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秘聖星歌

香水夏羅

はじめまして

────おねがい。世界を...どうか────




2040年。科学世界

「やーーーーーーーーっべえーーーーー!!!!」
「ん?どした、ハルト。」
「レポートの課題家に忘れた!ちょ、取りに帰るわ」

旭の山高校に通う浅島ハルトは、普通の男子高校生。
平凡に生活していたんだ。今日までは。
「おー、気をつけろよー」

レポートの課題を家に忘れたくらいで最悪だ、なんて思っていられたのは、今日で最後になってしまうなんて、思ってもいなかったんだ。

「くっそー...信号おせえなあ...生徒指導の松田うるせえんだよな...誰も...見てないよな...?」

今思えば、ここで怒られてでもいいから信号無視なんかしなけりゃ良かったんだ。だって...

キキぃぃぃぃぃぃぃー!!!!ドン!!!!

鈍い音がしたんだ。すぐ近くで。俺は意識が朦朧としていた。救急車の音が、遠く、遠くに感じた。

「ねえ、起きてよ。起きてったら。」

誰だよ。

「起きなって。起きろー」

俺はけが人だぞ。無茶言うな。

「起きろー!このバカちんがー!!」

「うわっっ!!」

俺は大きな声に驚いて起きた。

「あっ。起きた。えへへー」

そいつは、女の子だった。俺と対して年が変わらないくらいの。それにしても...綺麗な顔しているなあ...

「はじめまして、浅島ハルトくん。」

「はじめまして...って、なんで俺の名前っ」

「突然ですが、君は今、死んでいます。」

「死んで...は?」

何を言っているんだこいつは。俺は生きている。しっかりと。

「あぁ、死んでるっていうかー、んー、体を盗まれた?って感じかな。」

「君、頭大丈夫か?体盗まれたって、相当やばいぞ、それ。」

「うん。そうだよ。このままだと、ほんとに死んじゃうからね。」

精神科を教えた方がいいのか?でも俺、体軽い様な...

「体が軽いって思ったでしょ。君が今魂だけの状態だからだよ。」

まじか。ふざけているのか?こいつ。あぁ、信号無視なんてして無けりゃ、こいつに会うこともなかったのに。

「ふざけてないよ。ほら。」

彼女は指をさした。俺の足を。

「うわああ!!」

なんで透けてんだよ。俺さっきまで学校に行こうとしてたじゃねえか。俺は...死んだのか...?こいつの言う通り、死んでんのか?

「大丈夫。君はまだ死んでない。教えてあげる。君のこと。私が誰なのか。」

俺は聞いてしまったんだ。俺自身の全て、彼女がどういう存在なのかを。

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コメント

  • ハルト

    宿題提出普通取り帰れなくない?

    1
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