やがて枯れる花たちへ

こむぎ子

断捨離しなくては

部屋が殺風景過ぎると、あの人から沢山物を貰った。生活に花を持たせてやると。
…今思えば、断ればよかった。空っぽでいい、空っぽが良かったんだ。
そうでなければ、一つ一つの思い出があの人と共に焼き付けて離れない。捨ても出来ない。物だけの積み重なった空虚な部屋だ。

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