やがて枯れる花たちへ

こむぎ子

夢は叶わないもの

赦す夢を見ました。仲良く、献身的に、笑いあっていました。それが神の思し召しなら、ここからは醜い人間の延長戦。許すものか、赦すものか。包丁を持つ日々を、死を願う日々を、あの苦難を覚えていなければならない。忘れるものか。謝罪はいらない。地獄の下まで共しよう。幸せの小石を蹴飛ばしてでもお前の為の地獄行き片道切符を離さない。道路を整備してやる。煮殺してやる。同情の前に包丁を。傍聴は程々に嘲笑を。沙汰が下るまで介錯の刀は私のものだ。さあ腹を切れ。黒い中身を世に晒せ。死に晒せ。

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