歩くだけでレベルアップ!~駄女神と一緒に異世界旅行~

なつきいろ

第117歩目 はじめてのフェスティバル!


前回までのあらすじ

いや、主人公はとんでもないものを寝取りました。 トキオさんの心です。

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□□□□ ~お祭り~ □□□□

傍迷惑な『NTR』騒動から、更に1ヶ月の月日が流れた。

いまだに試練は用意されていない。
やはりアルテミス様に何かあったと考えるべきだろう。

(.....だ、大丈夫だよね?信頼してますよ!アルテミス様!)


さて、本日はナイトさん待望の武器フェスティバルの日だ。
一種のお祭りなのだとは聞いていたが、早朝から騒々しい。

日本でもそうなのだが.....

───ドーン!
───ドーン!
───ドーン!

朝っぱらから花火の音がやかましい。時はまだ5時前だ。
いつも思うのだが、早朝からぶっ放す必要性はあるのだろうか。

マスター部屋にいる俺達にですら聞こえてくるので、相当な音量だということは謂わずとも察してもらえると思う。

そして当然の如く.....

「うるさーいヽ(`Д´#)ノ」

うちの駄女神ことアテナはご立腹である。
普段はもうちょっと寝ている時間なだけに叩き起こされたような気分なのだろう。気持ちはよくわかる。

「今日は武器フェスティバルの日なんだってよ」
「そうなのー?じゃー、はやくいこー(・ω・´*)」

「早い、早い。まだ店すらもほとんど開いてないぞ?」
「じゃー、なんで起こしたのー?」

「起こしてない。勝手に起きたんだろ」
「だってー、うるさいんだもーん(´-ε -`)」

そういう文化だと思って諦めてもらいたい。

結局、一度起きてしまったことで目が冴えてしまったらしく、その後は朝の日課であるウォーキングにアテナも付いてくることになった。

「.....すやすや.....(^-ω-^)Zzz」
「「・・・」」

予想の範囲内だ。
おぶってほしいと言われた時点でこうなることはわかっていた。

それにしても.....

───ドーン!
───ドーン!
───ドーン!

「.....すやすや.....(^-ω-^)Zzz」
「起きぬな」
「だな」

花火の音がやかましいのに起きる気配すらない。
部屋では即起きだったのに、おぶった途端にこれだ。

(本当にどうしようもない駄女神だ。.....俺がしっかりと側に居てやらないとな)

アテナからの絶大な信頼にちょっぴり嬉しい気持ちを抱きながら、改めてそう思った。

───ドーン!
───ドーン!
───ドーン!

「.....すやすや.....たーまやー.....(^-ω-^)Zzz」
「やかましいわ!」

本当に寝てるんだよな!?


□□□□ ~仕事バカの暴走~ □□□□

時は9時。
ナイトさんとも合流して、武器フェスティバルのお祭り会場をあちこち回っている。

トキオさん夫婦も誘おうと思ったのだが、

「主はバカなのか?夫婦には夫婦で過ごさせるのが一番なのじゃ。空気を読まんか」

と、ドールに怒られてしまった。

ついつい友達を誘う感覚でいただけに、ドールの指摘はありがたい。
年齢=彼女なしの弊害がこんなところにも出てこようとは.....。

と言うことで、トキオさん夫婦とは別行動で、俺達は俺達で好き勝手にお祭りを楽しんでいる。

「そう言えば、武器フェスティバルって何をするんですか?」
「ぶ、ぶ、武器をその場で一品作成しゅるんでしゅ」

「その場で!?それって時間かかりません?」
「だ、だ、大体は武器のレアリティアップをしゅる人がほとんでしゅ」

「レアリティアップ?」
「お、お、お客さんの旋風の剣みたいなやつでしゅ」

なるほど。

俺が今使用している武器は元は『疾風の剣』だった。
それをナイトさんにメンテナンス、レアリティアップというらしいが、それをしてもらったことで『旋風の剣』へと生まれた変わった。

全く別の剣という訳ではないが、それでも元からしてみれば大きく変貌を遂げている。
見ようによっては、確かに一品作り上げたと言ってもさほど間違いではないのだろう。

「それでナイトさんは何を作るんです?」
「そ、そ、その子旋風の剣をまたレアリティアップしましゅ。もう登録もしゅんでましゅ」
「登録も!?と言うか、いつの間に!?」
「メ、メ、メンテナンスであじゅかった時に登録してきたんでしゅ」

あれ?

こういう場合、普通は俺に一言相談するものではないのだろうか。
旋風の剣は俺の持ち物なんだし。

「そ、そ、その子旋風の剣には許可をもらったでしゅ」
「またそのパターン!?」

ナイトさんは比較的常識人なのだが、仕事の事になると、途端にドール並みに暴走する傾向がある。
確かにレアリティアップを、タダ?タダなのかな?、でやって貰えるから助かると言えば、助かるのだが.....。

(旋風の剣に許可を貰うぐらいなら、俺にも一言相談してくれよ!)

どうにも釈然としないが、ナイトさんに旋風の剣を託す。
詳しく聞くと、レアリティアップに必要な素材は以前提供したドラゴンの素材を使うらしい。

「さ、さ、最高の素材に、最高の剣。ま、ま、間違いなく凄い子が誕生しゅるでしゅ!」
「き、期待しています」

ナイトさんの鼻息は荒い。
でも、見た目の愛らしさも相まってかわいらしい。

「ま、ま、任せてくださいでしゅ!お、お、お客さんの為にも頑張るでしゅ!!」

ナイトさんはそう言うと、様になっているかわいい敬礼ポーズをしながら、たはは~と微笑んだ。ほっこりする。


(ちゃんとしてればほっこりする子なんだけどな~。目がくりくりしてるし)


□□□□ ~武器フェスティバル~ □□□□

時は10時半。
武器フェスティバルが11時開催ということで、ナイトさんとは一旦別れた。

「なぜ11時開催なのじゃ?。これではみな昼には離れてしまうのではないか?」
「なんかそれが目的らしいぞ?」
「離れるのが目的?どういうことなのじゃ?」
「なんでもな.....」

ということで、ここで武器フェスティバルの流れを紹介したい。

①まず開催は11時。
 ここで1時間近くかけて出場者全員の紹介をする。(今年の出場者は総勢50名程度)
 出身地であったり、誰に師事されたかだったり、今までの実績だったり、店持ちなら店の紹介だったり。
 全ては登録時に記載した内容の紹介になるので、所謂自己アピールの場ということだろう。

②その後、武器制作に移る。
 ここでほぼ9割以上の応援などの参加者が昼を取る為にいなくなる。
 理由は簡単。イベント自体が地味だから。鍛冶をただひたすら見るだけでしかない。
 なので敢えて昼を跨ぐ時間帯に開催する。もちろん見学したいならご自由に。
 鍛冶師としても、騒々しい中での制作よりも静かな環境のほうが集中できる。見せ場はその後の品評会。

③制作のタイムリミットは14時。その後、品評会が始まる。
 この辺りで再び人が集まり出して、解説者の説明の元、優勝者などを決定する。
 鍛冶師としても顔を売るチャンスであり、参加者としても今後お世話になる鍛冶師を決める場にもなる。

「.....と、まぁこんな感じらしいぞ?トキオさんから聞いた話だと」
「地味なイベントじゃのぅ.....」

「でも、理には叶っているんじゃないのか?実際、鍛冶を見せられてもちんぷんかんぷんだし」
「それもそうじゃな。見学したいものは勝手に見学するだろうしの」

「どうする?見学したいなら見学す.....」
「したくなーい(´-ε -`)」

そんな訳で俺達は、一旦離れることになった。
応援をしてあげたい気持ちはあるが、ナイトさんは一度仕事モードになると集中力が凄く、俺達などは目に入らなくなる。
それにナイトさんには加護『刀鳴』 (武器と話せる力)があるから、俺達がいなくても大丈夫だろう。

・・・。

結局、アテナのわがままが爆発したので、紹介すらも聞かずに再びお祭りを楽しみだした。
俺としても、ナイトさんにしか依頼を出すつもりはないので、他の鍛冶師には興味がない。

それに.....

「お腹ぺっこぺこー(´・ω・`)」
「腹空いたのじゃ。なにか食でさせるのじゃ」

うちのわがまま姫達がぎゃーぎゃー騒ぎ出したので、周りの参加者の迷惑にもなる。
離れて正解だろう。

少し早いが、昼食を求めてお祭り会場を歩いていると、

「今日のライヴは16時からで~す。新人アイドルが出るから、ぜひ来てね~」

何やら食指を動かされる文言が聞こえてくるではないか。

この際、異世界なのにアイドルいるの!?、なんてつまらない考えは持たない。
転移者が文化革命を興しまくっているのなら、当然それは『物』だけではなくて『人』にもあり得る。

この世界の女性の容姿はレベルが高い。
ドールにしても、ラズリさんにしてもそうだ。ただの受付嬢ですら美人揃いなのだから。
もし俺にプロデューサーとしての才能があったとしたら、絶対にアイドルをプロデュースしているだろう。
なんでも、パティシエの転移者がいるとのことだから、プロデューサーの転移者がいてもおかしくはない。

「アイドル.....?アイドルってなんなのじゃ?」
「みんなの前で歌って踊るんだよー( ´∀` )」

うん、間違いない。

「なんの為にそんなことをするのじゃ?」
「みんなからお金やお菓子をもらうためだよー( ´∀` )」

うん、それは違う。

「歌って踊るだけで貰えるものなのか?」
「みんなはねー、アイドルが好きなんだー。だからー、お願いすればどんどんもらえるよー( ´∀` )」

うん、微妙に合ってる。


とりあえず、ドールに間違った知識を教えたバカの頬をつねって黙らせた上で、

「こういうのは参加してみるのが一番いいんだよ。理屈じゃないんだ」
「.....主がただ行きたいだけなのではないか?」
「ぶふっ!?」
「.....まぁ、良かろう。妾も興味あるしの」

俺の心を見透かしたドールから冷ややかな眼差しを向けられる中、16時からのライヴ行きが決定した。

(少しくらい興味を持ったっていいだろ!?なんたって異世界のアイドルなんだぞ!)

俺は当然だが、アテナやドールも興味津々なようだ。
ドールは初のアイドルということで純粋な興味からだと思う。

ただ.....

「たのしみだねー!いっぱいもらうんだー!あーははははは( ´∀` )」
「・・・」

アテナは絶対に勘違いしていそうだ。
恐らくは自分がお菓子を貰えるとでも思っているに違いない。アイドル気取りなのが妙にイラッとくる。


こいつはダメなヒロイン、『ダメイン』なのであって、決してアイドルなんかじゃない!


□□□□ ~正しい評価~ □□□□

アテナは『ダメイン』説を改めて再確認した上で、多分奴隷、いや、間違いなく奴隷の子からビラを受け取る。
こういうビラ配りはそこそこかわいい子、俺としては獣人ちゃんを推したいが、この王都では厳しいのだろう。残念。

早速、受け取ったビラを見ると、

『期待の毒舌派アイドル。ここに降臨!』

毒舌って.....。

見出しからインパクトが強すぎる。
アイドルなのに正統派とか清純派ではなく、しかも百歩譲った先の天然やおバカアイドルでもないらしい。

(.....う~ん。毒舌も個性と言えば、個性になるのか?
 でも、多分若い子だよな?毒舌というよりも、ただ単にバカにしているだけなのでは?)

毒舌派アイドルというものに懐疑的になっていたら、

「ほぅ。アイドルとは毒舌なのじゃな」
「違う!」

ドールがとんでもない勘違いをしていたので否定をしておいた。
アイドルの風評被害もいいところだ。下手したら、世のドルオタを全て敵に回す可能性も.....。


ちょっと、行くの止めようかな?と思いつつも、ビラを読み進めていく。

『開演場所:中央区ステージ
 開演時間:16時~20時半』
 
開演場所が中央区のステージとなると、武器フェスティバルの後ということになる。
武器フェスティバルで人を集めておいて、そのままごっそり人を頂くということだろうか。
時間も4時間半実演となると、そこそこのライヴだと思われる。

ちなみにライヴには行ったことがある。
誰と?複数の友達とだ。女性もいたから気が合うか!?と期待したが.....。


開演場所とかについては特に何もないので、更にビラを読み進める。

『ライヴ内容』 (以降、(※)は有料を意味します)

ライヴ内容書いちゃうの!?と驚いたが、ここ異世界ではもしかしたらライヴ自体がまだ馴染みがないのかもしれない。
多くの人に興味を持ってもらうには必要な手段だろう。

『①毒舌派アイドルのトークショー!
  集まれ!キモオタども!
  心を抉られる快感に歓喜せよ!』

どんな謳い文句だよ!?

内容がぶっ飛び過ぎていて、思わずツッコミを入れてしまった。
毒舌派アイドルというからにはそれなりの内容だと思っていたが、予想よりも斜め上過ぎた。

「キモオタ.....?キモオタってなんなのじゃ?」
「えっとねー、見た目は歩みたいなものだねー( ´∀` )」
「全然違う!俺は普通だ!」

ドールに勘違いされそうだったので、すぐさま否定をしておいた。ついでにバカにはお仕置きした。
確かにそれに近い格好をすれば、俺もドルオタの仲間入りはできるが、決してキモオタではない!


ビラにはまだまだ続きがあるようだ。.....もうこのビラ捨てようかな?

『②毒舌派アイドルのライヴショー!
  刮目せよ!キモオタども!
  今世紀最大の美声に酔いしれろ!』

今世紀最大の美声とか誇張過ぎる気もするが、大体宣伝なんてものは大げさなものが多い。
特に某国なんて、記事内容よりもジョークとも取れる大げさな見出しの方が目立つぐらいだ。


ここも先程の内容からすれば普通なのでなんてことはない。
続きを読み進める。

『③毒舌派アイドルの握手会!(※)
  体感せよ!キモオタども!
  覚悟はいいか!?いいよな!?握手をその身に刻めや!』

握手に覚悟とはなんぞや?

しかし、トークして、ライヴして、握手会とは恐れ入る。
このアイドルさんは余程体力があるのだろう。ゴリマッチョとかじゃないよね!?
毒舌だけれども、ファンサービスに注力している辺りはアイドルの鑑とも言える。

「主!主!妾はこの『握手会』というのをやってみたいのじゃ!」
「う~ん.....。俺も興味はあるんだが.....止めておいたほうがいいんじゃないか?」

「なぜじゃ?」
「たかが『握手会』に覚悟とか、その身に刻め、とか穏やかならぬ文言があるし」

「そういうものなのであろう?」
「全く違う!」

ドールがまたまた勘違いしそうだったので、強く否定をしておいた。
と言うか、これがアイドルだと思われるのは世のアイドル達も甚だ心外だと思うだろう。

結局一人分の料金だけ払って、『普通の握手会』だったらドールが、『変な握手会』だったら俺が、担当することでドールには納得してもらった。
アテナ?アテナはなし。絶対にトラブルを起こすこと間違いなし。
それにアテナのことだから、ついでにしてもらえる可能性は非常に高い。アテナに興味があればの話だが.....。

「握手とかいらなーい。私はお菓子をもらうんだー!お願いしたらもらえるよねー(。´・ω・)?」
「貰えません。そもそもお菓子なんてありません」
「ふえええええ(´;ω;`)」

どうやら杞憂だったようだ。
あのアテナだし、考えるだけ無駄なことだった。

・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。

俺達はその後もお祭り会場で時間を潰し、そして武器フェスティバルも盛況のうちに幕を閉じた。
言うまでもないと思うが、結果はナイトさんのほぼ一人勝ち状態だ。

そもそもナイトさんは超一流の腕前を持っている。
これだけでも優勝できる可能性がある上に、相棒は『神器』である旋風の剣だ。
『まずい素材があるんじゃない.....』の例え通り、相棒が群を抜きすぎている。
更には扱う素材がドラゴンの素材とまできている。『まずい素材があるんじゃない.....』のry。

やる前から、『レアリティアップさえ成功すれば優勝間違いなし』の約束された未来なのである。

それでも.....

「.....ひ、ひぐっ。。。う、う、うれしいでしゅううううう!
 .....ぐ、ぐしゅっ。。。う、う、うれしいいいいいでしゅううううう!」

表彰時には嬉し泣きしていたナイトさんを見て、思わずほっこりしてしまった。


吃音症のせいで、本当は実力があるのに正しい評価をされなかった天才鍛冶師が、今ここに花開いた瞬間だった。

(よかったですね、ナイトさん!本当におめでとうございます!!)



テレテレテッテッテ~

俺は『竜墜の剣』を手に入れた!

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『アテナ』 レベル:3 危険度:極小

種族:女神
年齢:ーーー
性別:♀

職業:女神
称号:智慧の女神

体力:50
魔力:50
筋力:50
耐久:50
敏捷:50

装備:殺戮の斧

女神ポイント:267540【↑57000】(30日分)

【一言】セラフィおめでとー!今日はお祝いだねー( ´∀` )
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アユムの所持金:3359452200ルクア【↑1200000】(30日分)
冒険者のランク:SS(クリア回数:14回)

このお話の歩数:約750000歩(30日分)
ここまでの歩数:約44027200歩
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『アユム・マイニチ』 レベル:9383【↑81】

種族:人間
年齢:26
性別:♂

職業:凡人
称号:女神の付き人/竜殺しドラゴンスレイヤー
所有:ヘリオドール

体力:9393(+9383)【↑81】
魔力:9383(+9383)【↑81】
筋力:9388(+9383)【↑81】
耐久:9388(+9383)【↑81】
敏捷:11843(+11783)【↑81】

装備:竜墜の剣ドラゴンキラー(敏捷+2400)

技能:言語理解/ステータス/詠唱省略

Lv.1:初級光魔法/初級闇魔法

Lv.2:浄化魔法

Lv.3:鑑定/剣術/体術/索敵/感知/隠密
   偽造/捜索/吸収/治癒魔法/共有
   初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法
   初級土魔法/ 物理耐性/魔法耐性
   状態異常耐性

共有:アイテムボックスLv.3
   パーティー編成Lv.1
   ダンジョンマップLv.3
   検査Lv.3
   造形魔法Lv.3
   奴隷契約Lv.2

加護:『ウォーキング』Lv.9383 2159/9384
   『NTR』   Lv.1434 1100/1435
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後書き

次回、うぇいうぇいふー!

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今日のひとこま side -セラフィナイト-

親友旋風の剣との語らい~

「き、き、今日もよろしくお願いしましゅ!」
『はい、セラさん。今日もよろしくお願いします』
「お、お、お客さんの為にも頑張るでしゅ!」
『我が主人もお喜びになると思います。それで今日はどのように?』

「ド、ド、ドラゴンの素材を使いましゅ。き、き、きっと今よりもいい子になるでしゅ!」
『それは楽しみです。セラさんなら安心して任せられます』
「が、が、頑張るでしゅ!そ、そ、それで最近はどうなんでしゅか?」
『我が主人は相変わらずですね。女性関係はからっきしです。でもすぐに調子に乗りますね』

「ど、ど、どういうことでしゅ?」
『この前なんて、女性がいっぱいいるところで楽しく豪遊していましたよ』
「う、う、浮気でしゅ?で、で、でもお客さんには好きな人がいましたでしゅよね?」
『浮気.....になるのでしょうか?お酒を一緒に呑んでいただけですが』

「そ、そ、それは浮気じゃないでしゅ。お、お、お酒は正義でしゅ!」
『.....セ、セラさんは相変わらずですね』
「お、お、お酒が好きな人に悪い人なんていないんでしゅ!」
『それは言い過ぎです。そのうち悪い人に騙されてしまいますよ?
 セラさんもいい加減に我が主人の元に嫁いで、私を安心させてください』

「なななななに言ってるんでしゅか!?」
『呑み比べにわざと負ければいいじゃないですか。我が主人を気になっているんですよね?』
「そ、そ、それはドワーフの意地とプライドにかけてでもできないでしゅ!そ、そ、それに.....」
『どうしました?』

「お、お、お客さんはボクのことなんて、き、き、きっとなんとも思ってないでしゅ.....」
『そんなことないと思いますよ?そもそも我が主人は、セラさんの為に王都に残っていたんですから』
「ど、ど、どういうことでしゅ?」
『セラさんのことが心配で、この日までずっと王都に残っていたんです。
 アテナ様と海都に行く約束をされていたのに、ですよ?なんとも思ってはいないでしょう』

「そ、そ、それが本当なら嬉しいでしゅ。
 .....で、で、でも呑み比べでボクに勝ってもらわないとダメでしゅ!」
『はぁ.....。不器用な人ですね。.....あっ!なんかいい感じです!』
「は、は、はいでしゅ!成功しましたでしゅ!しゅ、しゅ、しゅごい子になりましたでしゅ!」
『なんか凄い力が沸いてきます.....。まるで別刀にでもなったような.....。』

「じ、じ、自信作でしゅ!ち、ち、地上最強の剣と言ってもいいぐらいでしゅ!」
『.....わかります。主をも超える力を感じます』
「ド、ド、ドラゴンの素材から作った剣。そ、そ、それにドラゴンをも殺せる剣。
 な、な、名付けて『竜墜の剣ドラゴンキラー』でしゅ!」
『私の新しい名前ですね。セラさん、これからもよろしくお願いします』


竜墜の剣ドラゴンキラー
効果:敏捷+2400/初級風魔法Lv.4使用可能
剣としてはLv.4相当となる。(疾風→Lv.1相当、旋風Lv.2相当)

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