RISING
幕開けの地 孤児村ハングロッカーへ
ーーー 砂の街 デナ・ステーション ーーー
ロードはデナ・ステーションへと戻ってくると、広間横の大通りから街を眺めていた。
ランスも追われてた…
恐らくこの戦争には関連してる…
なら俺は自分のやるべき事をやるしかない…
だよな?親父…
ロードは次の目的地にノアとエルヴィスらが育った孤児院を目指す事にしたが、場所や名称、一つも解っていることがない事に落胆する。
先ずは、情報収集か…
こんな時に役立つサバネはいねぇし…
ん?あれは…
ロードは大通りに目を向けていると、サングラスに色黒の肌の男が、バギーに跨り、路肩に停めているのを発見する。
「U・J…?」
その男がブラッドだと確信すると、ロードは歩み寄る。
「ようU・J」
「んー…?おう…モード君。あ、いやコード君だったか?」
「無理に間違えなくていいっつの。ロードだよ、ロード・ヘヴンリー」
「そうだったそうだった。何してんのよ?こんなトコで」
不思議そうにバギーに跨りながら尋ねるブラッドに、ロードが口を開く。
「ああ…色々あってな。で、今はある孤児院を探してる」
「ノアやエルヴィスの育った孤児院の事か?」
「なんでそれを…?」
図星を当てられ、驚くロードを見てニヤリと笑うブラッドは口を開く。
「お前が答えを探す旅を続けてるなら、所用じゃ無ェ限り孤児院で目指すならそこしか無ェだろ?」
「まあな…」
すると、ブラッドはメットをロードに放り投げると、ロードはそのメットを受け取る。
「森の街フォレストールの孤児村ハングロッカー。そこが奴等の育った場所だ」
そう言い終えると、乗れと言わんばかりにバギーの後ろを指差す。
「縁も縁だ。今俺もそこに向かってる。連れてってやるよ」
「マジか…」
ロードはそんな偶然あるのかという表情を浮かべたが、意を決してバギーの後ろに乗る。
すると派手なエンジン音を上げた、ブラッドのバギーが森の街へ向って進んで行く。
とある縁で、次の目的地、森の街フォレストールの孤児村、ハングロッカーへバギーで進むロードとブラッド。
ブラッドの其処へ向かう目的も気になるが、今は邂逅に成功したノアとエルヴィス。
その親友同士の戦いの幕開けとなる、出会いの場所、孤児村へ顔を上げて向かう。
戦いの序曲の描かれた舞台へとー。
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