あなたは魚

あなたは魚。文字通りの魚よ。
海底の白い砂浜に横たわって、光のカーテンの中を眺めるの。そうしたらあなたがやってきて、私の腹の上に乗るのよ。あなたを撫でる無音の時間。波が穏やかに私たちを包む。泡が邪魔だからボンベを外してしまいたいくらい愛してる。でもこれが最も触れ合える距離。あなたからしたら機械に侵されたみたいになるでしょうね。そうよ。私、私の方がおかしいの。いつかの時を待っててね。