mob少年は異世界で無双する⁉︎(仮)

46猫

学園編〜初HR





片腕にカリン、その反対腕にセレス、普通に考えると両手に花ってかんじだがそう簡単にはいかない。

突然の逆プロポーズがあった次の日、入学することができたSクラスの教室で俺は他の生徒から嫉妬の目を向けられていた。
確かに二人とも俺のことが好きだとは言っていたが、あまり大胆なことはやめてほしい。しかもセレスは一応この国の王女なのだから慎みとかを考えてほしいのだが、そのことを本人に言うと

「そんなの私のソージ君への愛に比べたら関係ないです」

なんて言われてしまった。
HRが始まるまで俺はその嫉妬の目に耐えながら頑張っていた。よく頑張った自分…

「早く座れ、俺はこのSクラスの担任になった、リュークという。早速だがお前達には自己紹介をしてもらう。順番は入学試験の結果順で、セレスティーナ王女からだな。ではよろしく」

良かった。苦手そうな人じゃなくて。そう思っているとセレスの自己紹介が始まった。

「私のこのヴァイス王国第三王女のセレスティーナと言います。かたくならずぜひセレスと呼んでください。
これからどうぞよろしくお願いします」

セレス最後にお辞儀を終わりにした。
続いて俺の番だ。

「俺はソージ・シルフィードと言います。家は貴族ですがみんなと仲良くしたいので、ソージと呼んでください。」

次はカリンだ。

「カリンと言います……これからよろしくお願い…します」

カリンも可愛らしくお辞儀をして終わりにした。
その後は順調に進んでいき最後の人が終わった。
なんとなくだが、全体的に学科は魔法科が多かった。

「すでにお前達には自分の学科についてのことが知らされているとは思うから自分たちで考えてやってくれ、以上おしまい」

そう言うとリューク先生は教室を去っていった。
何が以上だ。お前は異常かってんだ。
まぁいいとしよう。流石はえクラスだ、あんな挨拶だったが自分で考えようとしている。

すると二人の生徒が俺たちの方へ近づいてきた。

「俺はゼストって言うんだ。よろしくなソージとセレスさんとカリンさん」

片方の男の子が言ってくる。
もう片方の女の子も

「よろしくね、私はモカって言います。ソージ君とセレスさんとカリンさん」

「よろしく、二人とも」

こういった気軽に話してくれる奴らは嫌いじゃない。
モカが突然話し始める。

「ところでさ、3人の関係は何?」

「ん?俺たちの関係はただの「「恋人です!!」」………」

カリンとセレスが割って入ってきた。
ゼストが羨ましそうに睨んでくる。おい、俺は悪くない。

「ソージ君は大変だね〜」

とニヤついていた。このままいくとモカにどんどん追及されると思い話をそらすことにした。

「おっとこんな時間だ、今日は用事があるから帰るね」

そう言ってその場を後にする。だいぶ強引だったが仕方あるまい、教室に残っていた人たちが全員こっちを見てきたのだから。
これからは人の多い場所ではあまり恋人と言わないように頼もうとするソージだった。




次回あたりでステータスを書きます。
あと、設定におかしな連れがあるかもしれないけどその辺は目をつぶってほしいと思います。

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