やがて枯れる花たちへ

こむぎ子

理想郷

私は、海にいて、あの日の縁台にいて、何も知らない場所にいて、1人で、2人で、みんなで、旅をして、話をして、好きに生きて、愛されて、愛されて、愛されていた。とても清らかで、朗らかで、楽しかった、私の理想郷。瞼を開くなと、朝が来るなと、祈り続けた、理想郷。

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