俺に稲妻が走る時、それはつまり覚醒の時

そらち

第6話 過剰

晴れた空の下を二人で歩き出した。

この近くのAIの溜まり場と言えば、AI千葉支部 だ。

取り敢えずはそこに向けて出発することになった。

二人の旅は思ったより楽しい旅になるかと思われた。
話してみると気が合い、楽しく喋っていた。

そんな時間はほんの僅かだった。

風向きが変わる。俺は何かの気配を感じ取っていた。

「何か来る...」
「..え?」

荒川を下がらせた後、俺はまた集中する。

全神経を尖らせ感覚を研ぎ澄ます。

その、「何か」は確実に俺達に近づいていた。
圧倒的な速さで..!

風が止んだ事に気付くのと同時に声がした。
無機質な、あいつらの声だ。

「メイレイニヨリ コロス」

「...」

今までの雑魚とは確実に何かが違う..。
それを考える暇もなく、そいつは攻撃に移ってきた。

「ツッ!」

俺は絶対的なスピードを手に入れたはずだった。
しかし、それでも避けるのがやっとだった。

だがここで死ぬわけにはいかない。

俺は誓ったんだ。

「世界を変えてみせる..」と。

俺は態勢を立て直し体中から電流を放った。
その新たなAIはバランスを崩し、地に手をついた。

「今度は俺からいくぞ!!」

息つく間もなく、戦闘が始まった..!

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