事故死したので異世界行ってきます
第41話 躍進①
ギルドでのアイテム鑑定が終わり結果が出た。その結果は国王の元に届くよりも早く民たちへ広がった。
そして、ユウスケは今ままでよりも更に王として民に受け入れられる事となった。
ドドルベルン帝国での出来事から数ヶ月が経ち魔物の動きも際立ったものはかなり少なくなった。そして何よりもリリカが立ち直れたことが個人的には大きな変化と言えるだろう。そしてもう一つ変化と言えば……
「リベリアルさん!そのお皿取ってください!」
「うむ。コレだな?」
「違います……」
俺とリリカの家にリベリアルが住むことになったことだ。今は丁度リリカが三人分の朝ごはんを作っているところだ。
「リリカ手伝おうか?」
俺が椅子から立ち上がりそう言うと、リベリアルはすかさずこう言った。
「主人は座っていてくれ」
「えっと…あの……リベリアルさんちょっと座っててもらっても良いですか…?」
戸惑いながらもそう言うリリカ、リベリアルはどこか悲しげな顔をしているように見える。
結局リリカと俺だけで後片付けまで全てこなして朝食を済ませた。
「じゃあ、行ってくる。リベリアル何かあったらリリカを頼む」
「いってらっしゃい!」
「承知した」
俺はそう言い残し国王室へと向かった。
国王室ーー
「ミルコさん、例の件は順調に進んでますか?」
「はい。国王様が指示した通りに進めております。あと数日で完成する見込みです」
流石はデキる大臣、かなりの速度で要件を済ませてくれている様子だ。
「しかし、国王様どうしてあの様なお考えをなされたのですか?」
「それについては色々な理由があるのですが…その理由の一つとして、この国の戦士達には決定的に足りないものがあるからです」
「と、おっしゃいますと?」
大臣は首を傾げながらそう聞いてきた。
「なんと言えばいいんでしょうか……武士魂?というものに欠けているのでは無いかと思います」
「武士魂……?」
再び大臣は首を傾げた。
「そうですねぇ……死に対する恐怖心があると言うのは良い事だと思います、しかしそれが強過ぎるがあまり戦う事をハナから放棄してしまう、又は戦意喪失してしまう戦士達が大勢いる様に思えます」
「なるほど。武士魂とはそう言う事でしたか」
んー……なんか若干違うような気もするけどまぁいいか。
「しかし、国王様それであれば戦士達を訓練すれば良いのでは無いですか?わざわざ学校なる物を作らなくとも」
そう、今回俺が試みているのは学校と言うこの異世界では新しい制度を確立することだ。
「いいえ、学校の最終目的は屈強な戦士に育て上げる事では無く、強い心と力を持つ民を育て上げる事なのです」
「なるほど……そこまで考えていらっしゃったのですか……流石は大賢人と言われたお方ですね」
まぁ、本当の所は平等に権利を与えたかっただけなんだけどね。
「では、完成したら報告お願いします」
「御意」
大臣が退出するのを見計らい、祐介はメモ用紙の様なものを机から取り出した。
「ちょっと教員が少ない気もするけど何とかなるはず……」
そのメモ用紙は学校の入学費や教員達を記したものだった。
国立全階級一貫学校
入学費:100万リン ※カルダド民であれば無料
月々:4万リン ※カルダド民であれば無料
入学対象者:5歳〜なら誰でも入学可能
階級分布
下階級:第1位界魔法を学び基礎を作る。武技、剣技についても土台となる基礎を学ぶ。
準中階級:第2〜3位界魔法まで魔法までを学ぶ。武技、剣技については学ばない。
中階級:第3〜4位界魔法までを学び、発展した武技、剣技を学ぶ。
上階級:5位界魔法を学び、更に発展した武技、剣技を学ぶ。
教員
校長:ユウスケ
教頭:ラギナ・ローレル
武頭:リベリアル
魔頭:マルコ・レーシア
一通りメモを見直して再び引き出しの中へとスッと入れた。
「これでこの国の戦士や冒険者たちが強くなればいいのだが……」
短いですが今回はここまでとさせていただきます!次の更新は3/10を予定しております。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!
そして、ユウスケは今ままでよりも更に王として民に受け入れられる事となった。
ドドルベルン帝国での出来事から数ヶ月が経ち魔物の動きも際立ったものはかなり少なくなった。そして何よりもリリカが立ち直れたことが個人的には大きな変化と言えるだろう。そしてもう一つ変化と言えば……
「リベリアルさん!そのお皿取ってください!」
「うむ。コレだな?」
「違います……」
俺とリリカの家にリベリアルが住むことになったことだ。今は丁度リリカが三人分の朝ごはんを作っているところだ。
「リリカ手伝おうか?」
俺が椅子から立ち上がりそう言うと、リベリアルはすかさずこう言った。
「主人は座っていてくれ」
「えっと…あの……リベリアルさんちょっと座っててもらっても良いですか…?」
戸惑いながらもそう言うリリカ、リベリアルはどこか悲しげな顔をしているように見える。
結局リリカと俺だけで後片付けまで全てこなして朝食を済ませた。
「じゃあ、行ってくる。リベリアル何かあったらリリカを頼む」
「いってらっしゃい!」
「承知した」
俺はそう言い残し国王室へと向かった。
国王室ーー
「ミルコさん、例の件は順調に進んでますか?」
「はい。国王様が指示した通りに進めております。あと数日で完成する見込みです」
流石はデキる大臣、かなりの速度で要件を済ませてくれている様子だ。
「しかし、国王様どうしてあの様なお考えをなされたのですか?」
「それについては色々な理由があるのですが…その理由の一つとして、この国の戦士達には決定的に足りないものがあるからです」
「と、おっしゃいますと?」
大臣は首を傾げながらそう聞いてきた。
「なんと言えばいいんでしょうか……武士魂?というものに欠けているのでは無いかと思います」
「武士魂……?」
再び大臣は首を傾げた。
「そうですねぇ……死に対する恐怖心があると言うのは良い事だと思います、しかしそれが強過ぎるがあまり戦う事をハナから放棄してしまう、又は戦意喪失してしまう戦士達が大勢いる様に思えます」
「なるほど。武士魂とはそう言う事でしたか」
んー……なんか若干違うような気もするけどまぁいいか。
「しかし、国王様それであれば戦士達を訓練すれば良いのでは無いですか?わざわざ学校なる物を作らなくとも」
そう、今回俺が試みているのは学校と言うこの異世界では新しい制度を確立することだ。
「いいえ、学校の最終目的は屈強な戦士に育て上げる事では無く、強い心と力を持つ民を育て上げる事なのです」
「なるほど……そこまで考えていらっしゃったのですか……流石は大賢人と言われたお方ですね」
まぁ、本当の所は平等に権利を与えたかっただけなんだけどね。
「では、完成したら報告お願いします」
「御意」
大臣が退出するのを見計らい、祐介はメモ用紙の様なものを机から取り出した。
「ちょっと教員が少ない気もするけど何とかなるはず……」
そのメモ用紙は学校の入学費や教員達を記したものだった。
国立全階級一貫学校
入学費:100万リン ※カルダド民であれば無料
月々:4万リン ※カルダド民であれば無料
入学対象者:5歳〜なら誰でも入学可能
階級分布
下階級:第1位界魔法を学び基礎を作る。武技、剣技についても土台となる基礎を学ぶ。
準中階級:第2〜3位界魔法まで魔法までを学ぶ。武技、剣技については学ばない。
中階級:第3〜4位界魔法までを学び、発展した武技、剣技を学ぶ。
上階級:5位界魔法を学び、更に発展した武技、剣技を学ぶ。
教員
校長:ユウスケ
教頭:ラギナ・ローレル
武頭:リベリアル
魔頭:マルコ・レーシア
一通りメモを見直して再び引き出しの中へとスッと入れた。
「これでこの国の戦士や冒険者たちが強くなればいいのだが……」
短いですが今回はここまでとさせていただきます!次の更新は3/10を予定しております。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!
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