異世界転生〜女神から貰ったスキルは表裏一体でした〜

神野猫夜

覚悟

【マクリさんを*****すればいいのです。】
は?頭の中に言葉よりも先に驚きが来て混乱した。
(も、もう一度言ってくれないかな?黒千。)
【了解しました。マクリさんを精霊化すれば良いのです。】
(精霊にしてどうするの?)
【さっき拾った爆炎刀に封じ私みたいに、なればと思いましたが、いくつか条件があります。】
条件?なんだろう。
(その条件とは何かな?)
【まず、火の能力があるかです。】
最初あった頃とか、一緒に旅をした時によく見たな。
(マクリさんは、火の魔法がつかえます。)
【次に、彼女が精霊になるかどうか。あとは運です。】
運任せは、あまり好きじゃないけど、、
(精霊化は、どうやるの?)
黒千は、胸の間から小さな魔方陣が書いた紙をたし、マクリさんの額に貼った。
【私の製作者が、刀に精霊がなくなった時に使えと言われた代物です。あとは、ご主人様がハクリさんの、胸に刀を差して完了です。】
え!?マクリさんの胸に刀を差すの!?




やるしかない。
(マクリさんごめん!)
グシャ…血がまた出てきたと思った瞬間、額に貼った魔法陣が起動した。


『ここは?』
確か私は死んだはず、見渡しても白い壁の部屋に閉じこめられていた。部屋の真ん中には、刀がある。刀をずっと見ていると、急に人が現れた。
[やあ、君はどうしてここに来たか知ってる?]
私は警戒しながら、答えた。
『知りません。』
[そうか、、では、君に質問だ。君は死んだ。]
やっぱり私は死んだのか、、、
[ただ、君の友達は君を死なせないと君をここに呼んだ。]
ハクくんは、私に何をした!?
[君はまた、友達にあいたいか?]
あいたいに決まってる。
『あ、あいたいです!』
[もう一つ聞く。君は今から精霊になり、この刀に封じられる。人間の姿にはなれるけど、人間ではない。まぁ、あんなことや、こんなことはできるが、、]
私は、驚いたがまたハクくんにあえるなら、なんでもいいと思った。
『私を精霊にして下さい!』
[君の覚悟は、すごいね。じゃあいくよ。]
私の胸に、暖かい物が入る気がした。

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