やがて枯れる花たちへ

こむぎ子

鬼の告白

あの人は地獄にそぐわない純白のウェディングドレスを着てゆっくりと裁判所に歩いていった。彼女はなんの罪を持ってここに来たのだろうか。
「あなたの罪は」
遠くにも響く声。裁判官から罪状を聞いた時、私は鬼でありながら不覚にも泣き出してしまった。

「やがて枯れる花たちへ」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「その他」の人気作品

コメント

コメントを書く