死んだと思ったら神獣に転生しました

宵月

魔物との出会い

ダグラスの頭から降りた俺は、早速ダグラスに質問をした。
「なあ、魔物ってアレのことか?」
そう、今俺の目の前には、蛇のような生き物や、プルンプルンしてる謎の生物、さそりのような姿のデカイ生物など大量にいたからだ。
「む?ああ、そこら辺にいる生き物は魔物じゃ。魔物は、神獣を狙うものもいる。しかも雛とこれば襲いやすい。今は、我がそばにいるから襲ってこないが我と離れた瞬間お主は、こやつらの餌になるじゃろうな。」
とさらりと恐ろしいことを言ったのだった。
「食わないんじゃなかったのかよ!」
「我ら竜種は、神獣を食わん。それは太古のころの盟約により絶対にな。じゃが、魔物は違う。魔物どもは神獣を食らうことにより更なる力を手に入れられると思っておるからじゃ。それ故に、生まれたばかりの雛は、世界樹ユグドラシルからは絶対出ぬし、そこでしか生まれないのじゃ。さあ行くぞ、我の住処はもう少し歩いたところにある。」
「わ、わ、ちょ、ちょっと待てよ!置いて行くなー!」
早足で歩くダグラスに置いてかれないように必死で歩く俺。しかし、歩幅が違うためかどんどん引き離されて行く。そして遠巻きで見ていた魔物達も、ジリジリと、俺の近くまで来た。
今度こそまた俺死ぬのか?せっかく生まれ変わったのに?
その時一匹の狼のような魔物がが俺に向かって走り出してきた。
それを見た魔物達は、慌てて逃げていった。
今のうちに逃げなければ、しかし狼のような魔物は、俺に向かって走ってきているためか逃げても逃げても距離が縮まって行くだけだった。
あと少しで捕まると思った時、頭に情報が入ってきた。

ステータス
名前  なし
種族  ワーグ
LV     5(MAX10000)
称号  なし
加護  なし
魔法  なし
スキル  
視覚強化 見える範囲を広げる。

固有スキル  
思念伝達  対象に思念を伝達する。(複数可)
威圧  対象を威圧する。なお、自分より強い相手には効果がない。
超嗅覚  嗅覚を強化し、匂いの嗅ぎ分けをする。

なお、スキルの思念伝達、威圧を奪うことができました。

すると、ワーグという狼のような魔物は、慌てて逃げて行った。

「助かった…そういえば、思念伝達ってスキルを習得したんだよな?これを使ってダグラスと連絡取れないかな?」
すでにダグラスの姿が見えず何処に行けばいいのかわからなくなってしまった。
早く、合流しないと魔物に殺される。
そう思いながら、ダグラスに思念伝達を行なっていた。



その頃ダグラスは…
我の住処に着いた時、雛がいなくなっていた。
「む?いないじゃと?一体何処で迷子になったのだ…」
ここら一帯は我の魔力により、魔物達が異質に変化している。
「まぁ、パラライスライムや、ワーグくらいならなんとかなるじゃろ。問題は、バジリスクに会わなければ良いんじゃがな…」
バジリスクは、石化系の魔眼や毒牙によって攻撃をしてくる。
耐性・・が無く、スキルも固有スキル・・しかない雛じゃと、殺されて食われてしまうじゃろうな…さて困ったのう。」
我は頭を抱えて雛の無事を祈っていた。

コメント

  • 茶々丸

    更新楽しみにしてます

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