RISING
マルセーニュ港の戦い
空中を舞い、バルモアの商船に向けて放たれた七支刀からの斬撃を、ロード達は顔を引きつらせ目で追う。
だが、ロード達、そしてバレットにも想像し難い事が起きる。
その水色の流水のギフトを纏った斬撃が、その遥か空中から放たれた銀色の竜巻によって完全に空中で相殺されたのだ。
「なんや…?」
「あれは…」
驚いたバレットの背後でロードは、その竜巻が放たれた空中を舞う一機の戦闘機を目にする。
その戦闘機から団服を揺らして2人の男の影が飛び降りる。
1人は銀色の風を纏い、ゆるりとムンクトペテルブルクのマルセーニュ港の桟橋に向けて降りてきていた。
だが、もう1人は円錐状の西洋鎗をバレットに向けて構え、高速で急降下してきた。
「あら…まさか…」
急降下してきた男の、西洋鎗を視界に捉え、七支刀に流水のギフトを込めて右下からの逆袈裟懸け斬りで弾こうとするが、その西洋鎗に弾かれてしまう。
「纏うとったか…やっぱしな」
何歩か後ろに下がったバレットと後方宙返りでシェリーの前に膝をついて着地をした西洋鎗の男が目を合わせる。
それとほぼ同時にシェリーの背後に、竜巻を納めてゆるりと降り立った銀髪の男がシェリーの横に立つ。
「シェリー様。良くぞご無事で。あの船のこの先の安全は俺達が守りましょう」
「ノア様ッ!」
シェリーは一気に笑顔を咲かすと、目の前の革命軍総長を見上げる。
「ノア様。この男は俺に任せて下さい。必ず我が鎗で貫いて見せましょう」
独立師団革命軍 七星剣
デューク・オースティン
28歳 184cm 70kg
長髪の金髪で、頭には白い兜をかぶっていて、兜の額部分にはノアの十字架のタトゥーを模したものが象られている。
睫毛が長く降ろした髪が右眼にかかるくらいに延びていて、蒼い瞳がその前髪から覗いている。
長袖の団服と、両腕に蒼と紫が混在した肘から手首までのアームガードを着用していた。
「ああ。デューク用心しろよ?あの男は中将バレット。“鮫弾”の異名を取る実力者だ」
「ええ。必ずやノア様の期待にこのデューク…応えてご覧に入れましょう」
そう言うと、デュークは一気に地面を蹴り、加速するとバレットの胸元を掴む。
「場所を代えさせて頂こう。貴様を貫くのは此処では何だからな…」
「オモロイな…ええで、乗ったるわ」
バレットはニヤリと笑うと、腕を振り切りデュークと共に町外れへと地面を蹴り、消えて行った。
だが、ロード達、そしてバレットにも想像し難い事が起きる。
その水色の流水のギフトを纏った斬撃が、その遥か空中から放たれた銀色の竜巻によって完全に空中で相殺されたのだ。
「なんや…?」
「あれは…」
驚いたバレットの背後でロードは、その竜巻が放たれた空中を舞う一機の戦闘機を目にする。
その戦闘機から団服を揺らして2人の男の影が飛び降りる。
1人は銀色の風を纏い、ゆるりとムンクトペテルブルクのマルセーニュ港の桟橋に向けて降りてきていた。
だが、もう1人は円錐状の西洋鎗をバレットに向けて構え、高速で急降下してきた。
「あら…まさか…」
急降下してきた男の、西洋鎗を視界に捉え、七支刀に流水のギフトを込めて右下からの逆袈裟懸け斬りで弾こうとするが、その西洋鎗に弾かれてしまう。
「纏うとったか…やっぱしな」
何歩か後ろに下がったバレットと後方宙返りでシェリーの前に膝をついて着地をした西洋鎗の男が目を合わせる。
それとほぼ同時にシェリーの背後に、竜巻を納めてゆるりと降り立った銀髪の男がシェリーの横に立つ。
「シェリー様。良くぞご無事で。あの船のこの先の安全は俺達が守りましょう」
「ノア様ッ!」
シェリーは一気に笑顔を咲かすと、目の前の革命軍総長を見上げる。
「ノア様。この男は俺に任せて下さい。必ず我が鎗で貫いて見せましょう」
独立師団革命軍 七星剣
デューク・オースティン
28歳 184cm 70kg
長髪の金髪で、頭には白い兜をかぶっていて、兜の額部分にはノアの十字架のタトゥーを模したものが象られている。
睫毛が長く降ろした髪が右眼にかかるくらいに延びていて、蒼い瞳がその前髪から覗いている。
長袖の団服と、両腕に蒼と紫が混在した肘から手首までのアームガードを着用していた。
「ああ。デューク用心しろよ?あの男は中将バレット。“鮫弾”の異名を取る実力者だ」
「ええ。必ずやノア様の期待にこのデューク…応えてご覧に入れましょう」
そう言うと、デュークは一気に地面を蹴り、加速するとバレットの胸元を掴む。
「場所を代えさせて頂こう。貴様を貫くのは此処では何だからな…」
「オモロイな…ええで、乗ったるわ」
バレットはニヤリと笑うと、腕を振り切りデュークと共に町外れへと地面を蹴り、消えて行った。
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