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転入初日から能力を与えられた俺は自称神とともにこの学校を変えてゆく!

水島コウヤ

最低校への入学、能力の開花

4月…
それは始まりの季節。
就職、進学、出会い、そして……。


ここが今日から通う『川丘山中・高校』。
この高校は私立で中学から上がってくる人が多いため、他の中学からの高校への入学は大変困難だと言われている。
っと言うよりこんな日本一最低校に入学するのは俺独りらしい。
何とも14年ぶりの転入生らしいが…。
その高校に今日から俺は通うことになっている。

そう思いながら、とても校舎とは思えないとてつもなく大きく横は普通なのに縦に10メートルくらいそびえ立つ「正門?」に入って…って。

「何で正門がこんなにおっきいんだよーーーーーーーー」

こほん、一つ咳払いをする。
いかんいかん、つい大声を上げてしまった。
流石バカが多いだけあって校舎まるごと変な作りしてんな、この学校は。
そして深呼吸「すぅーはぁー」仕切り直す。
正門?を抜けてみるとクラスごとで分けられているせいか、小さい部屋みたいなのが無駄に広い敷地の中に10メートル程の感覚で見た感じ6個程置かれている。
確か、校内は運動場、体育館合わせて東京ドーム5個分の広さはあるらしい。
そして見えてる校舎は1年生、奥には2、3年生と同じように校舎が置かれている。
パンフレットにはそう書いてあった。

「何なんだほんとにこの学校は」

自慢じゃないがこれでも中学は普通の学校に通っていたのでこの異様な光景につい、キャンプ場のコテージかと突っ込んでみせたくなる。

「俺はと、1組だからここか」

そう言って1番端の校舎?(でいいのかな)、に入った。
入ると同時に意味のわからない歓喜が聞こえてくる。
見た感じ俺の思っていたグレた奴は1人2人くらいしかいなさそうだ。
良かった。
しかもクラスも意外と綺麗だ。
でもなんで…まぁそうな疑問はもう捨てよう。
早速『木下先生』という美人で茶色のショートヘヤーの優しそうな女の担任の隣に立ち、自己紹介を始める。

「えっと…空川真也…です、中学はもうちょっといいぃぃ」

もうちょっといいところに行ってましたと言いたかったが、クラスの恨めしの視線が痛くつい声が裏返ってしまう、なので辞めることにした。

「と、とりあえずしばらくは慣れないと思いますが、よろしくお願いします」

ビビりながら言った、正直もうこの場にはいたくないと思ったのだ。
そしてまた先程の笑顔に戻っている、なんだよ…。
でも、俺は今ではこんな事を思っているが、最悪に来たのには変わりない、俺も同じ立場という事。
バカには出来ない。
そう考えているとそんな事構わないという感じで木下先生が宜しくねと一言だけ言うと、丁度空いていた1番後ろの窓側の席に案内してくれた。

「よろしくね、えと…空くん」


席に着くとすぐに木下先生が授業を始めると言って朝の連絡事項を話始めた。
すると隣にいた女の子がニコッと微笑んで小声で左にいる俺に先生にバレないように右手でその口元を隠しながら話しかけてきた。

「よっよろしく」

緊張のあまりまた少し声が甲高くなってしまう。
綺麗な黒髪が腰のあたりまでありスタイルもいい、そして幼げな顔つきはなんと言っても…。

「かわ、可愛い…」
「えっ」
「あわわ何でもない、忘れて」

つい心の声が漏れてしまった、俺の言葉にその女の子は一瞬顔が赤くなったが、次の俺の言葉を聞いて平常に戻る。
そしてほっとしている?まぁいい、気にしない。
そしてほのぼの空気の中我に返る。

「えっ空くんって?」

突っ込んでいいのかわからなかったが、今まで言われたことのない自分の呼び名に驚きを隠せずつい聞いてしまった。

ーーー(ダメだな俺)

すると今度は手で両手を覆いながらまた赤くしている顔を隠した。

「ごめん、ダメだった」

この可愛い仕草にこっちまで恥ずかしくなってくる。

「ううん、別に慣れない呼ばれ方だったから」

それを言った瞬間少し後悔した、じゃあもう呼ばないと言われるのが嫌だった。
何か、満更でもないな。俺…。

「ごめんね、私の名前覚えるの苦手だから、簡単に覚えるように短くして覚えてるの」

そうでもないみたいだ、しかも正当な理由があるなら呼ばないと言うこともないだろう。
すると俺たちのやり取りにやっと気づいた、ずっと話していた木下先生が優しく割言ってくる。

「こらーそこもうお話は済んだかな?」
「「ご、ごめんなさい」」

二人少し近づいていた体を素早く直した。
どうやら俺たちのやり取りにはもうすでに気づいていたようだ。
でも優しいな、言い方は悪いが一応は『クズ』の学校何だ、鬼教官くらいが普通だと思っていたがそれは俺の思い込みだったらしい。

「この話はまた後で…ね」

戻した体の位置から俺だけ聞こえるように小声で言った。

ーーー(天使や、この子天使や…)

そう思いながらこっちも小さく「う、うん」それだけ答える。
この学校に来る時は絶望しかなかったはずなのに、今になってはその絶望さえ消えていた。
これこそ世でいう『不幸中の幸い』ってやつなのか。
そして授業が終わると合間の休憩には俺の周りには人だかりができ、その日ずっと名前も知らない隣の女の子と話すことが出来なかった。
気づくともう放課後だ。

「はぁ疲れた、たく結局あの子と話せなかったじゃないか、しかも先にさっさと帰るし」

夕日で窓側付近だけオレンジに染まる教室にひとり残った俺は強く胸に決意した。

「明日…名前聞こう…」

その時だった、突然教室の電気がぱっと消えた。

「何だ停電か、それとも消灯?」

そしてその俺の一言に真っ暗な暗闇から響く声で返ってくる。

「いいやこれはそんな事では無い…」

その声に驚き尻餅をついて倒れてしまう。

「だっ誰だ」
「ふふっ我が名はオズトル、天界からやってきた救いの使者」
「救いの使者?」

分からずにいる俺に答えてくるオズトル。

「そう、我はこの世界を担当しているオズトル、今日ここに来たのは君に一つ頼みがあってきた」
「頼み?」

いきなりな展開にオズトルの言うことへの質問しか答えられない。

「実は…」

そしてオズトルは語り始めた。

「この学校のやからは皆、最低と言われ続け人を一切信じることが出来ず崩壊寸前になりつつある」
「でもみんなそんな事なさそうだった」
「それは信じれないなりに相手を警戒している証拠、そしてその相手を警戒するのがもうそろそろ限界に近いということなんだ」
「そんな…」

その話を聞いて、一つ頭に過ぎるものがあった。
あの子は…。

「じゃああの子はあの隣の女の子は」
「残念ながら他と同じようだ」

その答えに先程の決意が薄れていくのがわかった。

「でもな、クラス中の人と、その女の子は何故か君だけには心を開いている、きっと転入生でそんな心の持ち主ではないと信じているからだろう」
「そうなんですか」
「あぁ」

でもやはり少しはまだ疑っている、本当に心を開いていてくれているのか。

「そこでだ、」

するとオズトルが提案をするように言ってきた。

「何です?」

とりあえず聞いてみることにした。

「君にひとつだけ能力をやろう」
「能力?」

何を言ってるんだこいつと思った。
でも今のクラスの状況を打開するにはと思い、続きも聞いてみる。

「人の心を読む能力」
「人の心を読む能力?」

オウム返しで聞いてしまう。

「でも何で」
「それは使ってみればすぐに分かる」
「分かりました、少し面白そうだしやってみる価値はありそうだし」
「うん、いい志だ、ではいくぞ」

何が来るのか心配になる。
つい勢いで承諾してしまったがこれが本当なのか、将又嘘なのか分からない。
しかも姿も見えない人物と会話をしているだけでもおかしいのに能力なんてバカバカしいとも思っている。
でも次の瞬間その考えはひっくり返ったぽい。
なんと体が一瞬光ったのだ、光るはずのない体が光ったのだ、大事なことなので二回言う。
すると驚きを隠せないまま黙っている俺にオズトルが言ってきた。

「これで君には能力が備わった」
「備わったってえっほんとに」

大事なことなので二回言う。

「備わった」
「まじか」
「まじだ」

乗ってくれた。

「これから君には人の心が読めるという辛いことがあるかもしれない、だがこの学校の人たちを是非救って欲しい」

いきなり真剣な話に戻される。

「わ、分かりました」

わかった、がなぜこんなにも必死なのだろうか。
この際だから聞いてみることに。

「何でこんなにも必死なんですか?」
「ほぼ神の存在なのだから人々を救うのはあ、あたり、当たり前だ」

次は必死に何かを隠している。

「何を隠しているんですかー」

少し舐めた聞き方をしてみた。

「な、何も隠していない」

絶対何か隠している。

「本当に?」
「本当にだ、そもそも神が嘘をつくはずなどないーっていてててててててててて」
「何だ」

そう思っているとオズトルではない声が聞こえてきた。

「済まないね、家のオズトルがこんな、『デタラメ』を言ってしまって」
「デタラメ?」
「ああ、この学校を救いたいというのは本当なんだが、こいつが神というのは嘘」
「嘘?」

その話にオズトルが割言ってくる、ちょやめてよ父さん。

「父さん?」

ますます意味が分からなくなってくる。

「あぁごめんねこの子はまだ新人だから」
(じゃあ何でそんな奴にやらせたんだ)

これは心の中で突っ込む。
つまりこのオズトルと言うのは神ではなく神の息子に当たるそうだ。

「でも本当はわしが神本人なので心配しないでおくれ」
「は、はぁ分かりました」
「だから神は私だと」
「お前は黙っておけ」

そういった後に頭を殴ったような鈍い音が聞こえた。
その証拠にいってーと言っている。
本当に信じていいのだろうか。

「あ、もうこんな時間だ、夕食を作らないとそれじゃあ学校の子達のことは一応君に任せた」

そうどこから聞いても人間の会話にしか聞こえないと思っていた俺をほったらかしてさっさと行ってしまったのか、声が聞こえなくなり、その瞬間電気が付いた。

「何だったんだあの自称神親子は」

まぁそんな事どうだっていい、今は本当にこの能力が使えるかが問題だ。
そう思い、教室を出た。

学校初日はこんな感じ。
俺のこれからの学校生活はどうなっていくのやら…。




















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