夜蝶々
夜明け
「ヤマト!見つけたぞ!箱だ!犯人も見つけた!」
そうアキトヤマトとシィは信じられないというように顔を見合わせた。
「いこ!ヤマト!」
ヤマトの腕を引いてシィは言った。
「あ、そそそ、それと、ここでの話は忘れてよ?」
「はいはい」
屋上の階段を下りると、シンジが待っていた。
「い、いそげ!時間がない!」
そういって駆け出したシンジのあとを追って、ついたのは理科室だった。そこにいたのは、
「やまっち……」
やまっちと呼ばれた先生その人だった。理科室の人骨を大事そうに抱えている。
「私が、おかしいと思ったんです。いつも廊下を歩いたら見えている骸骨がいつもと違ったので。それで近づいてみたら山田先生がここに。アキトさんが近くにいたので二人で入ったんです」
山田は全員の声が聞こえていないのか、ずっと骨を持って震えている。
「そしたらよ?あいつの持ってるあの骨の頭の裏にセロハンテープで髪の毛がくっついてたよ。それで骨をとろうとしたらあの調子だ」
「じゃ、じゃあすぐに奪い返さなきゃ!」
「できたらやりたいのですが……」
「あれか……」
そういった5人の視線の先には、薬品の山が床に転がっていた。足場がないほどに転がっているそのビンは、すべてに危険と書かれていた。
「机の上は!?」
「よく見ろ。ワイヤーがある」
と、ヤマトが一番手前にあるワイヤーを手に取った。
「切れ味がやばそうだ。下手に動けない」
「じゃ、じゃあどうするの!?」
「わからない。」
「わ、わからないって!」
「ひひひひひひひぃひひひ」
5人が動けずにいると、突然山田は笑い出した。
「気づいてたよ。お前らの計画!俺を殺すってなぁ!?担任をよ!信じらんねぇよな!気づかねぇとでも思ってんのか!?思ってんだろうなぁ!そんな無知なお前らに思い知らせてやるよ!まずはヤマト!お前からだ!近づくなよ?お前ら近づいたらどうなるか分かってんだろう?ここにあるのは全部劇薬だぜ?」
そういって近場にあるビンを手に取った。
「殺せなくて残念だったなぁ?!殺そうと思ったら殺されるなんてなぁ!なぁ?ヤマト?」
「……うるさいよ。」
「あぁ?」
「うるさいって言ってんの。もうあんたの声は聞きたくない。」
そういって、シィはたくさんあるビンの中をかまわず歩き出した。
「シィ!!?」
ヤマトは思わず手を伸ばした。しかし、シィは止まることなくビンの中を歩く。
「おおおおお、おお、おい!っき、気が狂ったかシィ!っげ、劇薬だぞ!いいのか!?」
山田が取り乱したように叫ぶ。
「止まりの一歩と動きの一歩。私は自分が信じるように歩くよ」
シィはそういってビンの中をかまわずに歩いた。他の人間は誰も動くことが出来なかった。シィは山田の下につくと、その顔を殴り飛ばした。
「劇薬なんて中学校にあるわけないでしょ。あるとしても入れ物割らなければいい話」
と、一発で動かなくなった山田を見ながら言い放ち、もとの位置を戻った。
そうアキトヤマトとシィは信じられないというように顔を見合わせた。
「いこ!ヤマト!」
ヤマトの腕を引いてシィは言った。
「あ、そそそ、それと、ここでの話は忘れてよ?」
「はいはい」
屋上の階段を下りると、シンジが待っていた。
「い、いそげ!時間がない!」
そういって駆け出したシンジのあとを追って、ついたのは理科室だった。そこにいたのは、
「やまっち……」
やまっちと呼ばれた先生その人だった。理科室の人骨を大事そうに抱えている。
「私が、おかしいと思ったんです。いつも廊下を歩いたら見えている骸骨がいつもと違ったので。それで近づいてみたら山田先生がここに。アキトさんが近くにいたので二人で入ったんです」
山田は全員の声が聞こえていないのか、ずっと骨を持って震えている。
「そしたらよ?あいつの持ってるあの骨の頭の裏にセロハンテープで髪の毛がくっついてたよ。それで骨をとろうとしたらあの調子だ」
「じゃ、じゃあすぐに奪い返さなきゃ!」
「できたらやりたいのですが……」
「あれか……」
そういった5人の視線の先には、薬品の山が床に転がっていた。足場がないほどに転がっているそのビンは、すべてに危険と書かれていた。
「机の上は!?」
「よく見ろ。ワイヤーがある」
と、ヤマトが一番手前にあるワイヤーを手に取った。
「切れ味がやばそうだ。下手に動けない」
「じゃ、じゃあどうするの!?」
「わからない。」
「わ、わからないって!」
「ひひひひひひひぃひひひ」
5人が動けずにいると、突然山田は笑い出した。
「気づいてたよ。お前らの計画!俺を殺すってなぁ!?担任をよ!信じらんねぇよな!気づかねぇとでも思ってんのか!?思ってんだろうなぁ!そんな無知なお前らに思い知らせてやるよ!まずはヤマト!お前からだ!近づくなよ?お前ら近づいたらどうなるか分かってんだろう?ここにあるのは全部劇薬だぜ?」
そういって近場にあるビンを手に取った。
「殺せなくて残念だったなぁ?!殺そうと思ったら殺されるなんてなぁ!なぁ?ヤマト?」
「……うるさいよ。」
「あぁ?」
「うるさいって言ってんの。もうあんたの声は聞きたくない。」
そういって、シィはたくさんあるビンの中をかまわず歩き出した。
「シィ!!?」
ヤマトは思わず手を伸ばした。しかし、シィは止まることなくビンの中を歩く。
「おおおおお、おお、おい!っき、気が狂ったかシィ!っげ、劇薬だぞ!いいのか!?」
山田が取り乱したように叫ぶ。
「止まりの一歩と動きの一歩。私は自分が信じるように歩くよ」
シィはそういってビンの中をかまわずに歩いた。他の人間は誰も動くことが出来なかった。シィは山田の下につくと、その顔を殴り飛ばした。
「劇薬なんて中学校にあるわけないでしょ。あるとしても入れ物割らなければいい話」
と、一発で動かなくなった山田を見ながら言い放ち、もとの位置を戻った。
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