やがて枯れる花たちへ

こむぎ子

殻のはなし

彼女は聡い子だった。知識と経験が一般のよりも少ないだけで、触れればすぐに理解出来た。だから、彼女が赤子のように泣きじゃくるのを見て、その新鮮さと同時に、彼女のひび割れた殻から零れる一滴の液体に、僕は少し、狂気じみた悦びを感じてしまったのは言ってはならないことである。

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