RISING
熱気増す修行
ロードは、何度も弾き飛ばされ地面に叩きつけられるも、ブラッドとの修行で何かを得ようと幾度も眼に力を宿し立ち上がる。
「真剣で斬り伏せるのは、修行だから少し気にかかるがこんだけやられたら一太刀くらい浴びせねぇと…立場が無ェよな…」
「ふん、当ててから言えよ」
余裕綽々と言った表情のブラッドとの間合いを詰めると刀を横から振って、十手を弾くと、右足で地面を蹴りクルリと回転する。
「こいつァ…アドラス戦で見せていた戦闘スタイル…」
「確かに、ギフトにかまけ過ぎてた事を思い知らせてくれた事、感謝するぜ…!」
左足での回し蹴りを叩き込むが、左腕に纏われた流水のギフトでガードされるが、更に地面を蹴って空中から上段斬りを振り込む。
「悪く無ェな…」
一度弾かれた十手を、突き出すとロードの刀の勢いを完全に相殺する。
チッ…完全に…
遊ばれてんなあ…
ニャロうが…!
背後に一回転すると、ブラッドとの間合いを確保し、改めて刀を構える。
「相殺されるって事は、実力が目に見えて解るって事よ。越えてこねぇと、つまらねぇぜ…?」
「わかってら…!」
両者同時に、地面を蹴るとその中心で両者の武器同士が激しくぶつかり合う。
修行にも熱が入り、戦闘と見間違う程に、熱気に包まれて行く。
そして、ロードが勝負に出る。
地面を蹴り、加速すると右掌を背後に構え、業火のギフトを噴射し更なる急加速を得て、脇に構えた刀を抜刀術の如く下段からの袈裟懸け斬りで攻める。
ブラッドは流水のギフトの水圧を上げ、十手に込めるとロードの刀に向け横からぶつけて弾こうとする。
が、ロードの刀の纏われた炎が更に熱気を纏いその一撃を完全に弾くと、その勢いのまま、ブラッドの顔と自分の顔を突き合わせる。
「もらった…」
ロードはそのまま思い切り首を振って渾身の頭突きを、ブラッドの額に叩き込む。
「ぅおっ…!」
「痛ェ…!」
両者、背後に吹き飛び背中から砂地に叩きつけられると、額に血が滲んでいるのが解る。
へェ…たかだか…これだけの…
手合わせ時間で、此処まで…
やはり戦闘スキルは抜きん出てやがるな…
ブラッドは感心して空を眺めて行くと、その衝撃で木々から飛び立った幾羽のカラスを見て異変を感じ取る。
何者かの殺気…
孤児村の方か…?
異変に気付いたのは、ブラッドだけで無くロードもまた察知し、上体を起こすと目を突き合わせ、孤児村に視線を飛ばした。
「真剣で斬り伏せるのは、修行だから少し気にかかるがこんだけやられたら一太刀くらい浴びせねぇと…立場が無ェよな…」
「ふん、当ててから言えよ」
余裕綽々と言った表情のブラッドとの間合いを詰めると刀を横から振って、十手を弾くと、右足で地面を蹴りクルリと回転する。
「こいつァ…アドラス戦で見せていた戦闘スタイル…」
「確かに、ギフトにかまけ過ぎてた事を思い知らせてくれた事、感謝するぜ…!」
左足での回し蹴りを叩き込むが、左腕に纏われた流水のギフトでガードされるが、更に地面を蹴って空中から上段斬りを振り込む。
「悪く無ェな…」
一度弾かれた十手を、突き出すとロードの刀の勢いを完全に相殺する。
チッ…完全に…
遊ばれてんなあ…
ニャロうが…!
背後に一回転すると、ブラッドとの間合いを確保し、改めて刀を構える。
「相殺されるって事は、実力が目に見えて解るって事よ。越えてこねぇと、つまらねぇぜ…?」
「わかってら…!」
両者同時に、地面を蹴るとその中心で両者の武器同士が激しくぶつかり合う。
修行にも熱が入り、戦闘と見間違う程に、熱気に包まれて行く。
そして、ロードが勝負に出る。
地面を蹴り、加速すると右掌を背後に構え、業火のギフトを噴射し更なる急加速を得て、脇に構えた刀を抜刀術の如く下段からの袈裟懸け斬りで攻める。
ブラッドは流水のギフトの水圧を上げ、十手に込めるとロードの刀に向け横からぶつけて弾こうとする。
が、ロードの刀の纏われた炎が更に熱気を纏いその一撃を完全に弾くと、その勢いのまま、ブラッドの顔と自分の顔を突き合わせる。
「もらった…」
ロードはそのまま思い切り首を振って渾身の頭突きを、ブラッドの額に叩き込む。
「ぅおっ…!」
「痛ェ…!」
両者、背後に吹き飛び背中から砂地に叩きつけられると、額に血が滲んでいるのが解る。
へェ…たかだか…これだけの…
手合わせ時間で、此処まで…
やはり戦闘スキルは抜きん出てやがるな…
ブラッドは感心して空を眺めて行くと、その衝撃で木々から飛び立った幾羽のカラスを見て異変を感じ取る。
何者かの殺気…
孤児村の方か…?
異変に気付いたのは、ブラッドだけで無くロードもまた察知し、上体を起こすと目を突き合わせ、孤児村に視線を飛ばした。
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