やがて枯れる花たちへ

こむぎ子

中毒のはなし

すまない彼は中毒なのだ。
感謝中毒者なのだ。
人の心を感じ癒し慰めその果てに零れる感謝をこれほどまでもなくモルヒネのように愛し満たしているのだ。
彼はもはや注射痕とその腫れで一杯なのに未だ止まず、また彼はそれが無いと自分を肯定できない哀れな者なのだ。
だから私は代わりに祈るのだ。
不幸を。
他者の不幸を。

「やがて枯れる花たちへ」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「その他」の人気作品

コメント

コメントを書く