にある俺が昔上げたネクレスを取り出した。
「私の体に上級の土魔法をつけていて、それと先生がくれたネクレスに丁度当たって、ダメージが殆ど入らなかったの」
本当に良かった。
「もうイチャイチャタイムは終わったか?」
そう言ってきたのは師匠だった。
「師匠知ってるなら教えてくださいよ!」
「教えるタイミングが無かったじゃないか」
「本当は?」
「お前が悲しんでいる姿はどんなのかなとちょっと見てみたかった」
この人は相変わらずだった。師匠は修行してから分かったがドSなのだ。
「それよりもだ。これから何をするか分かってるか?」
それに俺が答えるよりも先にリリアが答えた。
「分かってるわ。今から邪神を倒しに行くのね。痛い!」
その答えにミレイアが拳骨を放った。
「この馬鹿弟子が!今のままじゃ勝てないに決まってるだろ!修行だ!」
「ミレイアの言う通りだ。このままじゃ厳しい。しかも邪神の言う事が本当なら期間が一カ月しかない。今すぐ帰って明日から修行だ」
俺は修行よりも気になったことがあった。
「あの師匠。何でリリアが死んでいないって分かったんだ?」
「俺達精霊の加護を受けている者は能力と同時に魔力の流れみたいのが分かるんだ。それで変身魔法をかかっている者は魔力の流れが違うし、死んでいるなら魔力が流れないんだよ。ていうか俺はちゃんと今回は間に合ったって言った筈だぞ」
そうなのか?俺には分からないんだよな。そういえば、いまいま思いだした。師匠は確かに今回は間に合ったって言ったな。
俺が何で精霊の加護をうけているのに見えないのか、分からないでいると、セルミ―が教えてくれた。
「精霊によって見える人物と見えない人物がいるそうよ。まあそれは他の精霊も何で自分達の力で見えるかは分からないそうよ」
「へえ。そうなのか。不思議なもんだな」
俺が感心していると、
「お、おいレイ。お前もしかして精霊と契約したのか?」
師匠が戸惑いながらも聞いてきた。
「しましたよ。これは修行の時に見せてあげますよ」
これがあればもしかしたら師匠に勝てるかもしれないし。
俺達はそれから帰って翌日からは修行をすることに決定した。
魔王は俺達の家の庭にある親父達の隣に墓を作る事に決まった。
そこまではいいのだが、少し困った事が起きた。
俺が動けないのだ。
そういえばセルミ―が言ってたな。当分動けなくなるって。ああ。それで俺は邪神の攻撃が全く分からなかった訳だ。
俺はそう思いながら今回はリリアに背負ってもらうことに決まった。
「リリアはほんと大きくなったな」
こうやって背負われると、俺はリリアが大きくなったのだと改めて思ってしまう。
「先生。何だかおっさん臭いわよ」
俺はその言葉に傷付きながらも、どうやって帰るのか分からいでいると、師匠がエリック博士の所にある魔法陣を取り出した。
「あれ?何で師匠がそれ持ってるんだ?」
俺のその言葉に師匠は思い出したような顔をして、
「そういえば言ってなかったな。俺とミレイアは一度お前らの家に行ったんだよ。だけどお前らがいなくて慌てたミレイアの師匠である校長がいてな。それでアネットっていう人に事情聴いて、校長にエリック博士とやらの所に連れて行かれて、俺とミレイアがあのエリック博士からこの魔法陣を貰って来たわけだ」
それでここにいるのか。
「それよりもミレイアさんは師匠の所に着くの速すぎません?」
「ああ。それは途中まで馬車で行ったんだが、自分で魔法を使って行った方が速い事に気付いて、魔法で行ったらすぐについたんだ」
それから俺達は雑談しながら魔法陣に乗った。
光が段々と強くなった時、
「レイ。皆さん。帰ったら話があります」
シアのその言葉と共に俺は家に戻るのだった。
私はずっと退屈だった。獣人の森で拝められて嬉しくないといえば嘘になる。
だけどそれでも私は対等に話せる人が欲しかった。
そんなある日に私はご主人様であるレイロードに召喚されて人生が変わった。
私は初めはこのご主人様が生意気なガキにしか思えなかった。
猫神である私にニャを付けろなんて言うし、私を召喚できたのも偶然か何かだと思った。
だけどそれが違うのが分かった。
いつも真剣に鍛錬して頑張っている姿を見てこの人が偶然じゃなくて努力で私を召喚できたのが分かった。
そして私はある時気付いた。これが私が求めた人だって。対等に話してくれる人だって。
だけど私のご主人様に対する評価は生意気な小僧に変わっただけだった。
私にタバスコが入ったご飯を食べさせるし、臭い魚を食わせようとするような人だった
だけど、私はリリアやセシリアと別れたとき、悲しくて寂しくもありながらこれからご主人様と一緒にいられるのが嬉しい自分もいたことは分かっていた。
そこでご主人様の親が現れたけど、やっぱりご主人様の親なのか私にも対等に接してくれる人物だった。
そんな中マリー、シアとも会えた。
マリーやシアがご主人様の事が好きなのだと私は分かった時私はおせっかいをしてしまった。
ご主人様には既に彼女がいる事を話してそれでも好きなら一緒にいてもいいけど迷いがあるなら関わらいで欲しいと言った。自分でも何でそんな事を言ったのか分からなかったけど、私がそれを話してもマリーとシアはご主人様の事が好きだと言った。
私はそんなマリーやシアがいてご主人様の家族がいる生活が好きだった。だけどご主人様がの親が死んでしまい、ご主人様はひどく落ち込んでしまった。
けど私は信じていた。ご主人様ならいつか立ち直ってくれると。私には何をしてあげればいいか分からないのもあった。
そんな中、ご主人様が落ち込んだのを解決したのはマリーだった。私はちょっと悔しい気持ちになった。
自分は何もしてあげれないのに、私より短い付き合いの人に解決されたのが悔しかった。
だから私はご主人様の役に立ちたかった。
私は獣人の森に行って、二人に許可を取って魔法を使う許可を得た。
けどそこで気付いた。私はご主人様に力は貸したらいけないと言われていた事に。私自身も嫌だった。
まるで、それでは能力しか私の事を見ていないように思えてしまうから。
だから私は許可はとったけど使う気は無かった。
私はその時改めて思った。
前までずっと生意気だと思ってた小僧がいつしか私にとって必要な存在になっていた。
私は自分でももう分かってる。
生意気だった小僧であるご主人様と一緒にいる事を幸せに思ってる自分がいることに。
だからこそ私はご主人様の好きなリリアを助ける事に決めた。
この魔法を使えば私の寿命は減るだろう。そう思っていた。
だからこそ私は覚悟を決めてリリアに使おうと思ったのだけど、
「傷が殆どないのはどういう事ニャ?」
リリアの傷が殆ど無い事に気付いた。
多少傷ついているけど全く死ぬ程ではなかった。
それを見て私はどうしてリリアが死んだふりをしているのか考え、分かった。
だからこそ私もリリアと同じ考えを考えた。
そう。変身魔法で自分を老いた姿にしたのだ。
そしてご主人様の気持ちを聞きたかっただけなのだ。
私は死なないのだ。
だけど少し大変な事になってしまった。
まさかご主人様がこんなにも泣くほど私を大切に思っているとは思わなかったのだ。
そしてばらすタイミングを逃してしまったのだ。
今ずっとご主人様が私を抱えて泣いてしまっているのだ。
どうしよう。私は薄く目を開けてリリアの方を向くと、リリアも冷や汗をかいている。
誰か助けて欲しい。ご主人様以外は私とリリアが死んでいない事に気付いているのか全く気にしていない。
そこでセシリアが流石に見ていられなかったのかレイの肩に手を置いて、
「......レイ。そのだな、リリアもタマも死んでいないぞ?」
「......え?」
私達はその声を聴いた瞬間にご主人様の手から離れリリアも起き上があり、リリアとご主人様から教えて貰った土下座を行った。
「「本当にごめんなさい」」
~レイロード視点~
俺は今何が起きているのか分からなかった。
その言葉が通じたのか、リリアとタマが土下座を行いながら説明する。
「あのね。私がこんな事を行ったのは、きちんと訳があるの。私って後々帰って来たじゃない?それで先生はもしかしたら子供もいるマリーやシアがいるから私達の事はもう遊び半分なんかで付き合ってるんじゃないかって不安におもっちゃって先生が本当はどう思ってるのか知りたかったんです」
「私はリリアが死んでいないと分かって、私もご主人様の何の役にも立ててないし、いらない猫と思われてるんじゃないかと思ったのと、あと少しご飯をご馳走にしてもらおうかなと思ったニャ」
「「ごめんなさい」」
二人はそう言ってもう一度謝った。
だが、俺はそれ所じゃなかった。
俺は無意識に二人に抱きついていた。
「ちょっと!」
「ニャ!?」
リリアとタマが驚いた声を出すが俺はそんな事はどうでもよかった。
「......二人が生きてて良かった」
「あの先生。流石に皆が見ている前だと恥ずかしいんだけど」
「私ももう十分ニャ」
今はこいつらのいう事は聞くことは出来ない。
「俺はリリアの事が大好きだ。好きじゃないわけないだろ!タマも俺にとって大切な存在なんだ。獣人の森に帰るって言っても俺は返さないぞ」
「私もうこのまま死んでもいい気がしてきたんだけど」
「同じくニャ」
俺は怒る気にはなれなかった。二人が無事に生きてくれていただけで俺は満足だ。
「あのさっきからマリーとシアが凄い睨んでるけどいいの?」
「今だけは頼む」
もう少しこいつらから離れたくなった。
「私ちょっと死んだふりして良かったと思ってしまってるんだけど」
「同じくニャ」
それからしばらくして俺はようやく落ち着いた。
「それよりもリリアは何で大丈夫だったんだ?」
「あの邪神が小さなファイアーボールを作ってくれたおかげで助かったのよ」
そう言って服の中にある俺が昔上げたネクレスを取り出した。
「私の体に上級の土魔法をつけていて、それと先生がくれたネクレスに丁度当たって、ダメージが殆ど入らなかったの」
本当に良かった。
「もうイチャイチャタイムは終わったか?」
そう言ってきたのは師匠だった。
「師匠知ってるなら教えてくださいよ!」
「教えるタイミングが無かったじゃないか」
「本当は?」
「お前が悲しんでいる姿はどんなのかなとちょっと見てみたかった」
この人は相変わらずだった。師匠は修行してから分かったがドSなのだ。
「それよりもだ。これから何をするか分かってるか?」
それに俺が答えるよりも先にリリアが答えた。
「分かってるわ。今から邪神を倒しに行くのね。痛い!」
その答えにミレイアが拳骨を放った。
「この馬鹿弟子が!今のままじゃ勝てないに決まってるだろ!修行だ!」
「ミレイアの言う通りだ。このままじゃ厳しい。しかも邪神の言う事が本当なら期間が一カ月しかない。今すぐ帰って明日から修行だ」
俺は修行よりも気になったことがあった。
「あの師匠。何でリリアが死んでいないって分かったんだ?」
「俺達精霊の加護を受けている者は能力と同時に魔力の流れみたいのが分かるんだ。それで変身魔法をかかっている者は魔力の流れが違うし、死んでいるなら魔力が流れないんだよ。ていうか俺はちゃんと今回は間に合ったって言った筈だぞ」
そうなのか?俺には分からないんだよな。そういえば、いまいま思いだした。師匠は確かに今回は間に合ったって言ったな。
俺が何で精霊の加護をうけているのに見えないのか、分からないでいると、セルミ―が教えてくれた。
「精霊によって見える人物と見えない人物がいるそうよ。まあそれは他の精霊も何で自分達の力で見えるかは分からないそうよ」
「へえ。そうなのか。不思議なもんだな」
俺が感心していると、
「お、おいレイ。お前もしかして精霊と契約したのか?」
師匠が戸惑いながらも聞いてきた。
「しましたよ。これは修行の時に見せてあげますよ」
これがあればもしかしたら師匠に勝てるかもしれないし。
俺達はそれから帰って翌日からは修行をすることに決定した。
魔王は俺達の家の庭にある親父達の隣に墓を作る事に決まった。
そこまではいいのだが、少し困った事が起きた。
俺が動けないのだ。
そういえばセルミ―が言ってたな。当分動けなくなるって。ああ。それで俺は邪神の攻撃が全く分からなかった訳だ。
俺はそう思いながら今回はリリアに背負ってもらうことに決まった。
「リリアはほんと大きくなったな」
こうやって背負われると、俺はリリアが大きくなったのだと改めて思ってしまう。
「先生。何だかおっさん臭いわよ」
俺はその言葉に傷付きながらも、どうやって帰るのか分からいでいると、師匠がエリック博士の所にある魔法陣を取り出した。
「あれ?何で師匠がそれ持ってるんだ?」
俺のその言葉に師匠は思い出したような顔をして、
「そういえば言ってなかったな。俺とミレイアは一度お前らの家に行ったんだよ。だけどお前らがいなくて慌てたミレイアの師匠である校長がいてな。それでアネットっていう人に事情聴いて、校長にエリック博士とやらの所に連れて行かれて、俺とミレイアがあのエリック博士からこの魔法陣を貰って来たわけだ」
それでここにいるのか。
「それよりもミレイアさんは師匠の所に着くの速すぎません?」
「ああ。それは途中まで馬車で行ったんだが、自分で魔法を使って行った方が速い事に気付いて、魔法で行ったらすぐについたんだ」
それから俺達は雑談しながら魔法陣に乗った。
光が段々と強くなった時、
「レイ。皆さん。帰ったら話があります」
シアのその言葉と共に俺は家に戻るのだった。
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