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リア充VS非リア『ブサイク達の大逆転』 ――名前の壁は超えてやる!

雪見だいふく

何こいつ。可愛すぎない!?

  今日はゴールデンウィークが始まって数日経った水曜日。
 クラスのメンバー何人かで遊園地に来ています。

「ひゃっはー! 遊園地来たァー!!」
「落ち着け。豚人間。お前の嫌いなリア充で溢れてるぞ」
「帰るか」
「「帰るなよ!」」

 メンバーは俺に豚人間。女神様と柳、アゴシャベル。それに面倒くさがりの鼻くそマシンガン(美少女)が奇跡的に参加してくれての合計六人だ。
 ちなみにクラス長は用事があるやらで来ないらしい。
 そして俺は女神様と手を繋げれば鼻が高いな。なんて、思っていた。
 鼻くそマシンガンと手を繋げれば『the! リア充!!』みたいだけど、手がどうなってるかとか考えるとゾッとするのでそれは避けたい。
 なので、女神様と手を繋いでリア充アピ出来たら最高だな! なんて思っていた。

「で、来たのはいいけど何から乗るー?」
「そうだなー……」

 観覧車に乗れば女神様と二人きりになれる説ー!
 あれは確か、四人乗りだった気がする。
 なら、残りの二人は……。

「観覧車なんてどうだ!」
「早速ー? 夜景を楽しみたいな!」
「……なら、あれ」

 と、鼻くそマシンガンが口を開く。
 その先は超高速落下『脳みそぶっ壊れジェットコースター』という名前の高低差が如何にもヤバそうなジェットコースターだった。
 まぁ、俺はジェットコースターが好きだから全然良いんだけどな。

「俺は賛成」

 それに続くように、豚人間とアゴシャベルも賛成する。

「お、俺は……。そのパ、パスで!」
「私も……無理。吐く」

 女神様と柳がパスした。
 ぎゃぁぁぁぁ! やらかした!! 俺もパスすれば……!

「なら、私達はあっちでゆっくりしてようか」
「そうだね」

 ぎゃぁぁぁぁ!! そこを代わりやがれぇ!!

「……わ、分かった。それじゃあ行こうか」
「おう!」

 俺らは30分待ちと書かれた看板の前に豚人間、アゴシャベル、俺、鼻くそマシンガンの順に並んでいた。
 余談をしていると三十分経ち、俺らの番になる。
 このジェットコースターは一つのところに二人乗るようになっている。
 いやぁー! 楽しみだな!

「どうぞー」

 前の二人がジェットコースターに乗る。
 そして、俺は鼻くそマシンガンと乗ることになった。店員の顔は驚きの顔ぶれに若干笑顔を引きつらせていた。
 それを見た俺は苦笑いしておいた。いや、鼻くそマシンガンは可愛いと思うんだ。普通に。
 だからこそ、鼻に手を入れるのはやめろよ! 下手したら、ギャップの可笑しさに記憶喪失もしくは頭だけ幼少化したかと思われるぞ。

「いってらっしゃーい!」

 その謎の掛け声でジェットコースターは動き始める。
 ……早速速いなー。左右する道を何度も何度もぐるぐると回る。
 そして、とてつもなく急な坂に差し掛かる。

「……高いね」

 と、訴えかけるように話してくる彼女の顔は青く具合が悪そうにも見えた。

「そうだな。……大丈夫か?」

 すると、顔が真っ赤になり首を深く上下させた。
 俺の隣にいる彼女は鼻に手を入れることはなく、とても可愛いただの美少女にしか見えなかった。
 ポケットから零れているウエットティッシュも少し印象的だった。

 ……って、めっちゃ高っ! 俺が彼女をうっとり見詰めていると気が付けば凄い高さになっている。
 まるで、富士山みたいだ……って。

「「きゃー!!!!」」

 俺は周りにつられて叫んでしまう。
 彼女も同じように叫んでいた。
 俺がちらっと隣を見ると彼女は目を瞑り、怖そうにしていた。
 俺も怖さで悠長にはしていられないので、前を向き直すと……。

 むぎゅ。

 俺の横っ腹に柔らかい感覚がする。
 ……これって。これって。

「うおおおぉ!」

 俺だけ、ヤクを決めてるような声を上げてしまった。
 その後も恐怖とドキドキが止まらない心臓の止まりそうなジェットコースターが続いたが、それも無事に終了した。

「お疲れ様でしたー」

 出る時と同じ、アナウンスの人の声と同時に席からどんどんと人が降りていく。
 前の二人も同じだった。
 俺も席から立ち上がろうとするが、彼女はくっ付いて離れない。

「……大丈夫か? ジェットコースターおわったぞ」
「う、うぅ。大丈夫……じゃないかも」
「と、とりあえず降りないとだからさ」

 なら……。と彼女は俺から離れたかと思うと、今度は手をがっしりと握る。
 でも、悪い気はしなかった。

「行くぞ」

 俺はその手をしっかりと支えるようにしてジェットコースターから降りた。
 その時、アナウンスの人が「彼女さんをしっかりと支えてあげてくださいね」と耳元で囁いてきた。
 その声は最近、何かをされたのかとても重苦しい声で辛そうにも聞こえた。
 だが、それ以前に彼女と手を繋いでいるという緊張でで何も言えなかった。

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