歩くだけでレベルアップ!~駄女神と一緒に異世界旅行~

なつきいろ

第48歩目 はじめてのお風呂!②


前回までのあらすじ

アテナは意外と博識!?なにが!?とは言わない

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□□□□ ~歩さんの敗北~ □□□□

その後もアテナとお姉さん’sのいやらしい洗体は続いている。
今はまだ背中や腕などだからいいが、前の洗体だけは絶対に死守したいところだ。

正直先程のアテナの特殊な洗体で、俺の男の子センサーは既にいきり立っている。
なんとか鎮まるように相談しているが、どうやら暴れん坊将軍モードらしい。
だから、この異常事態を感付かれないよう手で隠すことしかできない。

しかし現実は非情なもので.....

「ほら。さっさと手をどかしな。洗えないだろ」
「い、いえ。そこは自分で洗いますから」
「なに今更恥ずかしがってんだい。私のもアユムが洗ったじゃないかい」

こ、このお姉さんは少し羞恥心を持てよ!いちお男の大切なところだぞ!?

比較的胸の小さいお姉さんにやいのやいのと急かされた。と、同時に、

「小さくても笑わないからどけなよ(笑)」

ち、小さくないし!.....お、大きくもないけど・・・

比較的胸の大きいお姉さんにも異変を感付かれた。

最悪だ。ただ.....最悪ではあるが、不幸中の幸いでもある。
アテナに気付かれるよりかは全然いい。とりあえずさっさと自分で洗ってしまおう。

「いや、本当に自分で洗うんでお気遣いなく」
「安心しな。変なことは少ししかしないから」
「少し!?」
「大丈夫だよ。とって食ったりしないから。つまみ食いしかしないよ」
「つまみ食い!?」

やばいよ、やばいよ!このお姉さん’sマジでやばいよ!

・・・。

しばらくは俺とお姉さん’sで不毛な戦いが続いた。
俺の手が取られたり、お姉さん’sの魔手を払い除けたりと。

俺達がそんなことをやっていれば当然、こいつが気が付かないはずがない!

「歩はなにやってるのー(。´・ω・)?おとなしくしててー」
「前は自分で洗うって言ってんのに、お姉さん達が言うことを聞いてくれないんだよ」
「えー?歩はお姉さん達にあらってほしくないのー?」
「絶対嫌だ」
「そっかー。歩がいやならしかたないねー。お姉さん達やめてあげてー。歩はいやなんだってー」

アテナに注意されたことでお姉さん'sはあっさりと引いてくれた。この人達、アテナには弱いんだよな。

それにしても、あのアテナが役にたった!
バカでわがままでかわいいだけのおっぱいだが、なんだかんだ言って俺の味方では居てくれるんだよな。

俺の心がアテナへの慈しみで溢れていたら.....

「じゃー、お姉さん達がいやなら私があらってあげるー( ´∀` )」

とんでもないことを言い出した。

「なに言ってんの!?」
「お姉さん達だとはずかしいんでしょー?だからー、私が代わりにあらってあげるよー( ´∀` )」
「いやいやいや!自分で洗うって言ってんだろ!」
「いいからーいいからー。痛くしないからー!」

痛くしないとか.....余計不安になるわ!どうしようもないな!この駄女神は!

俺が強引にアテナを引き離そうとしたら.....

「お姉さん達おねがーい!歩を抑えてー?」
「はぁはぁ.....アテナちゃんのお願いならなんでも聞いちゃう!アユム!観念しな!」
「アテナちゃんの専用枕であるお姉さんに任せなさい!アユム!男は諦めが肝心だよ!」
「ちょ!?あんたら正気か!?」

アテナの見事?な指示であっという間に両腕をお姉さん'sに取られてしまった。

今、アテナの目の前には、

───ぱおーん!
「 Σ(・ω・*ノ)ノ」

俺の象さんがある訳で.....

キリンさんが好きです、でも象さんのほうがもっと好きです。.....やかましいわ!
今はそんな気分だ。

「(じ───。)」
「・・・」

「(じ──────。)」
「・・・」

「(じ─────────)」
「・・・」

アテナはただただじっと見つめている。

な、なんだよ?なんか文句あるのか?
決して小さくはないからな!.....多分。平均だ!平均!

そして一言。

「へんなのー( ´∀` )」

───にぎっ!

「はぅ!?」

一言と同時に握られた。

少し痛かったが、それでも今まで感じたことのない快感が一気に押し寄せてきた。
腰が少し引けたのが自分でもわかった。.....こ、これはマジでやばい!

「はぅ。だってー!変な声ー(笑)さっそくあらうねー( ´∀` )」
「なんだい?気持ち良さそうな声だして。.....もしかして溜まってるのかい?」
「さっきの声ゾクゾクきちゃうね~!アテナちゃん。こうすると、アユムはもっと気持ちよくなるよ?」
「ちょ!?あんたらいい加減に.....く、くぅ!?」

比較的胸の大きいお姉さんの下品なアドバイスを受けたアテナの手の動きが変わる。
たどたどしい洗い方から、上下に素早く.....ほ、ほんとうにマズイ。

「なんかひくひくしてるよー(。´・ω・)?」
「アテナちゃん。アユムを見てみな?気持ち良さそうな顔してるだろ?」
「歩~きもちーのー?」
「・・・」

アテナと目が合う。
もはや答えられるほど余裕はなかった。

パレスを出てから1ヶ月。ずっと禁欲生活が続いた。そういうことをする機会も時間もなかった。
お姉さんの言う通りかなり欲求不満だ。だからと言って、アテナやお姉さん’sに手を出す訳にもいかない。

しかし、こんなことをされてしまうと.....

「ほんとだー!歩、きもちいいんだねー!ならもっとしてあげるー(*´∀`*)」
「!!!」

アテナの手の動きがさらに早まった。

「しゅっこしゅこー♪しゅっこしゅこー♪もぉっとーきもちよくなってねー♪しゅっこしゅこー♪」
「はぁはぁ.....」

アテナの変な歌に調子を合わせるように手の動きがリズミカルに動き出した。微妙な緩急が余計に気持ちいい。

もはや俺の頭の中は真っ白になっていた。
欲望を吐き出すことに意識を奪われていた。
腰が抜けそうになるほど快感に溺れていた。
ただただひたすら、アテナの柔らかい手の感触と動きに意識を集中していた。

・・・。

そして、ついにその時はきた。

「も、う、限界.....」
「んー?どうしたのー?」

アテナがいつものかわいらしい笑顔であるにぱー☆を向けてきた。俺はそこに目掛けて.....

───ピー!

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恐れ入りますが、しばらくそのままでお待ちください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・・・。

アテナになにをやっているんだよ。俺は.....

自己嫌悪。賢者モードになった俺はひたすら自己嫌悪に陥った。
先程までの愚行に自分で自分を殴り倒したくなる。そんな気持ちに駆られている。

でも今は先にやることがある。

「ご、ごめん。アテナ.....」

自己嫌悪に陥る前に、被害者であるアテナに謝るべきだ。
自己嫌悪に陥るのはいつでもできる。まずはちゃんと謝りたい・・・。

俺のしたことは、そういう知識がない純真無垢なアテナを騙す行為だ。汚す行為だ。裏切る行為だ。
それぐらいのことをアテナにしてしまった。

とても居たたまれない。
アテナを預かっている身として、ニケさんにも申し訳が立たない

「んー?なんであやまるのー?きもちよくなかったー(。´・ω・)?」
「い、いや。そんなことはなかったけど.....」
「ならいいじゃーん!歩がきもちよくなってくれてー、私はうれしいよー(*´∀`*)」
「そ、そうか?嫌じゃなかったか?驚いたろ?」
「変なねばねばなら驚いたけどー。全然いやじゃないよー!」

ま、マジか.....女神や!.....あっ、女神だったか。でも.....心が救われた。ありがとう。

こんなにいい子なんだ。
意地悪はするけど、大切にしてやらないとな。バカでも。

俺がそんなことを考えていたら、

「ねぇーねぇー!さっきのやつなんだけどさー!」
「な、なんだよ?」

すごく嫌な予感がする。
せっかくきれいにまとまりそうだったのに.....

「歩はきもちよかったんでしょー?」
「ま、まぁ。それが?」
「じゃー今度もやらせてねー( ´∀` )」
「.....はぁ!?ダメに決まってんだろ!」

な、なにとんでもないことを言ってるんだ!?こいつ大丈夫か!?

「ぶー(´-ε -`)いいじゃーん。歩がきもちよくなってくれるなら嬉しいしー。
 なによりー、お姉さん達から聞いたよー?」

「.....なにを?」

嫌だ!聞きたくない!どうせロクでもないことを教えたに違いない!

「せいよくー?それをためるのは体に良くないんでしょー?
 歩は私の付き人なんだからー、元気でいてくれないと私も困るよー(・ω・´*)」

「・・・」

.....これはズルい。
アテナの言っていることはあながち間違いではないし、なによりもアテナは純粋に俺の心配をしてくれている。

このアテナの純真さにつけこんだやり口がどうにも好きになれない。
アテナの好意はありがたいが、こんな形では到底受け入れられない。

「そんなことしてくれなくても俺は大丈夫だよ」
「ほんとにー?」
「本当だ。俺は強いんだろ?性欲にも勝ってやるよ!」
「うんー!私の歩は誰にもまけないよー(*´∀`*)」

かわいいなぁ。
ただ、カッコつけたはいいが性欲に勝てる訳はないから、こっそり処理しないとな・・・

今度は汚すこともなく、アテナからはいつもの八重歯を覗かせたかわいいにぱー☆が花開いた。


ちゃんとしてれば可愛い子なんだよな~。胸大きいし


「あー!でもしてほしくなったらいつでも言ってねー( ´∀` )」
「.....そ、その時はお願いします」

アテナはバカでわがままでかわいいおっぱいだが、俺の優しい味方だ。

ちなみに、そんな優しい味方につけこんだお姉さん達にはちゃんと釘を指しておいた。
そんな俺とお姉さん’sとの間にできた禍根は、泡とともに水と、いや、お湯と一緒に流されることになった。


□□□□ ~お風呂万能説~ □□□□

あわあわ人間から解放された俺達は、お待ちかねのお風呂に入ることになった。
アテナが言うには、確か入浴するには抱っこをする必要があるのだが.....

「(ちらっ)」
「「(ビクッ!)」」

お姉さん'sが明らかに畏縮してしまっている。
一応、勇者 (ということにしている)である俺に怒られた訳だ。

勇者というのは、この世界では尊敬・象徴・羨望・畏敬の対象らしい。
神の次に偉い存在みたいだ。神の使徒とも言われている。
そんな存在に怒られたら、畏縮してしまうのも仕方がない。

「あ、あの.....」
「「(ビクッ!)」」

はぁ.....こんな調子じゃ今後の護衛事情にも悪影響だ。

さて、どうしようと思っていたときにある言葉が浮かんできた。
困った時にいつも頼っていたラズリさんの言葉だ。

だから俺は.....

「あ.....」
「風呂入りますから、しっかり捕まっていてくださいね?」

強引に比較的胸の小さいお姉さんをお姫様抱っこした。

たまに強引にいくのも優しさのうち、そんなことをラズリさんが言っていた気がする。
これでダメだったら、次に会ったとき頬をつねってやるつもりだ。

「そ、その.....湯の中に投げ入れてくれてもいいんだよ?勇者様に迷惑はかけられないしさ」
「なに言ってるんですか。女性にそんな酷いことできる訳ないじゃないですか」
「で、でも.....」
「いいから俺に捕まっててください」

そして、比較的胸の小さいお姉さんと一緒に湯船に浸かる。

.....ちょっと熱いかな?体感40℃ぐらいはありそう。
もうちょっと温くてもいいような気がする。

「どうでしょう?熱いですか?」
「い、いや。そんなことはないよ。それにしても腰痛に効くね」

お姉さんがガッチリと抱きついてくる。

思ったよりも強く抱き締められた。
口ではああ言ったが、やっぱり熱かったのかな?なんて思っていたら、

「あんた!いつまでアユムを堪能してるんだよ!さっさと離れな!次は私の番だよ!」
「ちっ。いちいちうるさいんだよ!しおらしい私にアユムがキュンとくるところだったんだから!」
「なにがキュンだよ!年を考えな!アユムは童貞なんだから、お姉さん系がいいに決まってるよ!」
「お姉さん(笑)あんたが一番遠い人種だろ!ガサツに粗野、野蛮なあんたがお姉さん(笑)見せてみな!」

・・・。

この人達、本当に反省していたのか?
まさか演技じゃないだろうな?なんか頭痛くなってきた。

その後、お姉さんモード?化している比較的胸の大きいお姉さんとも一緒に湯船に浸かった。

「どうでしょう?熱くないですか?」
「いや~。ちょうどいいよ。お風呂ってのはいいね~。肩凝りにいいよ」

ちょうどいい?俺的には少し熱いのだが.....このへんも異世界との違いなのかも。

「歩~!歩~!はやくーはやくー(o゜ω゜o)」

アテナが待ちきれないとばかりに催促してくる。

───ぶるんぶるん

ゆ、揺れているな。

勢いよく振られる手とともに、女神級おっぱいもその存在感を主張している。
賢者モードでも思わず魅入ってしまうほどの凶悪なおっぱいだ。

また暴走する前に俺はすぐさまアテナをお姫様抱っこし、ともに湯船に浸かる。

既にお姉さん’sはお風呂の魅力に首ったけ状態だ。
無理もない。初めてお風呂に入ると大体がそうなる。

疲れた体に染み渡るお湯のやすらぎ。
疲れた心に染み渡るお風呂のひととき。

風呂は日本のこころだ!異世界に来ても忘れてはならない精神だ!

そう言えば、いつの間にかお姉さん’sの言い争いもなくなっている。
健康にもいいし、やすらぎにもなるし、喧嘩もやめさせるし。お風呂は万能だな~。

風呂でくつろいでいたら、俺の股の間でもたれ掛かりながら同じようにくつろいでいるアテナが、

「歩。ありがとー( ´∀` )」
「.....どうした?急に」
「私のために頑張ってくれたしねー!だからーありがとー!」
「別にお前のためだけじゃ.....」

そこまで言って、俺は言葉を飲み込んだ。

俺も風呂に入りたかったのは事実だが、なによりもアテナのためだったのは否定できない。
でもどうしてここまで頑張ったんだろう?

いい子にしていたから?
最近構っていなかった補填?
ボス猿戦のお礼?
単純にかわいいから?

どれも合っているようで、合っていないような不思議な感覚。
当たらずとも遠からずってやつだ。

じゃあ、なんだろう?

その答えは当然アテナがくれた。

「にへへー(*´∀`*)ありがとー!歩、大好きー!」
「・・・」

そこには普段となんら変わらない、それでも陰ることのないかわいらしいにぱー☆があった。


アテナのにぱー☆を愛しく眺めながら、俺は思う。

頑張った理由がようやくわかった。俺はただアテナのにぱー☆を見たいだけだったんだ。

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後書き

次回、違和感!

話は一気に次の町まで飛びます。
旅路編の前半が終了となります。

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今日のひとこま

~浮くのはおっぱいだけじゃない!~

「う~む。浮いてるな」
「なにがー?」
「お前の無駄にデカいおっぱいだよ!」
「ほんとだー!浮いてるーΣ(・ω・*ノ)ノ」

今気付いたんかよ!?.....ぶっ!!も、持ち上げるな!ポッチが見えたぞ!

「あー!でもあのお姉さんも浮いてるよー!」
「あ、あのお姉さんもデカいからな~」
「私よりも小さいのにー?」
「お前は規格外すぎ。さすが女神と言っておこう」

「でもなんで浮くのー?」
「脂肪の塊だからな~。浮力で浮くんだよ」
「脂肪ってこれー?(むにむに)」
「そうそう。てか、アテナはその体型がベストだから気にすることでもないな」

そのむちむちさは狙って作れるものじゃないからな~。このわがままボディーが!

「歩は私の体が好きなのー?」
「.....え?ま、まぁ」
「にへへー(*´∀`*)」
「・・・(まぁ体だけでなく、アテナじたい結構気に入っているが.....)」

「あー!脂肪で思い出したー!」
「どうした?」
「ほらー!ぺったんこなお姉さんはぺったんこだけど、脂肪.....」
「ま、待て!それ以上言うんじゃない!」
「んー?ぶよぶよだから浮くねーってのは言っちゃダメー?」

言ってんじゃねえか!てか、ぶよぶよってほどはないから!ちょいポチャだ!

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