RISING
衛弾 vs 牢蠍
「楽になっちゃいなって。覚醒、錬鋼のギフト…マジで行くぜ?刺祇鉄蠍、牢蠍の異名、見てもらいまっしょい…!」
エゼルが薙刀を振り上げると、覚醒が起こる。
後頭部側へ伸びた棘のような額のフェイスガードに、上腕から肩に掛けて同じ様なアームガード。
腰から臀部に掛けて、蠍の尻尾が伸び、所持していた薙刀に、蠍のペイントが広がって行く。
「此処で、覚醒ですか。やはり反乱軍の幹部…七武衆の一人…凄まじき気迫ですな」
多少、尻込みをしたレザノフを見て、更にガムをクチャクチャと嚙み鳴らしたエゼルは尻尾を何度もコンクリートに叩きつけながら威嚇する。
「俺っちもさあ、心苦しいのよ。確かに、バルモアとの戦争で兄妹達を失ったのはマジだけど。シェリーちゃん単体には恨みなんてこれっぽっちも無いのよん…。でも、やるしかないってゆーね…」
エゼルは叩きつけた尻尾を、起点に勢い良く前へ出ると、鋼にコーティングされた薙刀でレザノフを脇腹から薙ぎ払う。
「ぐっ…」
レザノフの覚醒によって纏われた鋼の鎧で何とか致命傷は避けるも、大きく吹き飛ばされ工場の壁に叩きつけられる。
「オッサン達がさ、シェリーちゃんを死ぬ気で護るのは理解できるよん。だって俺っちもエルヴィスの為に、マジで死ぬ気なんだからさ」
ゆらりと立ち上がったレザノフはエゼルを見てふと、口角を上げる。
「口調は、その様な形でも言葉の重みは伝わるのですね。貴方の、覚悟…私にも理解できていますよ」
「へっ…サンキュー…!」
エゼルはまた尻尾でコンクリートを叩くとそのまま前へ、突進し薙刀を振り降ろすも、レザノフは足元へ射出した銃弾の爆風を利用して回避する。
そのまま背後から銃弾を射出するも、エゼルの尻尾がそれを弾き、尻尾が振り回されレザノフを襲う。
だが、その尻尾を脇腹で受け止めるとレザノフはエゼルの背中に向けて錬鋼の銃弾を射出する。
エゼルは其れに対し、錬鋼のギフトを身体中に、張り巡らし受け止める。
大爆発を起こしたその場から、二人は互いの背後に回避したのが煙幕の中に見える。
「へっ…やるねぇ…。強気も強気じゃん…オッサン…」
「そう簡単に、倒れる訳には行かないのですよ…」
二人は爆炎に傷を負いながらも、改めて武器を構え直し、慎重に間合いを取って行った。
エゼルが薙刀を振り上げると、覚醒が起こる。
後頭部側へ伸びた棘のような額のフェイスガードに、上腕から肩に掛けて同じ様なアームガード。
腰から臀部に掛けて、蠍の尻尾が伸び、所持していた薙刀に、蠍のペイントが広がって行く。
「此処で、覚醒ですか。やはり反乱軍の幹部…七武衆の一人…凄まじき気迫ですな」
多少、尻込みをしたレザノフを見て、更にガムをクチャクチャと嚙み鳴らしたエゼルは尻尾を何度もコンクリートに叩きつけながら威嚇する。
「俺っちもさあ、心苦しいのよ。確かに、バルモアとの戦争で兄妹達を失ったのはマジだけど。シェリーちゃん単体には恨みなんてこれっぽっちも無いのよん…。でも、やるしかないってゆーね…」
エゼルは叩きつけた尻尾を、起点に勢い良く前へ出ると、鋼にコーティングされた薙刀でレザノフを脇腹から薙ぎ払う。
「ぐっ…」
レザノフの覚醒によって纏われた鋼の鎧で何とか致命傷は避けるも、大きく吹き飛ばされ工場の壁に叩きつけられる。
「オッサン達がさ、シェリーちゃんを死ぬ気で護るのは理解できるよん。だって俺っちもエルヴィスの為に、マジで死ぬ気なんだからさ」
ゆらりと立ち上がったレザノフはエゼルを見てふと、口角を上げる。
「口調は、その様な形でも言葉の重みは伝わるのですね。貴方の、覚悟…私にも理解できていますよ」
「へっ…サンキュー…!」
エゼルはまた尻尾でコンクリートを叩くとそのまま前へ、突進し薙刀を振り降ろすも、レザノフは足元へ射出した銃弾の爆風を利用して回避する。
そのまま背後から銃弾を射出するも、エゼルの尻尾がそれを弾き、尻尾が振り回されレザノフを襲う。
だが、その尻尾を脇腹で受け止めるとレザノフはエゼルの背中に向けて錬鋼の銃弾を射出する。
エゼルは其れに対し、錬鋼のギフトを身体中に、張り巡らし受け止める。
大爆発を起こしたその場から、二人は互いの背後に回避したのが煙幕の中に見える。
「へっ…やるねぇ…。強気も強気じゃん…オッサン…」
「そう簡単に、倒れる訳には行かないのですよ…」
二人は爆炎に傷を負いながらも、改めて武器を構え直し、慎重に間合いを取って行った。
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