チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります
第七十七話 襲撃
「何もないわね」
マリーが周りを見て言う。確かにその通りだ。
俺達は召喚魔法を使って魔大陸に来たのだが辺りは殆ど何もない。
あるのは俺達から少し離れた場所にあり、目標の魔王城だ。
なので俺は作戦を伝える。
「今から魔王城に攻め込むけど、魔人が多すぎるようなら撤退しながら遠くから魔人を倒す。魔物が少なくなったら魔王城に攻め込む。それで問題なのが幹部なんだけど」
今回俺が魔王について分かっているのは魔王には幹部が二人いるらしい。その幹部の一人でも騎士百人分の実力はもっているらしい。そいつらをどうするかなんだが、
「それは私とマリー、セシリアとシアが一人ずつ対処するわ」
リリアが率先して言って、他の女性陣も反対はないようだ。
「大丈夫か?」
「レイはもう少し私達を信じろ。必ず勝つから」
セシリアもそう言うのだが俺にはどうしても不安なんだよな。
けどここで反対しても意味がない。
「分かった。その代わり命が一番優先だからな」
俺は釘を刺しておく。なんせ地龍達の戦いの時、リリアもセシリアもボロボロだったらしい。そんな目にあってほしくない。
俺の言葉に皆が頷いた。
「タマ。もしこの中でピンチになるような人が出ればすぐに教えてくれ」
こっそりとタマに言っておく。
「ご主人様こそ負けたらだめニャ。相手は魔王なんだからニャ」
今回タマが一番反対した。いつも俺の指示が絶対なタマだったが嫌な予感がするからやめようという話だった。
だけど予感だけで止めるわけにもいかなかったので結局行くことになった。
「分かってる。あいつにだけは絶対負けない」
俺はもう一度完敗している。これ以上の敗北はいらない。
今度こそこの勝負で勝ってみせる。
俺達は魔王城に攻め込むのだった。
誰もが分かってるのかフレイムランスを出す準備をしている。
「行くぞ!」
俺の合図と共に魔王城の玄関に俺は巨大フレイムランスを放った。
「何事だ!?」
「侵入者だ!」
そんな声が聞こえる。
中にはそれほど多そうにも見えなかった。
俺達は作戦を伝えることなく全員が超級を出し魔人に放つ。
「ぎゃあああ!魔王様に報告しろ!あと幹部様にも!」
そう言いながら上に上がっていく者がいる。
なるほど。魔王は上にいるのか。この魔王城は外から見ると四階建てぐらいだった筈だ。
という事は魔王は最上階か。
「上に行くぞ!」
俺の合図で全員で二階に上がる。そこには一人の老人が剣を握りしめ目を瞑っている所だ。
こいつ。もしかしたら地龍達と同等のオーラがあるんじゃないのか。
「まさか魔王城に侵入者が入ってくるなんぞいつぶりじゃろな」
そう呟きながら目を開ける。
すると更に気配が変わる。
「久々に少し若いころを思い出すの。少し手合わせ願おうか」
そう言って剣を構える老人。
「あんたの相手は私達よ」
そう言って出てきたのはリリアとマリーだ。
もう止める術はない。こいつをリリア達に任せないと俺が戦ったらこいつだけで相当体力を削られてしまう。
「絶対勝ってくれよ」
俺はそう言い残し、シアとセシリアを連れて一緒に行こうとしたのだが、
「私がそう簡単と行かせると思いますか?」
すぐに老人はこっちに向かってきた。
俺はすぐに防御に入ろうとした所で、
「あんたの相手は私だって」
マリーがその間に入って止めてくれた。
「ありがとマリー」
俺はそう言って更に上を目指す。
次は三階に来たのだが、俺はそこでおかしな人と会ってしまう。
「......何でこんな所で生きてるんですか?」
俺は声を振り絞りながら聞いた。
そこにはあの村の襲撃に巻き込まれて死んだと思ってた魔人姿のアンリーヌがいた。
「久しぶりですね。レイ君」
そう無邪気に笑いながら言うのだった。
マリーが周りを見て言う。確かにその通りだ。
俺達は召喚魔法を使って魔大陸に来たのだが辺りは殆ど何もない。
あるのは俺達から少し離れた場所にあり、目標の魔王城だ。
なので俺は作戦を伝える。
「今から魔王城に攻め込むけど、魔人が多すぎるようなら撤退しながら遠くから魔人を倒す。魔物が少なくなったら魔王城に攻め込む。それで問題なのが幹部なんだけど」
今回俺が魔王について分かっているのは魔王には幹部が二人いるらしい。その幹部の一人でも騎士百人分の実力はもっているらしい。そいつらをどうするかなんだが、
「それは私とマリー、セシリアとシアが一人ずつ対処するわ」
リリアが率先して言って、他の女性陣も反対はないようだ。
「大丈夫か?」
「レイはもう少し私達を信じろ。必ず勝つから」
セシリアもそう言うのだが俺にはどうしても不安なんだよな。
けどここで反対しても意味がない。
「分かった。その代わり命が一番優先だからな」
俺は釘を刺しておく。なんせ地龍達の戦いの時、リリアもセシリアもボロボロだったらしい。そんな目にあってほしくない。
俺の言葉に皆が頷いた。
「タマ。もしこの中でピンチになるような人が出ればすぐに教えてくれ」
こっそりとタマに言っておく。
「ご主人様こそ負けたらだめニャ。相手は魔王なんだからニャ」
今回タマが一番反対した。いつも俺の指示が絶対なタマだったが嫌な予感がするからやめようという話だった。
だけど予感だけで止めるわけにもいかなかったので結局行くことになった。
「分かってる。あいつにだけは絶対負けない」
俺はもう一度完敗している。これ以上の敗北はいらない。
今度こそこの勝負で勝ってみせる。
俺達は魔王城に攻め込むのだった。
誰もが分かってるのかフレイムランスを出す準備をしている。
「行くぞ!」
俺の合図と共に魔王城の玄関に俺は巨大フレイムランスを放った。
「何事だ!?」
「侵入者だ!」
そんな声が聞こえる。
中にはそれほど多そうにも見えなかった。
俺達は作戦を伝えることなく全員が超級を出し魔人に放つ。
「ぎゃあああ!魔王様に報告しろ!あと幹部様にも!」
そう言いながら上に上がっていく者がいる。
なるほど。魔王は上にいるのか。この魔王城は外から見ると四階建てぐらいだった筈だ。
という事は魔王は最上階か。
「上に行くぞ!」
俺の合図で全員で二階に上がる。そこには一人の老人が剣を握りしめ目を瞑っている所だ。
こいつ。もしかしたら地龍達と同等のオーラがあるんじゃないのか。
「まさか魔王城に侵入者が入ってくるなんぞいつぶりじゃろな」
そう呟きながら目を開ける。
すると更に気配が変わる。
「久々に少し若いころを思い出すの。少し手合わせ願おうか」
そう言って剣を構える老人。
「あんたの相手は私達よ」
そう言って出てきたのはリリアとマリーだ。
もう止める術はない。こいつをリリア達に任せないと俺が戦ったらこいつだけで相当体力を削られてしまう。
「絶対勝ってくれよ」
俺はそう言い残し、シアとセシリアを連れて一緒に行こうとしたのだが、
「私がそう簡単と行かせると思いますか?」
すぐに老人はこっちに向かってきた。
俺はすぐに防御に入ろうとした所で、
「あんたの相手は私だって」
マリーがその間に入って止めてくれた。
「ありがとマリー」
俺はそう言って更に上を目指す。
次は三階に来たのだが、俺はそこでおかしな人と会ってしまう。
「......何でこんな所で生きてるんですか?」
俺は声を振り絞りながら聞いた。
そこにはあの村の襲撃に巻き込まれて死んだと思ってた魔人姿のアンリーヌがいた。
「久しぶりですね。レイ君」
そう無邪気に笑いながら言うのだった。
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