なんか転移したのでチート能力で頑張ります。
第25話 予兆[前夜]
「はぁ…やっと帰ってこれた…」
あの後、実に3時間が経ってやっと街に帰ってこれたのであった。
「本当にあのしたっぱみたいなの本当に糞だな。普通、人を連れて来ておいてそれはないだろうよ。」
とそんな感じで俺は愚痴をついていたのであった。
しかし、何とか街に帰ってこれたので、まぁよしとしよう。このことは忘れることにしようという感じで水に流したのであった。
しかし、この街に帰ってきた時はもうすでに時刻は正午を回っていた。このことだけはやはり許せんな。
まぁ、どうせこんなことも今回で最後だろうどうせ。と俺は考えることにしてとりあえず昼食をとるかということでいつもの、もうすでに常連になってしまったあの店に向かうのてあった。
「やっぱり旨いな。」
本当に未だにこの料理名が分からないが、まぁこの焼き鳥っぽいものが本当に美味しい。
何より何故か味付けが飽きない。
俺は、この世界にくる前は塩ラーメンや塩焼き鳥、塩唐揚げと塩を主な調味料とした料理を好みとしていた。
しかし、この世界では塩というものが高級なものであるらしく、実際この街に来てからもこの世界の塩というものを味わったことがない。
だから、正直この焼き鳥もどうせ飽きるんだろうなぁ…と思いながら最初食べていたのだが、何故か飽きない。
理由かは知らないが、この焼き鳥のタレにやはり何かありそうな気がするな。
確かに前の世界のタレは、何か胃に重い感じがあったのだが、このタレは優しい感じがして食べやすいのだ。(前の世界のタレの印象は俺の偏見だが…)
とりあえず、この焼き鳥の味には謎を覚えるばかりである。
そんな、焼き鳥のようなモノを俺は美味しく昼食として頂き、午後の生活をおくるのであった。
…そろそろ、食べる物のバランスも考えなくてはとも思いながらだが…
さて、そんなここ最近とは違い暇な午後の時間を過ごしていた訳だが途中、見覚えのある男を見かけたので俺はそいつに近づいて話かけた。
「おい、何してんだ?」
「おぉ、真琴じゃないか。」
そうその男とは、つい最近仲が良くなった荒神進である。
「お前、今日の午前この街に居なかったな?」
と進はそんなことを言ってきた。
「あぁ、なんだか街の領主に捕まってだな。」
「へぇ…それはそれは…で、どうだった?感想としては」
「うーん、基本的に凄い人ではあると思うんだが、色々ときな臭い感じがしたな。」
「…少し詳しく聞きたいな。」
という訳で俺は今日の午前にあったことをある程度省きながら、しかし大事なところは伝えた。
「まずはそのしたっぱみたいな奴らはひでぇな。そこは普通街に帰すべきだろ。一応客みたいな扱いだろ。」
とまぁ案の定の答えが帰ってきた。
そうだよなぁ、普通はそうするべきだよなぁ…
「そして本題の話だが、俺も正直その話にはやはり裏があると思うぜ。」
と進は言ってきた。
やはり、彼もそう考えるか。
「今回断ったのはいい判断だと思うぞ。…一つ耳寄りの情報だが、その領主はどうやら裏で何かやっているらしくな。」
と言ってきた。
「何かそんな感じではあったな、確かに。」
「まぁ今後とも気をつけろよ。目をつけられた可能性もある。」
「あぁ、用心する。」
というような感じの会話を終えてからはやることもないので適当にだらだらと食べ歩きをしたのであった。
やっぱり、焼き鳥みたいなあれが一番だな!
そう思うのであった。
という風にこんな感じでぶらぶらしていたらもう夜になっていたらしい。
「じゃあ俺は帰るわ、じゃあなー。」
と初期の印象とは真逆の挨拶をした進はそのまま帰っていったのであった。
「さて、俺も帰るとしよう。」
俺もそう思い宿に行こうとしたのだが、途中もう死にそうな老人が通りすぎていった。
いつもなら気にしないのだが、今回は今回だけは違った。
「気をつけよ、あの領主はお主を狙っている。モンスター襲来もお主を捕獲するためにあれだけの数を送ったのも全てあの領主じゃ。」
と言ってきた。
俺は何をぬかしていやがると思ったのだがその思いは次の一言で変わった。
「あのモンスターは人造なのじゃよ。」
どういうことだ?あのモンスターが人造って…
俺はその言葉を聞いた瞬間、足を止めてその老人に聞いた。
「今のは、本当なのか?」
しかし、老人は
「今はただ、事実を述べていることしか出来んよ…そして気をつけよ、明日領主は本格的に動き始めるだろう。どのような形でかは知らないがな。これを信じるのはお主次第だがな…」
と言った瞬間その老人が消えた。
「!?消えた…?」
そう、その老人は消えたのだ今確かに。
しかし、周りに居た他の人々は特に何事もないというような感じであった。
「………」
俺は数秒間止まってしまったが、その後我に帰りとりあえず宿に戻ることにしたのであった。
こうして、明日へと時は進む。
しかし、時は残酷だ。その歩みを止めることはしない。我々人間が怠惰に過ごそうと懸命に生きようとしても時は等しく過ぎていく。
だからこそ、この先の…明日の行動がこの後の運命を変えることになるとはまだ、その当人は知るよしはない。
全ての今までの成功は明日起きるであろう一つの、当人にとってたった小さな一つの失敗で全てが台無しになることを…
あの後、実に3時間が経ってやっと街に帰ってこれたのであった。
「本当にあのしたっぱみたいなの本当に糞だな。普通、人を連れて来ておいてそれはないだろうよ。」
とそんな感じで俺は愚痴をついていたのであった。
しかし、何とか街に帰ってこれたので、まぁよしとしよう。このことは忘れることにしようという感じで水に流したのであった。
しかし、この街に帰ってきた時はもうすでに時刻は正午を回っていた。このことだけはやはり許せんな。
まぁ、どうせこんなことも今回で最後だろうどうせ。と俺は考えることにしてとりあえず昼食をとるかということでいつもの、もうすでに常連になってしまったあの店に向かうのてあった。
「やっぱり旨いな。」
本当に未だにこの料理名が分からないが、まぁこの焼き鳥っぽいものが本当に美味しい。
何より何故か味付けが飽きない。
俺は、この世界にくる前は塩ラーメンや塩焼き鳥、塩唐揚げと塩を主な調味料とした料理を好みとしていた。
しかし、この世界では塩というものが高級なものであるらしく、実際この街に来てからもこの世界の塩というものを味わったことがない。
だから、正直この焼き鳥もどうせ飽きるんだろうなぁ…と思いながら最初食べていたのだが、何故か飽きない。
理由かは知らないが、この焼き鳥のタレにやはり何かありそうな気がするな。
確かに前の世界のタレは、何か胃に重い感じがあったのだが、このタレは優しい感じがして食べやすいのだ。(前の世界のタレの印象は俺の偏見だが…)
とりあえず、この焼き鳥の味には謎を覚えるばかりである。
そんな、焼き鳥のようなモノを俺は美味しく昼食として頂き、午後の生活をおくるのであった。
…そろそろ、食べる物のバランスも考えなくてはとも思いながらだが…
さて、そんなここ最近とは違い暇な午後の時間を過ごしていた訳だが途中、見覚えのある男を見かけたので俺はそいつに近づいて話かけた。
「おい、何してんだ?」
「おぉ、真琴じゃないか。」
そうその男とは、つい最近仲が良くなった荒神進である。
「お前、今日の午前この街に居なかったな?」
と進はそんなことを言ってきた。
「あぁ、なんだか街の領主に捕まってだな。」
「へぇ…それはそれは…で、どうだった?感想としては」
「うーん、基本的に凄い人ではあると思うんだが、色々ときな臭い感じがしたな。」
「…少し詳しく聞きたいな。」
という訳で俺は今日の午前にあったことをある程度省きながら、しかし大事なところは伝えた。
「まずはそのしたっぱみたいな奴らはひでぇな。そこは普通街に帰すべきだろ。一応客みたいな扱いだろ。」
とまぁ案の定の答えが帰ってきた。
そうだよなぁ、普通はそうするべきだよなぁ…
「そして本題の話だが、俺も正直その話にはやはり裏があると思うぜ。」
と進は言ってきた。
やはり、彼もそう考えるか。
「今回断ったのはいい判断だと思うぞ。…一つ耳寄りの情報だが、その領主はどうやら裏で何かやっているらしくな。」
と言ってきた。
「何かそんな感じではあったな、確かに。」
「まぁ今後とも気をつけろよ。目をつけられた可能性もある。」
「あぁ、用心する。」
というような感じの会話を終えてからはやることもないので適当にだらだらと食べ歩きをしたのであった。
やっぱり、焼き鳥みたいなあれが一番だな!
そう思うのであった。
という風にこんな感じでぶらぶらしていたらもう夜になっていたらしい。
「じゃあ俺は帰るわ、じゃあなー。」
と初期の印象とは真逆の挨拶をした進はそのまま帰っていったのであった。
「さて、俺も帰るとしよう。」
俺もそう思い宿に行こうとしたのだが、途中もう死にそうな老人が通りすぎていった。
いつもなら気にしないのだが、今回は今回だけは違った。
「気をつけよ、あの領主はお主を狙っている。モンスター襲来もお主を捕獲するためにあれだけの数を送ったのも全てあの領主じゃ。」
と言ってきた。
俺は何をぬかしていやがると思ったのだがその思いは次の一言で変わった。
「あのモンスターは人造なのじゃよ。」
どういうことだ?あのモンスターが人造って…
俺はその言葉を聞いた瞬間、足を止めてその老人に聞いた。
「今のは、本当なのか?」
しかし、老人は
「今はただ、事実を述べていることしか出来んよ…そして気をつけよ、明日領主は本格的に動き始めるだろう。どのような形でかは知らないがな。これを信じるのはお主次第だがな…」
と言った瞬間その老人が消えた。
「!?消えた…?」
そう、その老人は消えたのだ今確かに。
しかし、周りに居た他の人々は特に何事もないというような感じであった。
「………」
俺は数秒間止まってしまったが、その後我に帰りとりあえず宿に戻ることにしたのであった。
こうして、明日へと時は進む。
しかし、時は残酷だ。その歩みを止めることはしない。我々人間が怠惰に過ごそうと懸命に生きようとしても時は等しく過ぎていく。
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