深淵の罪人と守り人の指輪

ノベルバユーザー133926

8話 能力

三人で歩いていると、俺はふと思った。
「クロナのことは分かったけど、なんで追われていたんだ。」
するとクロナは口を開き
「ご主人様は、この森のこと知らないんですか?」
「俺は、こことは違う世界から来たんだ。だからあまりこの大陸のことはわからないんだよ。」
「そうだったんですか。」
クロナは少し俯いて答えた。
「別に気にしてないから大丈夫だぞ。送られてきたってことは帰る方法もあるだろうし!!」
俺は、落ち込んでいるクロナを気遣い話を戻した。
「この森は何なんだ?」
「この森はですね。トライム帝国の領地で魔の森というところです。」
「あのクロナ、一つずつ説明してくれないかな?」
俺は、わからない言葉にパニック状態で聞くと横からシルヴィーがしゃべり始めた。
「マスター、トライム帝国というのはこの大陸に二つある国の一つです。私がいたときに聞いた話では、ミルタリア大陸の5割が領土と聞いたのですが?」
「5割だって!!」
5割ってことは大陸の半分だぞ!!
驚きつつクロナの一言にまたもや驚いた。
「今は7割ですね。魔の森は最近領土になったばかりですが。」
驚きを押し殺しつつ魔の森のことを聞いてみた。
「それでこの魔の森はどういうところなんだ?」
「そうですね。簡単に言うと魔獣の巣ですね。」
「えっ?」
ポカーンとしていると後ろの方から鳴き声がしてきドタドタと足音が聞こえてきた。
「もしかして...」
「はい。ご主人様が思っている通り魔獣ですよ。」
笑顔で答えてきた。
「シルヴィーとクロナ、追いつかれる前に逃げるぞ!!」
そう言い。三人で走り出した。

クロナに、森の出口まで案内してもらいつつ走っているとシルヴィーが話してきた。
「マスター、今なら追い払うことができるんじゃないんでしょうか?」
シルヴィーさん、俺に戦えと言っているのか?
と思いつつ手を虚空に置いたとき白銀の銃が現れた。
「これがシルヴィーさんの固有武器ですか?」
「固有武器ってなんだ?」
銃を見ながら聞いてみるとシルヴィーが答えた。
「魔具や神器には、個々に固有武器と固有能力があります。私の固有武器は使い手に合わせて構築するようになっています。固有能力というのは契約したときに契約者が使えるいわば超能力みたいなものです。」
「ご主人様が、私と契約なされたときに使えた力が固有能力です。」
「それじゃあクロナも固有武器があるのか?」
聞いてみると
「固有武器はありますが使えないのです。」
クロナは申し訳なさそうしている。
「まぁ、シルヴィーのがあるし大丈夫大丈夫。」
「申し訳ありません。ご主人様。」
「おほん...。とりあえず後ろの魔獣をどうにかしてくれませんかね?」
何か気に障ったのか不機嫌そうにしているシルヴィーに。
「はいはい」
と返事をしてからやったことのない調整とやらを試してみる。
「イメージしてみてください。どういう威力か速さか思ったことが、そのまま弾となって放たれます。試しに私が言うので言葉通りにイメージしてみてください。」
銃を、魔獣の方に向け指示を待つ。
「威力は最初なので弱く、速さは少し速めにしてください。」
弱くして少し早めっとシルヴィーの方を向いた。
シルヴィーが頷きトリガーを引いたとき。俺が、イメージしていた通り魔獣がひるむ程度の威力で放たれいる。
「マスターやればできますね。」
「なんかその言い方むかつくんだけど」
「とりあえず魔獣はまだいるのでこのまま練習しながら行きましょう。」
そういい森を向けるまで特訓が始まった。

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