事故死したので異世界行ってきます
第17話 換金
「ステータス」
鈴木祐介 
種族:人間  職業:剣士  ランク:S
Level :219
HP  99876/119076
MP 274007/298007
攻   7890
守   7809
知   6700
速   7800
運   11600
 
スキル
時読み     
レベル10につき0.1秒間世界の時間止めることができる
リキャストタイム24時間
神の加護 
全てのステータスを大幅にあげる
神の裁き 
消費MPに応じて威力をます魔法
神化  
使用中全てのステータスを100倍にする
大魔導士の祝福  ←New
元属性7属性を使用可能になり
常時MPを2倍する
ディメンション ←New
消費MP800 
時空を割く
王族 ←New
職業が王である時に全てのステータスを2倍する
王としての才能を高める
覇気 ←New
自分のステータスより低いステータスの者に威圧感を与える
差が大きければ大きいほど威圧感は大きくなる
心眼 ←New
頭の中に地図を浮かび上がるとともに目的のものがある場所に赤点をつける
対話中の相手が嘘をついているかどうかがわかる
黄昏  ←New
毎分消費MP500
全ステータスを2倍する
魔法
全て使用可能
おかしいくらい強いな…
「ユウスケ様、授与式の準備ができました」
「あ、はい」
コロッセオのステージの中心にはカルダド国王の姿と1.2.3と書かれた表彰台の様なものがあった。
司会者のアナウンサが始まる
「只今より第109回闘技大会の授与式を開式します、本来であれば3位までの選手が壇上に上がって頂くのですが今回の大会で表彰されるご予定だったお二方はお亡くなりにならたため今回は優勝者であるユウスケ様だけの授与となります
それでは、ユウスケ様壇上へお上りください」
「第109回闘技大会優勝されたことをこれを持って認めると同時に、これからもますますの活躍を期待する
スズキ・ユウスケ殿」
国王直々に表彰状と、コロッセオの外装を模したトロフィーが贈呈された
観客たちは歓声ではなく大きな拍手をした
「これを持って第109回闘技大会を閉会させていただきます」
そのアナウンスと共に国王はその場を去りその後、券を片手に持った観客たちが換金をしてもらうべく受付所まで我先へと向かって行った
「【心眼】リリカの場所」
俺の脳内に地図が映し出されリリカのいる場所が赤点で点滅している、赤点が示している場所はコロッセオの出入り口付近だった。
どうやらもう換金所に向かっているようだ
「よっ!どうだった?」
「あ、!ユウくん!凄かったよ…全属性の最高位魔法を使うなんてとんでもないもの見ちゃったよ…」
「ハハハ!そうかそうか!それで換金の方はどうだ?」
「うん、別室に来てって言われてるんだけど… 」
「リリカ様ですか?こちらへお越しください」
「行こうか?」
「うん!」
俺とリリカはコロッセオの応接室へ入りイスに深く腰掛けた
先に座っていた管理人らしき人物は俺が入って来たことに多少驚いていたが早速本題を話し始めた
「あのですね…非常に申し上げにくいのですが、今すぐに900億リンをお支払いすることは不可能です…」
俺らの向かいに座っている、コロッセオの管理人らしき人物が頭を垂れながらそう謝罪した。
「そりゃ…900億リンですからね」
「今用意出来るだけの金額を集めました…」
管理人がそう言いながら渡して来た紙には
20,000,000,000 リン
と、書かれていた
「200億リンはすでに用意できているということですか?」
「はい、ただし、残りの700億リンを完済するとなると経費等が払えなくなってしまうので、完済するのは2年後くらいなりそうです…」
「なるほど… では、取り敢えず200億リン用意して頂けますか?」
「はい、金庫にありますのでお手数ですが同行願います」
管理人の丸く小さくなった背中の後をついて巨大な金庫まで辿り着いた、管理人が鍵を解除すると巨大な金庫の中には札の壁が俺とリリカの視界いっぱいに広がっていた。
「管理人さん少し席を外して頂けますか?」
「え?あ、はい…」
そういうと管理人は金庫を後にして応接室へ先へ戻った
「すごね……」
「そうだな……」
「どうするのこれ?」
「頂いていくよ 【ディメンション】」
「⁈」
200億リンの僅か上の空間を歪ませ時空を割く、そして200億リン全てが時空の狭間に入るような大きさに調節し少しずつ下にディメンションを下げていく、そのあとマジックボックスの中に直接転送させる。
「いや〜。便利だな…」
「ゆ、ユウくん?今の技って…」
「あー、今の技はディメンションだよ」
「何サラッと言ってんのよ!
ディメンションって
魔導王・ミネルバしか使えない
最高位魔法の1つじゃない!」
「魔法?あぁ、なるほどな…」
大方、【神の恩恵】とバレる前に魔法という事にしておけば疑うものはいなくなるという訳だろうな……
「ユウくんどこまで魔法使いこなせるのよ…」
「さぁな、応接室へ行こう、管理人さんが待ってる」
「う、うん…」
俺はリリカの質問をはぐらかし、応接室へ戻る
「お戻りになられましたか!200億リンの郵送方法なんですが──」
「結構ですよ、もうすでに頂きましたので」
「はい?」
「もうすでに200億リンは頂戴しましたので配達等はして頂かなくて結構ですよ」
「え……あっ!もう既に御者を呼んでおられたという訳ですね!手際が良くて助かります、御者代は私の方でお待ちいたしますので領収書等があればご提示ください」
200億リンもの大金を2人で持ち出すなんて不可能だと言うのが常識らしい
たしかに普通であれば不可能だ、人ではむりなら馬車を使い荷物や人を運んでくれる御者を雇い移動させるのがセオリーだ、管理人もセオリー通り俺が運んだと思い御者代を出すと言ってれている。
だが、使っていない以上そんなお金をもらったら詐欺同然だ、だから俺はこう答えた
「いえ、御者代は俺が負担しますよ」
こう答えれば俺が1人で運び出したと言う事実が消されて更に、御者代を持つと言う事で恩を売ることができる
「あ、ありがとうございます…
   後日、大会の優勝商品と昨日と今日の売り上げをまとめてお渡ししますのでお手数ですが明日10時にこちらにお越しください」
「はい、わかりました、では俺たちはこれで失礼します。」
「ねぇ!ユウくん!何であの魔法使えるのよ!」
(そうじゃぞ、妾にもしっかりと説明せぇ!)
コロッセオを出た瞬間、リリカ エリフィス両方の声が一斉に飛んでくる
リリカの声はよく響き街を歩いていた人達は足を止めて迷惑だと言わんばかりの視線を送ってきた
俺は視線の送り主達にペコリとお辞儀をして、2人の質問に答え始めた
「んー、ミネルバってヤツが居ただろ?」
(ミネルバといえば、魔導王と呼ばれたあの小僧だな、妾も名は知っておるぞ)
「ヤツって… ミネルバ様は魔導王だよ!? 魔法使いの中で1番偉い人なんだよ?!そんな人をヤツと呼ぶなんて弟子として許せません!」
いやいや……弟子として許せないってどの立場から怒ってんだよ……
「リリカの慕うミネルバとかいうやつは実は闘技大会に出場して居たラグナガロスとかいうヤツと同一人物だ」
「(えっ!そうだったの⁈)」
リリカとエリファスの声がハモる
いつもは妾とか使っているエリフィスも本当は普通の女の子と同じ喋り方をするようだ
「まぁ、驚くのも無理はない、俺もはじめは驚いた」
「そう言えばあの人が3属性の龍を出した時にちらほらとミネルバという声が聞こえていたような…」
「そうだろ?」
「え、だったら…全部合致がいく…」
「なにがだ?」
「ラグナガロスがミネルバと密接な関係で、ラグナガロスが闘技大会で負傷させた選手を幽閉し、ミネルバが
人体実験の材料にしているって噂があったのよ…実際にラグナガロスが負傷者を運び出す姿を見たという人も居たみたいだし…」
「なるほどな」
それでヤツが指名手配のようなものをされていたわけだ ヤツが行なっていた人体実験って一体なんなのだろうか?
俺は少し興味を持ってしまった。
よし、時間ができたら調べに行こう
「ミネルバ様は確かに素晴らしい魔導士だけど黒い噂が絶えることはなかったよ……」
「そうだったのか、つい闘技大会で夢中になってしまい勢いで殺してしまったが問題なさそうで何よりだ」
「いや…問題にはなるだろうけど…」
「なんでだ?悪いことをしていたヤツなんだろう?」
「彼が魔導王だからよ、この国の誰よりも魔法に長ける人が死んだとなれば次に魔導王になるべき人が即位するまでは色々と混乱するんじゃないかな?」
「あ、なるほ──」
俺の声を爆走する馬の大群がかき消す
「そなたはユウスケ殿とお見受けいたす!至急、王宮へ来て頂きたい!」
駆け出しの作家 暇人001です!
色んな人に御指南いただき日々精進しております!
暇つぶし程度に作品を読んでくださいましたら幸いです(≧∀≦)
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