やがて枯れる花たちへ

こむぎ子

下車するまでが夢なのだ。

夜の電車は海の底でもあれば、宇宙にも慣れる。田舎の夜は黒く黒く見えない分、好きな様に好きを描ける。その黒い紙を剥がせば望む世界があるかもしれない。微かな光は星でもあればよその潜水艦でもある。我らはキャプテンであり、パイロットであり、観客なのだ。

コメント

コメントを書く

「その他」の人気作品

書籍化作品