ラノベ独学の最強スキル3つを選んでみた。~チートって一体~
サヤの決心
「スノウ国の王の娘、サヤ・ピラスネットです!」
この男の人は何か変なことを言い出した。
「え!? ちょっと何してるんですか!」
「だって国王になるって言ったじゃん」
「え、それはそうですけど……。私が本当に王の娘だと国民が知らないでしよ。そもそもお父さんが国王かどうかも分からないのに……」
「いや、お前のお父さんがそう言ってたんなら間違いないよ」
「何を根拠に!? 決めつけは良くないです! それにあのお父さんは昔からありえないおとぎ話ばっかり話して来たんです! この国と他の国の大きさを合わせたものよりはるかに大きい水たまりとか、花で埋め尽くされた山だとか絶対ありえないです!」
「どれも言ってることは本当だよ。これが証拠さ」
と言って男は下を指さした。
下を見ると露天の前にいる人、広場にいる人、窓から見える人、本当に皆が膝をついてこっちを向いていた。
「そもそも、あの人は嘘なんかつかねえよ。前の代の王様もお父さんもなんだかんだ人望熱かったんだろうな。そうして今の世代まで『ピラスネット』が受け継がれて来たんだろ。素直に受け入れろ」
私は昔の事を思い出していた。
私はいつも怒られていた。
なぜなら、お父さんを全く信じてなかったから。
何を言われても上の空。
お父さんが言ってることは右から左に抜けていった。
『俺は国王になる人だったんだぞ!』
『母さんはお前にそっくりで美人だったぞ!』
『あの路地裏は危ないから遊んじゃだめだ!』
全部本当だったのかな。
今になっても分からなかった。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
「……」
まだ迷ってるのか。
そりゃ無理はねえか。
だってクソ親父って言ってたもんな
それなら……
「分かったよ、見せてやるよ!お前のお父さんの言ってることは本当だってことを!」
サヤをお姫様抱っこで持ち上げた。
「え?」
そのまま真上に思いっきり飛んだ。
「ヒッ…キャァァァァァァ!!」
かなり高い所まできた。
軽く200m位はあるんじゃね?
「目、開けて」
実はこの国の西側に花に埋め尽くされている山があって、その奥には海があったのだ。
ここに来る時に気づいた。
「綺麗……」
「嘘じゃなかったろ?」
サヤは一つ小さく頷いた。
「お父さん、ごめんね」
液体を目から流し、消えてしまいそうなほど小さな声で呟いた。
見なかったこと、聞かなかったことにしよう。
サヤにダメージが行かないようにそっと降りた。
そして、サヤは決心した顔をしてメガホンに向かってこう言った。
「自分は1人では何も出来なくて、1人の事も信じれなかった最低でバカなやつですが、これからはこの国の復興のため働きます。ので、協力してください!」
一瞬静かな間があってヒヤッとしたが、それも一瞬。
サヤの答えには全員が拍手で答えてくれた。
「皆、ありがとう!」
この男の人は何か変なことを言い出した。
「え!? ちょっと何してるんですか!」
「だって国王になるって言ったじゃん」
「え、それはそうですけど……。私が本当に王の娘だと国民が知らないでしよ。そもそもお父さんが国王かどうかも分からないのに……」
「いや、お前のお父さんがそう言ってたんなら間違いないよ」
「何を根拠に!? 決めつけは良くないです! それにあのお父さんは昔からありえないおとぎ話ばっかり話して来たんです! この国と他の国の大きさを合わせたものよりはるかに大きい水たまりとか、花で埋め尽くされた山だとか絶対ありえないです!」
「どれも言ってることは本当だよ。これが証拠さ」
と言って男は下を指さした。
下を見ると露天の前にいる人、広場にいる人、窓から見える人、本当に皆が膝をついてこっちを向いていた。
「そもそも、あの人は嘘なんかつかねえよ。前の代の王様もお父さんもなんだかんだ人望熱かったんだろうな。そうして今の世代まで『ピラスネット』が受け継がれて来たんだろ。素直に受け入れろ」
私は昔の事を思い出していた。
私はいつも怒られていた。
なぜなら、お父さんを全く信じてなかったから。
何を言われても上の空。
お父さんが言ってることは右から左に抜けていった。
『俺は国王になる人だったんだぞ!』
『母さんはお前にそっくりで美人だったぞ!』
『あの路地裏は危ないから遊んじゃだめだ!』
全部本当だったのかな。
今になっても分からなかった。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
「……」
まだ迷ってるのか。
そりゃ無理はねえか。
だってクソ親父って言ってたもんな
それなら……
「分かったよ、見せてやるよ!お前のお父さんの言ってることは本当だってことを!」
サヤをお姫様抱っこで持ち上げた。
「え?」
そのまま真上に思いっきり飛んだ。
「ヒッ…キャァァァァァァ!!」
かなり高い所まできた。
軽く200m位はあるんじゃね?
「目、開けて」
実はこの国の西側に花に埋め尽くされている山があって、その奥には海があったのだ。
ここに来る時に気づいた。
「綺麗……」
「嘘じゃなかったろ?」
サヤは一つ小さく頷いた。
「お父さん、ごめんね」
液体を目から流し、消えてしまいそうなほど小さな声で呟いた。
見なかったこと、聞かなかったことにしよう。
サヤにダメージが行かないようにそっと降りた。
そして、サヤは決心した顔をしてメガホンに向かってこう言った。
「自分は1人では何も出来なくて、1人の事も信じれなかった最低でバカなやつですが、これからはこの国の復興のため働きます。ので、協力してください!」
一瞬静かな間があってヒヤッとしたが、それも一瞬。
サヤの答えには全員が拍手で答えてくれた。
「皆、ありがとう!」
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