crashfever

天ちゃん

1

 それは、とある日の昼下がり


ジキル「っあー、今日もいい天気かよ……だりぃー」
ハイド「ひひっ……マロンに会えるかなぁ」

なんて話しながら街中を歩く双子。

…の、数メートル先では、パン屋での買い物を終え紙袋を抱えながら家路を歩くマロンの姿があった。

ジキル「おい、あれ…」
ハイド「マロンっ!!!」
 
マロン「へっ?」
人混みの中、聞き覚えのある声を聞いたマロンは立ち止まり、振り返る。

ハイド「まーろんっ僕を攻撃してもいんだよ……?」
そう言って後ろから声を掛けるハイドと
ジキル「気色わり……」
と眉を顰めるジキル。

マロン「あっ…ハイドくん!ジキルくんも、こんにちは(えんじぇるすまいる」
今日も問題無く発動するマロンの天使の笑顔

ハイド「っあああぁぁぁさいっこー……」
ジキル「異議なし……//てか、暇だよな今。マロン。俺らんとこ行くぞ来い」
(強制連れ出し)

マロン「えぇ…別にいいよ?あ、パン食べる?」←
ハイド「マロン食べるから大丈夫だよ……ひひっ」
ハイドは真剣に「マロンを襲う」宣言をしたのだが…

マロン「栗…?」←←←
全く理解していなかった。


この後、マロンの色々諸々がこの双子によって失われることを、本人はまだ知らない。

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