歩くだけでレベルアップ!~駄女神と一緒に異世界旅行~

なつきいろ

第40歩目 はじめての母の愛!雇用契約6日目

前回までのあらすじ

ラズリさんとお揃いのペア時計を購入した。

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□□□□ ~いつものご奉仕~ □□□□

ラズリさんの家・深夜

いつものご奉仕を終え、今は3人仲良く川の字で寝ている。

───もにゅもにゅ

「すやすや.....( ˘ω˘)んぅ.....きもちー」
「すーすー.....ぁん.....アユムさ~ん❤」

いつものご奉仕とはつまり甘やかしである。

アテナは今まで付き神であるニケさんに頼りきりの生活をしていた。
だから日常生活に支障をきたすレベルでものを知らない。
そこで付き人である俺が、ニケさんの代わりに色々とアテナの面倒をみないといけないことになっている。


例えば、アテナはナイフやフォークなどの使い方を知らない。

「歩~!歩~!あ~ん、あ~ん」
「アユムさん!私も!あ~ん」

だから、代わりに食事を食べさせてあげている。

教えてもよかった。
ただ、アテナの食べている姿はひな鳥が食べ物を求めているかのようでとても癒される。

女神ポイントも貯まるし、これでもいいかと思っている。
かわいいし。


例えば、アテナは体の洗い方を知らない。

「歩~!ふいてー!前もお願いねー!」
「わ、私も恥ずかしいですがお願いします///」

だから、代わりに体を拭いてあげている。

教えることはしない。
だって、童貞の俺が美少女達の裸体を合意の上で眺め、触れる、密かな楽しみなんだから。

女神ポイントも貯まるし、絶対やめられない。
気持ちいいし。

ご奉仕の目的はあくまで女神ポイントの取得のためだ。
他意はない。全てはアテナを守ってやるためだ。

ちなみにラズリさんにもしてあげているのは、雇用契約で雇う際の契約だからだ。


そして今、俺は最後のご奉仕をしている最中だ 

───もにゅもにゅ

ご奉仕の真髄は相手を満足させてあげることだ。

満足とはなにか?
喜んでもらえることではないだろうか。

喜んでもらえることとはなにか?
気持ちいいことではないだろうか。

だから俺は心を鬼にして、二人のおっぱいを揉んでいる。

───もにゅもにゅ

これもあくまでご奉仕だ。女神ポイント取得のためだ。
他意はない。もう一度言うが他意はない。

───もにゅもにゅ

「んぅ!.....すやすや( ˘ω˘)」

アテナの豊満なおっぱいはハリがあって弾力がある。
手でつつくと柔らかく、まるでどこまでも沈んでいくようだ。

───もにゅもにゅ

「ぁん!.....はぁはぁ。すーすー」

ラズリさんのささやかなおっぱいは可愛らしい。
感度はいいらしく、漏れる甘い吐息に興奮する。

そして俺は満足するまで.....いやいや。
あくまでアテナ達が満足するまでご奉仕をした俺はトイレに駆け込む。

「ふぅ。ありがとうございます。今日もすっきりしました」

ここまでが、アテナ達への一日のご奉仕内容だ。


ご奉仕も最初はどうなるものかと思っていたが案外慣れるものである。

なにが慣れたかって?
当然、遠慮や罪悪感などなく触れるようになったことだ。

最初は罪悪感がはんぱなかった。
寝ている間に勝手に触るなんて人としてどうなんだろう、と自責の念に駆られた。

最低なのではないか?
二人への裏切りなのではないか?

そんなことを考えながら、遠慮しつつ触っていたものだ。


しかし、考えを改めた。
過ちて改めざる是を過ちという。

毎日毎日美少女達と寝床を共にし、寝ている間に凶悪なおっぱいを押し付けられたり、腕を股の間に挟まれすりすりされていたら、いつかは過ちを犯してしまう可能性がある。

過ちを犯すぐらいなら、無許可であろうといっそのこと.....

そう思い至り、あくまで円満な信頼関係を築くためだと、
割りきったら罪悪感などはとうになくなった。

今では毎日楽しませてもらっている。
今まで過ちを犯していないことを考えれば、俺の判断は間違っていなかったようだ。.....多分。


□□□□ ~夜の甘い誘惑~ □□□□

日課であるウォーキングを終えた俺は、体を清め、ある人の部屋の前まで来ていた。

───コンコンッ

「あら?こんな時間にどうしました?」
「夜分遅くにすいません。少しお時間よろしいですか?」

中から出てきたのは、ラズリさんの母親スカイさんだ。

薄絹のネグリジェを纏ってはいるが目のやり場に困る。
相変わらずデカい。ついつい視線が向いてしまう。
娘であるラズリさんとは大違いだ。

部屋の中に招き入れられた俺は改めて緊張する。
女性の部屋に入るのはラズリさんに続いて二人目だ。心がざわめく。

しかもここは寝室。つまりそういうことだ。
話をしにきただけなので期待はしていないし、期待されても困る。

部屋に入って気付いたのはラズリさんの部屋とは違う匂い。
どこか甘ったるい感じの匂いだ。さらに心が跳ねた。

「適当におかけください。今準備しますから」
「準備?準備ってなんですか?」

俺がスカイさんのほうを振り向くと、

「ぶっ!!」

鼻血出た。

振り向いた先には、上半身をはだけたスカイさんがいた。

なんで上半身裸なんだよ!
.....に、にしてもデカいな。本当にラズリさんと母娘か?

「なにって.....夜ばいですよね?」
「どんな勘違いしてんですか!話をしにきただけです!」
「あら残念です.....別に構いませんよ?」
「いいから早く隠してください!」

スカイさんからとっさに背を向ける。

ちょっと惜しい気もするが、そんなことをしにきたのではない。
しかも手を出せば、確実にラズリさんと結婚コースになるはずだ。

ラズリさんは言葉でくるが、スカイさんは実力行使でくる。
しかも二人とも、悪ふざけではなく本気なのだからタチが悪い。
この母にしてこの娘あり、とはよくいったものだ。

「お手数おかけしました。もう大丈夫です」
「もう本当に勘弁してくださいよ.....」
「あらあら、据え膳食わぬは男の恥と言いますよ?」

別に恥でも構わないと思いつつ、振り向いた。

「ぶっ!!」

さらに鼻血出た。

当然振り向いた先には服を着たスカイさん.....ではなく、産まれたばかりの姿のスカイさんがいた。

なんで逆に全部脱いだ!?
.....に、にしてもすごい。ラ、ラズリさんよりも濃いな。

「あらあらまぁまぁ~。
 こんなおばさんにも欲情されるなんて。
 アユムさんから熱い視線を感じます。特におま.....」

「いいから黙って早く着てください!」

部屋の灯にぼんやりと照らし出されたスカイさんは、俺をからかっているかの如く妖艶な笑みを浮かべていた。


はぁ.....もうやだ、この人。
ラズリさんよりも輪をかけてひどいんだもんなぁ。


□□□□ ~別れの挨拶~ □□□□

とりあえずスカイさんには服を着てもらった。
それでもベッタリされているのであまり変わらない気もする。
豊満なおっぱいを押し付けてきているのは確実にわざとだ。

ドキドキしながら本題に入る。

「ラズリさんとの雇用契約が切れ次第、旅に出ようと思います」
「そうですか.....寂しくなりますね。せっかく仲良くなれましたのに」

スカイさんからは消え入りそうな笑顔が向けられた。

人の出会いは一期一会。
一度旅に出てしまえば、次に会えるのはいつになるのかわからない。
もしかしたら二度と会えない可能性だってある。

ラズリさんの父親は冒険者だったと聞いている。
そしてスカイさんは未亡人だ。つまりは.....。
経験則から別れというものに対しては敏感なのかもしれない。

そんな感傷的なスカイさんから向けられた笑顔が、
とても儚げで美しくて.....
旅に出ても俺達なら大丈夫だと励ましたくて.....

「また遊びにきますよ。スカイさんの料理をまた食べに来ます」

だから言葉を綴ることにした。

本当はドラマとかみたいに、肩とか抱き寄せたかったのだがハードルが高すぎた。
付き合った経験がない弊害がまた出てしまった。orz.....

「.....50点。抱きしめるなり、抱き寄せるなりしてください」
「すいません。こういうことには慣れていないんです」
「わかってます。次回までの課題ですよ?楽しみにしていますね」
「・・・」

今度はラズリさんと似た美しい笑顔が向けられた。

気を遣われたのだろうか?
励ますつもりが、逆に気を遣われるようでは情けない。

ラズリさん同様、人を包み込むような温かさ.....
本当に、この母にしてこの娘あり、とはよくいったものだ。


ありがとうございます。あなた達母娘おやこには本当に助けられました。


□□□□ ~母の愛~ □□□□

結局俺が抱き寄せなくても、スカイさんは当たり前のようにもたれかかってきている。
この遠慮のなさも似た者母娘おやこだ。苦笑しか出ない。

「そういえば、このことをラズリには?」
「明日伝えるつもりです」
「きっと付いていくと言いますよ?答えは出ているんですか?」
「はい。もう出ています」
「そうですか。ラズリをよろしくお願いします」
「・・・」

今度は母親としての笑顔を向けられた。

たまにふざけたり、人を気遣かったり、急に母親となったり。
切り替えがしっかりしているし、この柔らかい雰囲気。
いや本当、旦那さんが羨ましい。

「どうしました?」
「スカイさんみたいな奥さんを持てて、旦那さんが羨ましいなって」
「ふふふ。ラズリは私よりもいい女になりますよ?」

スカイさんよりもいい女性になるかどうかはわからないが、ステキな女性になるのは間違いない。

ただ.....俺は気付かれないようにちらっと見る。
ラズリさんでは、スカイさんには確実に敵わない部分がある。

「大きいほうがお好きですか?」
「ふぁ!?」
「いつも見てますよね?気付きますよ」
「・・・」

こ、今後は注意して見ないと.....
とりあえず誤解は解く必要がある。

「ち、小さいのも好きです。
 基本的に大きさにこだわりはありません」

「その言葉、ぜひラズリにも言ってあげてください」
「言える訳ないじゃないですか!?どんな顔して言えと!?」

小さいのも好きですよ(キリッ)とか言えと!?
あほか!第一どんな話の流れでおっぱいに繋げんだよ!?

「そうですか?喜ぶと思うんですが。なんなら私が.....」
「あんた鬼か!スカイさんは絶対ダメです!」

スカイさんだけじゃない。アテナもだ。
単なる嫌がらせにしかならないだろ!
何故わからない!?この巨乳どもが!

ラズリさんの苦悩は巨乳'sにはわからないようだ。


□□□□ ~最後のお願い~ □□□□

その後も話は大分盛り上がった。
俺はアテナ達を除くと、女性に対してはあまり免疫がない。
正直話すだけでも緊張してしまうぐらいだ。

年齢=彼女なしの弊害だろう。

そんな俺でも気軽に話せるのは、スカイさんの人となりが大きい。

ぶっちゃけ、スカイさんはもろにタイプだ。
お姉さんで柔らかい雰囲気に、分け隔てなく誰に対しても、当然俺みたいなやつにでも優しい。

恋人にするならスカイさんみたいな人が理想だ。


もちろん、愛しの人ニケさんもタイプだ。
お姉さんでしっかりしている雰囲気に、俺みたいなやつにでも嫌な顔せず上手く導いてくれそうだ。

嫁にするならニケさんみたいな人が理想だ。


そんなタイプの人と楽しく会話できたのだ。
当然あっという間に時間は過ぎていった。

あまり長居をするとお互いのためにもならない気がする。
スカイさんのスキンシップが相変わらず遠慮がないのも原因の一つだ。

「そろそろお暇間しようと思います」
「楽しい時間はあっという間ですね。
 なんでしたら、このままこの部屋で一緒に寝ましょう」
「それは遠慮します」
「残念です.....ラズリに遠慮する必要はないですよ?」

この人は.....本気なのが怖い。

「最後にお願いがあるんです。きょ.....」
「はい!喜んで!」

刹那!

ものすごい力でベッドの上に押し倒された。
しかもスカイさんは電光石火の早業で既に裸になっている。

この人、本当に一般人か!?
力はんぱないし、いつ脱いだのかわからなかったぞ!?

目の前で行われた寸劇に改めて戦慄した。

「なにしてんですか!?」
「あら?結局、最後に私を抱きたくなったんですよね?」
「どんな勘違いしてんですか!?」
「私に興味はないですか?」

ないと言えば嘘になる。
スカイさんから漂う甘い匂いについ反応してしまう。

「なくはないですが.....」
「それはずるいですよ。
 抱きたいか、抱きたくないか、どちらですか?」

どんな二択だよ!?
しかもデジャヴ!?前にもこんなのあったよな!?

「だ、抱きたいです?」
「あらあらまぁまぁ~。では問題ないですね」
「問題大ありです!」

てか、早く上からどいてくれ!いつまで乗ってる気だ!

「仕方ありませんね。ではラズリの後でお願いします」
「後ってなに!?」
「ラズリから先に抱きたいんですよね?
 わかりますよ。殿方は初物がお好きなんですよね?」
「あんた、どんな勘違いしてんの!?」

くっ!この流れは.....押し切られる!

「それも違うとなると.....
 私達母娘おやこを同時にご所望ですか?」
「初めてが3人とか変態か!?」
「アユムさんもラズリも手取り足取りお教えします」
「あんた、どんだけ変態だよ!?」

夢のようなひとときだろうが、断腸の思いで断るしかない!

「もしかして.....アユムさんは特殊な性癖持ちですか?」
「特殊ってなに!?他になんかあるの!?」
「縛るとか、SMに興味をお持ちとか。
 私はそういうのもやぶさかではないですよ///」
「あんた、どんだけ変態だ!」

てか、頬染めんな!
なにがやぶさかだよ!スカイさんはまんざらのほうだろ!


このままだと拉致があかない。

そう判断した俺は、逆にスカイさんをベッドに押し倒した。
まずはスカイさんの呪縛から逃れるのが先決だ。

そう、俺のこの判断は間違ってなかったはずだ。だが.....

「無理矢理がよかったんですか?私は好きですが.....」
「あんた、どんだけアブノーマル属性あんだよ!?」
「ラズリの初めては優しくしてあげてくださいね?
 それがきっかけでトラウマになったら、アユムさんも嫌ですよね?」
「参考になるアドバイスありがとうございます!てか、黙って!?」

結局この後もスカイさんに振り回されることになり、
俺のお願いを聞いてもらえたのはしばらくした後だった。


眠い目をこすり、アテナ達がかわいく眠る部屋に戻りながらも俺は思う。


スカイさんはだめなやつだ。
それでもラズリさんのことは本気で心配している。

これも母の愛の一つの形なのかもしれないなぁ。


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『アテナ』 レベル:3 危険度:極小

種族:女神
年齢:ーーー
性別:♀

職業:女神
称号:智慧の女神

体力:50
魔力:50
筋力:50
耐久:50
敏捷:50

女神ポイント:6000【↑1600】

【一言】最近きもちー夢見るんだー!ずっと寝ていたいよー
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アユムの所持金:534000ルクア【↓100000】
冒険者のランク:A(クリア回数:3回)

このお話の歩数:約38000歩
ここまでの歩数:約1135900歩
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『アユム・マイニチ』 レベル:1506【↑25】

種族:人間
年齢:26
性別:♂

職業:凡人
称号:女神の付き人

体力:1516(+1506)【↑25】
魔力:1516(+1506)【↑25】
筋力:1511(+1506)【↑25】
耐久:1511(+1506)【↑25】
敏捷:1566(+1506)【↑25】

技能:言語理解/ステータス/詠唱省略

Lv.1:初級水魔法/初級風魔法/初級土魔法
   初級光魔法/初級闇魔法

Lv.2:隠密/偽造/捜索/吸収/浄化魔法
   治癒魔法/共有

Lv.3:鑑定/剣術/体術/索敵/感知
   物理耐性/魔法耐性/状態異常耐性
   初級火魔法

共有:アイテムボックスLv.3
   パーティー編成Lv.1

固有:ウォーキングLv.1506 383/1507
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後書き

次回、ラズリさんの本心!

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今日のひとこま

「あれだけ迫ったのに反応薄かったですね」
「なんの話ですか?」
「アユムさんのアユムさんです」
「!!!」

「きっと日課で疲れていたんですよ」
「ラズリとアテナちゃんに悪戯した後だからですよね?」
「なななな、なんのことですか?」
「私がなにも知らないと思っているんですか?」

ま、まさか.....あれがバレているというのか!?

「なんのことー?歩がなんかしてんのー?」
「アユムさんが悪戯ですか?」
「(これ以上しらばっくれるなら二人に言いますよ?)」
「(.....ごめんなさい)」

「(よろしい)私の勘違いだったみたい」
「(ありがとうございます。助かります)」
「変なアクアー!それよりお菓子ちょーだい!」
「まぁ、お母さんはいつも変ですからね」

バレていたのか.....こ、この後どうなるんだ!?

「お、怒らないんですか?」
「殿方が色々大変なのはわかりますから。ただ.....」
「わかっています。今後二度とやりません」
「あぁ、いえ。そうではないんです」

「どういうことですか?」
「好きな殿方の欲求不満を解消できていないラズリが悪いんです。やることじたいは問題ありません。アテナちゃんはどうかと思いますが.....禁断ものが好きなんですか?」

禁断?あぁ、アテナは妹設定にしていたか。忘れてた。

「アテナちゃんがいいなら.....」
「?」
「私はいつも24時前には就寝していますので、どうぞ」
「.....え?」
「禁断ものがお好きなら、背徳ものもお好きですよね?
 ふがいない娘の分を、どうぞ私で満たしてください」

どんだけ許容範囲ひろいの!?でも.....お世話になります。

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