ネガティブな俺が異世界転生したら!?

黒井 烏

1話 目覚め



-肉体に魂を憑依成功、続けて種族名の決定を行います-

-種族名黒死龍に《errorスキル【進化】の介入により独自の個体に変化》新たな種族を作成・・・・成功      
個体名邪龍幽鬼イグ・モルディギアン 『真祖』になりました。魂の容量不足を確認他生物の魂を得られるように、魂を変更します。成功スキルとして魂に付与します。
肉体の崩壊を確認、スキル【超再生】を使い肉体の復元を開始します。【進化】の介入によりスキル【超再生】はユニークスキル【復元】に変化しました。肉体の安定を確認・・・成功 、身体機能確認オールクリア転生を開始します。-

そんな声が聞こえたが、俺は一瞬のうちに意識を失った。

「チュンチュン」
鳥のさえずりが聞こえ、少し倦怠感の残る体を起こすと俺は森の中にいた。


はいぃぃぃーーーー?!どこだここーー?!
心の中が、混乱するがなぜかすぐに落ち着いた。


「OK情報を整理しよう。」

そしてこれまでのことを俺は振り替えると

「あぁーそういえば転生したんだっけ、全く実感がわかないなー。」

ポトッ

そんな音がして地面を見ると手紙が落ちていた。

俺はその手紙を拾って読むと

『拝見木々が青々と繁り、夏の暖かさが近づく今日この頃いかがお過ごしでしょうか。
 さて、転生されて戸惑いのことでしょうが、この周囲一帯に結界を張っているのでご安心ください。』

 「フゥ」
ここまで読み、俺は落ち着きを取り戻し手紙を読むのを再開した。

『まずあなたの記憶ですが前世のあなたに関わった人物やあなた自身の記憶については消去させていただきました。なのでまずはあなたの名前を決めてください。』

そこで俺は前世を振り返り、自分の名前を思い出してみるが

「あぁ、全く思い出せない、しかも俺の名前も分からないのかぁ」
 
はぁー

ため息をつき、物思いにふけっていると

「まあ、とりあえず自分の名前決めるか」

「うーん、しかし本当に思い出せないな。」

俺は、料理や本などの人物以外の記憶を調べてみた、すると記憶があったので、人物関係意外は大丈夫みたいだとわかった

そうして俺はゲームについて思い出してみた。

そうだな俺が使っていたゲームのキャラクターの名前でいいか。

「よし、俺の名前は鴟梟 月鬼しきょう げっきにしよう」

-名前の設定を完了しました-

っ?!

頭のなかにコンピューターのような中性的な声が流れた。

なんだこれ?


疑問に思っていると
 


-私はあなたの所持スキルの【叡智えいち】です、鴟梟様よろしくお願いします。-


「おぉ、凄いなスキルと会話ができるのか!」

少しばかり興奮した様子で再び手紙をを読むと

『名前が決まりましたら、ステータスオープンと念じてくださいあなたのステータスが見れますよ」

俺はわくわくしてステータスオープンと念じた

する目の前に透明なウィンドウ画面が現れた


〈ステータス〉

名前:鴟梟 月鬼しきょう げっき
性別:男
年齢0歳(18)
種族:邪龍霊鬼イグ・モルディギアン(真祖) 
職業:なし
レベル:1
適性属性:氷・闇・無
加護:なし
攻撃力350
防御力570
魔力840
魔攻撃力280
魔防御力700
俊敏力200
運170

〈スキル〉

〈ノーマルスキル〉
【隠密レベル6】【跳躍レベル2】【投合レベル3】【鍛冶レベル2】【料理レベル2】【斬撃耐性レベル2】【打撃耐性レベル3】【光魔法耐性4】【闇魔法吸収MAX】【鑑定レベル1】

〈ユニークスキル〉
【明鏡止水レベル3】【超感覚レベル1】【忍耐力レベル6】【龍魔法レベル1】【復元レベル1】【真祖の血レベル1】【黄泉送りレベル1】【叡智レベル1】

〈レジェンドスキル〉
不之衣ネガティブオーラレベル1】


〈UNKNOWN〉
【進化】



うわー、なんだこれ?種族何これ、スキル【鑑定】で調べてれるのか?

-スキル【叡智】にスキル【鑑定】を組み込みます・・・成功しました。以後スキル【鑑定】とスキル【叡智】は同期します。-

スキル【鑑定】を使おうとすると、スキル【叡智】が働き頭のなかに情報が入ってきた。

〈邪龍霊鬼イグ・モルディギアン〉
 〔クトゥルフ神話の旧支配者である蛇の神であるイグと、食屍鬼グールの神であるモルディギアンの因子が集まって変化した個体。
イグからは黒い鱗を受け継ぎモルディギアンからは、死者を支配する力と死者を冥界に戻す力をあわせ持つ。ただしその神の力はスキルに固定されている。これらの神の因子を魂に取り込んだ完全なイレギュラーな個体である。〕

「・・・」

驚きすぎて言葉がでない

自分の気がつかないときに何が起きたのか気になるが、自身の魂が変質しているのでそれを知るのも恐ろしくなった

そのまま立ち尽くしてしばらくたち、自身の体を調べ異常がないことがわかった。

「はぁー」

ため息を吐き、気分を落ち着けると

「まあ、いいか」

そう言って考えるのを放棄した。

そうして自分のスキルに関心を移した。


「俺のスキルは大丈夫」

そう静かに、しかし自分自身に言い聞かせるように言って俺はスキルを調べた。


















コメント

  • ノベルバユーザー127649

    進化のところunnouではなくunknownでは?

    1
コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品