歩くだけでレベルアップ!~駄女神と一緒に異世界旅行~

なつきいろ

外伝 はじめてのアルバイト!アテナとヘリオドール②


前回までのあらすじ

いろいろと問題が出たので話し合った結果、アテナ達は働くことになった。

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side -ヘリオドール-

□□□□ ~働き口~ □□□□

主に「働け!」と言われた翌日、妾と姉さまはとある場所へと連れてこられた。
そこは中央区でもなかなか立地が良く、商売をするにはうってつけの場所だ。

「こんにちは、ナイトさん」
「こ、こ、こんにちはでしゅ。お、お、お客さん」

そう謂わずと知れたドワーフのお店だ。
確か以前訪れた時に、景気がイマイチだと言っていた気がする。

「その後、景気はどうですか?」
「あ、あい、相変わらじゅでしゅね.....」

どうやら一ヶ月経った今も変わらないらしい。
事実、店内はがらんとしていて妾達以外は誰もいない。
立地はいいのに、この状態.....。宝の持ち腐れもいいところだ。

「解決策となるかはわからないのですが、この二人を売り子として働かせてみてはいかがですか?」
「ア、アル、アルバイトでしゅか?そ、それ、それはいいのでしゅが、お、お、お給料を支払えるかどうか.....」
「えー?ただ働きってことー?Σ(・ω・*ノ)ノ」

姉さまが驚くのも無理はない。
しかし、今のこの状況ではドワーフが懸念することも理解できなくはない。

どうするのかと思っていたら.....

「そこは安心してください。賃金は収益が出るまでは俺が代わりに出しますから」

もはやアルバイトとは言えない条件を主は提示していた。
本当に主はお人好しにも程がある。

「そ、それ、それはなんか悪いでしゅ.....」
「こちらとしても、二人がちゃんと働けるかどうかお試しで雇ってもらう身ですから気にしないでください」

そして、主の魂胆もようやく分かった。
ドワーフに妾達の面倒を見てもらうのが本当の目的なのだろう。
当然、ドワーフのことも心配しているのであろうが、それ以上に妾達のことも心配なのだろう。

そもそも.....

「ねぇーねぇー。歩がお金だすならー、働く必要ないじゃーん!そのお金ちょーだーい( ´∀` )」
「いいから汗水流して働け!」

姉さまがこんな人、というか神だから主が心配するのも無理はない。
ここはやはり妾が主の期待に応えられるよう、しっかりと姉さまの面倒を見る必要があるだろう。

「主。姉さまのことは妾に任せよ!」
「アテナのことをよろしく頼むな?」

「はーい!コンちゃんの面倒をしっかりみるねー( ´∀` )」
「.....お姉ちゃんとして、妹に迷惑だけはかけるなよ?」


こうして、主はダンジョンへと出掛けていき、妾と姉さまの初のアルバイトが始まったのだった。


□□□□ ~呼び子アテナ!~ □□□□

妾と姉さまのアルバイトが始まって既に1時間。

「楽チンな仕事だねー( ´∀` )」
「・・・」

客が全く来ない。
人通りは結構あるのだが、誰も見向きもせずに通り過ぎていく。

確かに楽と言えば楽なのだが.....

(ぐぬぬ.....。こ、これでは主の期待に応えられぬではないか!?なんとかせぬと!)

主には姉さまの面倒を任された。
それをきっちりこなすのは当たり前で、それ以上の成果をあげてこそ主の役に立てるというもの。

では、それ以上の成果とはなにか.....、

当然、売り上げを上げることである。

売り上げが上がれば、当然ドワーフは喜ぶ。
ドワーフが喜べば、主もドワーフに感謝されて喜ぶ。
主が喜べば、その立役者となった妾に感謝して妾も喜ぶ。

そして主はますます妾を信用して、ついに妾と主は.....。

(良い.....。良いのじゃ!これはなんとしてでも成果をあげねば!)

その為には.....

「姉さま、呼び込みをしてくるのじゃ」
「なんでー(。´・ω・)?」

「このままだとお小遣いを貰えぬぞ?それでも良いのか?」
「ええええΣ(・ω・*ノ)ノ」

「少しも売れてなかったら、妾達がサボっていたと思われるのじゃ。
 そうなったら、お小遣いなど貰える訳がなかろう?だから姉さまが呼び込みをするのじゃ」

結果を出すには、こちらから積極的に動く必要があるだろう。
人通りは多いのだから、後はお店の存在を知ってもらえばいい。

そういう意味では、姉さま程の適役はいない。
姉さまのかわいさを振り撒けば、老若男女、種族を問わずに客はやってくる。

(とにかく売り付ければいいのじゃ。実績さえ作れば、主は誉めてくれるはず)

そこで、姉さまに呼び込みの仕方を簡単に教えて、早速呼び込ませることにした。

「妾は接客するから、客をどんどん呼び込むのじゃ」
「はーい!じゃー、いってくるねーo(≧∇≦)o」

たったった、と軽快な足音を立てて、そのまま元気良く店先に出ていった。かわいい。
恐らく、姉さまは遊びのつもりでやっているのだろうが、結果さえ良ければ遊びでもなんでもいい。

すると.....

「コンちゃーん。お客さんだよー( ´∀` )」

数分も立たない内に、客を一人連れてきた。
さすがと言わざるを得ない。

「いや~、外の子もかわいいけど、中の子もかわいいね~。.....ところで、なんのお店なのかな?」
「.....武器屋なのじゃ」

姉さまがどんな呼び込みをしたのかは知らないが、.....まぁ、結果良ければ全て良しとしておこう。
とにかく売り付ければいいのだ、売り付ければ。

その後も.....

「コンちゃーん。団体様、ごあんなーい( ´∀` )」

続々と客を呼び込む姉さま。

「コンちゃーん。さらに団体様をごあんないをするよー( ´∀` )」
「.....いや、姉さま。少しは.....」

「コンちゃーん。こんどは修理の依頼だってー、ごあんなーい( ´∀` )」
「.....ちょっ、姉さま!?」

その勢いは止まるところを知らず、次々に呼び込んでくる。
それは前の客がどうなったかなど、まるで気にしていないかのように.....。

そしてついには.....

「コンちゃーん。またまた団体様だよー、ごあんないするねー( ´∀` )」
「ちょっと待つのじゃ!姉さま!もう入りきれぬのじゃ!」

お店いっぱいに客が詰め込まれた状態になってしまった。
もはや歩くのも困難なほどに.....。

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例えば、お菓子の詰め込み放題を想像してほしい。

『袋を閉じられる』分までいくらみたいなものがあったとする。
普通なら、袋を閉じた時のことを想定して詰め込むものだ。
しかし、姉さまは閉じることを一切考えもせずに、袋いっぱいにお菓子を詰め込んできているのだ。
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とりあえず、このままでは接客すらもまともに行えないので、一旦呼び込みを中止してもらう。
姉さまを止めに店先に出た時に行列らしきものが出来ていたが、まさか.....。

「わかったー。じゃー、コンちゃんがいいっていうまでまってるねー(・ω・´*)」
「待ってないで、中を手伝わんか!」

こうして、姉さまも呼び子から売り子として働かせることになった。


(結果良ければ全て良しと思うておったが、ものには限度があるのじゃ。
 姉さまはその限度を知らぬから困ったものなのじゃ)


□□□□ ~売り子アテナ!~ □□□□

店の中は既にてんやわんやとなっている。
ドワーフも会計に手一杯となっていて、接客には期待できない。

全ては妾と姉さまに懸かっているといっても過言ではないだろう。

「それでー?接客ってどうすればいいのー(。´・ω・)?」
「簡単なのじゃ。愛想を振り撒いておれば良い」

「あいそー?」
「まぁ、見ておれ」

『百聞は一見に如かず』。説明などは、いちいち口にするよりも見せてやれば早いものだ。
そこからなにかを盗み出せばいい。

「すみませ~ん!」

早速カモ、もとい客が質問をしてきた。

「いらっしゃいませ~。ただいま参りま~す」
「コンちゃん!? Σ(・ω・*ノ)ノ 」

姉さまも、妾の迫真の演技 (ただの媚び)にどうやら驚いているようだ。

「あの.....、この武器なんですが、どういった性能なんでしょうか?」
「わかりませ~ん」

「.....え?」
「わからないんです~。でも~、買ってほしいな~。だめ.....ですか?(潤んだ上目使い)」

「だだだだダメじゃないです!買います!買わせて頂きます!」
「ありがと~!お兄さんだ~いすき♡
 また買いに来てくれたらうれしいな~。来て.....くれるよね?(潤んだ上目使い)」

「.....げへへ。お、お兄ちゃん、また来ちゃうぞ!」
「うれしい~♡お兄さんが来るのをずっと待ってるからね~。まったね~!(満面の笑み)」

そして、憐れなカモに手を振って見送った。
これで商品が売れるのだからチョロい商売だ。

「とまぁ、こんな感じでぶりってれば良いのじゃ」
「す、すごいねー、コンちゃんr(・ω・`;)」

「ポイントは笑顔と愛想、そして甘えなのじゃ。
 これで買わぬようなら、その客は放っておいても良い。
 どうせ購入せぬし、購入しても所詮一見で終わる役に立たぬ客なのじゃ」
「はーい!わかったーo(≧∇≦)o」

そもそも武器屋に来て、質問をしてくるほうがおかしい。
目当てのものを選んで、ただ買うだけで済むはず。

と言っても、妾は武器を使用しないからよくわからないが.....。

「えっとー、笑顔ってこれー?(o゜ω゜o)」
「もっとじゃ。姉さまは笑顔しか取り柄がないのだからちゃんとやらぬか」

「笑顔が取り柄ってありがとー( ´∀` ).....これー?」
「違う。いつも主に見せておるやつがあるであろう?あれが一番良い」

姉さまのにぱー☆の威力は絶大だ。
あれならば、どんな客でも簡単に騙せる。これで一気に売上増だ!

と思っていたら.....

「あれはだめだよー」
「なぜじゃ?」

「だってー、他の男の人には見せないって歩と約束したもーん。歩にしか見せないよー( ´∀` )」
「むむ!?」

(主にしか見せぬ特別な顔ということか!姉さまは意外と身持ちが固い!?
 こ、これでは.....、妾が誰にでも良い顔をする尻軽女みたいではないか!)

しかし、ここは我慢が必要な時だ。
結果さえ作れれば、その後には主の笑顔が待っている。.....それを見るためならば!

「わ、わかったのじゃ.....。で、では、今ので良いから、それで接客をするのじゃ」
「まっかせなさーい!じゃんじゃん売ってくるねーo(≧∇≦)o」

姉さまはそう言うと、手当たり次第に接客につくようになった。

「買ってー(o゜ω゜o)」
「いや、今日は見に来ただけなんだよ」

「だめーヽ(`Д´#)ノ買うのー!」
「.....え?いや、でも.....」

「買ってくれてありがとー( ´∀` )」
「.....でゅふふふ。仕方のない店員さんなんだな~」

どう見ても接客を必要としていない客にまでつき、そして確実に販売に繋げていく。
販売ロストを見せないその手腕、さすがの一言に尽きる。
この際、接客と呼んでもいいのかどうかは置いておく。売れればいいのだ、売れれば。

「コンちゃん、こんなかんじー(。´・ω・)?」
「うむ。さすが姉さまなのじゃ」
「とうぜーん!私は知慧の女神だからねー!」

「知慧の女神は関係ないであろう」と指摘したいが、喜んでいるところに水を差す必要はない。
むしろ、もっとおだてて妾の役に立たせるべきだ。

「姉さまに接客の極意を教えるのじゃ」
「ごくいー?極意ってすごいやつでしょー?」

「もちろんなのじゃ。これを極めれば、商売の神様にだってなれるはずなのじゃ」
「それヘルメスお兄ちゃんだよー」

「そんなことはどうでも良い。姉さまも商売の女神様になるのじゃ!」
「知慧で商売かー。かしこそー(・ω・´*)」

賢いって.....。

それって、姉さまとは相容れない言葉のような気がする。
とりあえず、姉さま本人がやる気になっているようなので極意を教えることにした。

「それでどうすればいいのー?」
「良いか?商品をそのまま販売するのは三流の接客なのじゃ。
 一流の接客とは、客単価を引き上げることにある」

「どういうことー?」
「例えばの.....」

そして、近くにあった切れ味が良さそうなナイフを手にして姉さまに見せる。
するとナイフの刀身に妾の顔が鮮明に映っている。

これだけでも、武器のことなど全くわからない妾ですら、このナイフが一流のものであると否が応にも分かるものだ。

「.....このナイフは1つ10万ルクアであろう?
 客が求めてきたら、「これもいいですが」みたいな感じで、より高いものを売り付けるのじゃ」
「ふーん。どれぐらいたかいやつがいのー?」

「高ければ高いほど良い。その客の懐を搾れるだけ搾ってしまうのじゃ」
「それしってるー!『百姓は生かさず殺さず上手く搾り取れ』ってやつだよねー( ´∀` )」

「よくわからぬが、それじゃ。最低でも2倍は引き上げねばならぬぞ?」
「はーい!からっからになるまで搾ってくるねーo(≧∇≦)o」

そう言うと、姉さまは再び接客という名の搾取に出向いていった。

(良いぞ!もっとやるのじゃ!)


正直なところ、主以外の人間の懐事情などどうでもいい。
むしろ、妾が主に誉められる為の礎になってほしいとさえ思う。

そういう意味では、姉さまは最高の取り立て屋だ。

安い商品をたくさん売ったところで、薄利多売は大きな利益には繋がらない。
大きな利益を出すためには、客に可能な限りの大枚を出させる必要がある。それもより多く。

そういう意味では、姉さまは最高の商売人だ。


姉さまの『お願い』一つで、ころっと商売が成立してしまうのだから.....。

(くふふ.....。笑いが止まらぬとはこの事なのじゃ!
 あぁ~、主に誉められている姿が目に浮かぶようのじゃ~)


「すいませ~ん!このナイフくださ~い!」

今また憐れな子羊、もとい客が妾の贄になろうとしている。

「ねぇーねぇー。そのナイフよりもこの斧がいいんじゃなーい?(o゜ω゜o)」

姉さまが指指したのは、ナイフの価格の20倍もする斧だった。
確かに「引き上げろ」とは言ったが、どう見ても引き上げすぎだ。

「悪いな、嬢ちゃん。俺は短剣使いなんだよ。だから.....」
「斧使いになればいいじゃなーい( ´∀` )」

「いや、俺のスキルが短剣であってだな.....」
「大してつよくないんだからいいじゃなーい( ´∀` )」

「な、なんだと!?」
「だいじょぶー、だいじょぶー。この斧つかえばすぐつよくなれるよー( ´∀` )だから買ってー」

「バカ言ってんじゃねえ!誰がそんなもん買うか!」
「ふええ(´;ω;`)」

おぉ、炎上商法からの泣き落とし。
意識しているのかはわからないが、姉さま要素てんこ盛り過ぎて、もはや購入しないなんて選択肢は選べないだろう。

「!?.....ご、ごめんよ。おじさんが悪かったよ。なんでもするから許しておくれ」
「じゃー、買ってくれるー?」

「.....うっ。う、う~ん。も、もうちょっと安くならないか?」
「むりー。.....ねぇー、お願ーい」

「.....。お、俺も男だ!わかった!購入する!」
「ありがとー( ´∀` )おじさーん」

一つのナイフから一転して、価格が20倍もするハンマーがなぜか売れてしまった。
短剣使いがハンマーを購入するという不可思議な現象が起こったが、結局売れればいいのだ、売れれば。

「ははは.....。俺、ハンマースキル覚えたら、この店員さんと結婚するんだ.....」
「えー。私は歩と結婚するんだよー(・ω・´*)だからー、おじさんはいやー!」

まるで灰にでもなったかのような客の死亡フラグに追い討ちをかける姉さま。
神様とはなんと無慈悲なのだろうか。慈悲とはなんなのかを改めて考えさせられる。

・・・。

その後、かわいい顔をした悪魔が次々と犠牲者を生み出していく。

ある者は、将来に向けて蓄財していた資産を切り崩したり.....。
ある者は、怪しい集団から大金を借りて借金をしてまで.....。
ある者は、生活費を含めた全財産をまるで神に捧げるかのように.....。

そしてついには.....

ドワーフの店にあった安い武器からお値段の張る武器まで、余すところなく全てを売り尽くしてしまった。
初めは武器の鉄の匂いが充満していたこの店も、今となっては鉄どころか台の木の匂いしかしない有り様だ。

当然、ダンジョンから戻ってきた主もこの光景を見て.....

「.....。ぶ、武器屋が完売って聞いたことないんだが?なにがあった?」

あまりの異様さに、呆然と立ち尽くしていたしていた。
開いた口が塞がらないとは、こういう表情のことなのだろう。

「ア、アテ、アテナちゃんと妖狐ちゃんが頑張ってくれたんでしゅ!
 ほ、ほん、本当にありがとうございましゅでしゅ!こ、こん、こんなに嬉しいことはないでしゅ!」

ドワーフも興奮気味に感謝の意を述べている。
妾が陣頭指揮を取ったのだから当然の結果とは言え、悪い気はしない。もっと誉めよ!

そして、立ち直った主からは当然のように、

「ねぇーねぇー。私えらいー(。´・ω・)?」
「どうじゃ?主。妾にかかれば、こんなもんなのじゃ!」
「あぁ。よく頑張ったな、二人とも。偉いぞ!」

───ぽふっ。ぽんぽん

「にへへー(*´∀`*)ありがとー!」
「くふふ。もっと誉めるのじゃ。もっと誉めてほしいのじゃ!」

ご褒美のぽんぽんが届いた。
それに姉さまのかわいらしいにぱー☆とともに、妾も最高の笑顔を主に贈る。

この瞬間の為に、妾がどれほど頑張ったことか.....。
この瞬間の為に、妾がどれほど姉さまの手綱を引いたことか.....。

ここに今、その苦労の全てが報われた。


(今、ようやくわかったのじゃ。妾のこの笑顔も主だけにしか見せぬ特別なものだったのじゃな)


こうして、妾と姉さまのアルバイト初日は大成功で幕をおろした。


その後.....

「これなら今後も安心して働きにだせるな」

「働きたくないでござるー(´;ω;`)」
「いいから働け!働かざるもの食うべからずだ!」

「うむ、任せよ!いずれはドワーフの店も主の店にしてみせるのじゃ!」
「それはやりすぎぃ!その気持ちは嬉しいけど、ナイトさんが悲しむからやめてくれ!」



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『アテナ』 レベル:3 危険度:極小

種族:女神
年齢:ーーー
性別:♀

職業:女神
称号:智慧の女神

体力:50
魔力:50
筋力:50
耐久:50
敏捷:50

装備:殺戮の斧

女神ポイント:137540【↑2000】

【一言】つかれたー!お金かせぐのって大変なんだねー(´・ω・`)
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アユムの所持金:3352052200ルクア【↓1000000】
冒険者のランク:SS(クリア回数:8回)

このお話の歩数:約28200歩
ここまでの歩数:約26024400歩
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『アユム・マイニチ』 レベル:7213【↑3】

種族:人間
年齢:26
性別:♂

職業:凡人
称号:女神の付き人/竜殺しドラゴンスレイヤー
所有:ヘリオドール

体力:7223(+7213)【↑3】
魔力:7213(+7213)【↑3】
筋力:7218(+7213)【↑3】
耐久:7218(+7213)【↑3】
敏捷:7473(+7413)【↑3】

装備:旋風の剣(敏捷+200)

技能:言語理解/ステータス/詠唱省略

Lv.1:初級光魔法/初級闇魔法

Lv.2:浄化魔法

Lv.3:鑑定/剣術/体術/索敵/感知/隠密
   偽造/捜索/吸収/治癒魔法/共有
   初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法
   初級土魔法/ 物理耐性/魔法耐性
   状態異常耐性

共有:アイテムボックスLv.3
   パーティー編成Lv.1
   ダンジョンマップLv.3
   検査Lv.3
   造形魔法Lv.3
   奴隷契約Lv.2

固有:ウォーキングLv.7213 7104/7214
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後書き

次回、一人目の勇者!

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今日のひとこま

~うわさ~

「なんだか騒々しいですが、なにかあったんですか?コシーネさん」
「これは竜殺し様。.....なんでも悪魔が出たらしいですよ?」
「え!?悪魔!?(ど、どういうことだ?試練の場所は次回出向いた時に、と伝えたはずなのに)」
「はい。なんでも酷いぼったくりをしてくるんだとか.....」

「.....へ?ぼったくり?」
「そうらしいですよ。とあるお店の店員がそれはもう酷いらしく、まるで悪魔のようだと.....」
「あぁ、そういう意味の悪魔ですか。ちなみに具体的にはどんなことを?」
「私が聞いた話だと、20倍の価格でものを売られたとかですね」

「ぼったくりすぎ!.....てか、摘発とかしないんですか?明らかに秩序を乱してますよね?」
「それがですね.....。ぼったくりされた本人も合意の上で購入しているんですよ」
「.....合意?合意しているのなら、それはぼったくりではないですよね?」
「えぇ、まぁ。ですから、摘発しようにもできないんです」

「では、なぜぼったくりと?」
「その方だけに限ったことではないんですが、
 求めた武器種と違う種の武器を売りつけてくるそうなんです」
「はぁ?なんですか、それ?それを合意の上で購入したんですか?さすがに冗談ですよね?」
「いえ、それがどうやら本当のようで.....」

(求めた武器と違う武器を売りつけてきたのなら、
 ぼったくりの範疇か?しかも20倍の価格だし?わっかんね~!)

「ぼったくりかどうかはともかく、確かに悪魔のような店員ですね」
「被害に合われた方々は口を揃えてこう言うんです。「断れなかった」と」
「相当意思の弱い連中だったんですね。もしくは店員の色香に惑わされたとか」
「まぁ、竜殺し様に比べたら、ほとんどの方が意思の弱き人々になっちゃいますからね」

「とりあえず、竜殺し様もお気を付けください」
「な~に。そんな店員にはガツンと言ってやりますよ、ガツンと!」
「さすが竜殺し様ですね!もしなにかあった時は連絡させて頂きます」
「任せてください。SSランカーの実力を見せてやりますよ!」


こうして、俺はなにも知らないまま、その悪魔のいる店へと戻っていった。

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