異世界で災害使って無双する(仮)

水無月 葵

#5 新しい服と人見知り克服?

 俺は、防具エリアで防具を物色していた時、奥から1人の女性が現れ、僕のもとへ来た。

 なんですかぁ!? 万引きはしてませんよ!?

 その女性は、興味津々で俺の服をじろじろと見ながら

「き、君ぃ!! そ、その服どこで!?」

 と、聞いてくる。

 じろじろ見ないでよ! 恥ずかしい……

「えっ? あっ服屋ですけど……」

「服屋? 服屋でそんな服が売っているなんて聞いたことないですねぇ……それよりその服! 私に売ってくれませんか!?」

 女性は俺の手を取り、変な願いを願ってきた。

 手ぇ柔らかい……じゃなくて、

「えっと……まず誰ですか?」

 俺が、聞くと女性は「しまった!」と、自分の頭を軽く叩き、自己紹介をしてくれる。

「私は服を作っている、ニラン・ラールンです! ニランとお呼び下さい!」

 あっファッションデザイナーね。

「俺は、イタミヤ・ツバサです!」

「ツバサくん宜しく!」

 ニランさんは俺の手を握ったまま、ブンブンと手を振り、握手を交わしてきた。

 馴れ馴れしいな、おいっ!

「でっ! 売っていただけますか!?」

「えっ? えと……あの、服これしかない訳でその……」

 ニランさんは、俺の言いたいことを察したように

「わかりました! じゃあ、あなたの好きな服を三着ほど選んで来て下さい!」

 三着も!? ありがたい! まぁもう二度と学校行かない(行けない)し、制服もいらないかな……多分……いらないよね?

 俺は、いらないなと思い売ることを決心し、服屋で自分ににやいそうな服二着と、萌恵さんに似合いそうな服一着服をかごに入れてニランさんのもとへ戻った。

 ニランさんにかごを渡すと驚かれた。

 ん? そんなに驚く服を入れたっけ?

「え、えっと……服を間違えてないですよね?」

「間違えてませんけど……」

 ん? 間違って無いよな…

「えっ? じゃあツバサくんは……そういう趣味が……」

 ん? なに? えっ? 全くわかりませんけど?

 ニランさんが、萌恵さんに似合いそうな服を手に取り始めた。

「これは……ツバサが着るんですか?」

 えっ? あっそう言う勘違いね。

「いえそれは、俺の仲間……友達……知り合いの女の子にプレゼントする服です」

 僕は二度言い直しキメ顔をする。

「いやっどれですか!? 仲間なんですか? 友達なんですか!? 知り合いなんですか!?」

「知り合いです」

 俺は、速答した。

 ニランさんが、僕の答えに安心したかのようにため息をつき、

「なるほど分かりましたでは、ちょっと待ってて下さい!」

 と、奥に消えていった。

 数分後奥から紙袋(?)を2つもったニランさんが出てきた。

「こっちがツバサ君の服」

 ニランさんの左手に持っていた紙袋を受け取る。

「あっ! ありがとうございます!」

「えぇこちらこそ! っでこちらがツバサ君の知り合いの女の子の服」

 次に右に持っていた紙袋を受け取る。

「っで買い取りのお値段なんですけど……金貨五枚でどうでしょう?」

 うおっ高いな! ん? 安い? あぁ……金銭感覚がおかしくなるって大変だな……

「はい! 良いですよ!」

 買い取り金をあげるのは、失礼だと思い了承する。

「では、交渉成立ってことで!」

 ニランさんから金貨五枚を確かに受け取り、試着室で制服を脱いで、新しい服を着て制服をニランさんに渡した。

「ツバサ君ありがとう!」

 ニランさんが頭を下げて来た。

「いえいえこちらこそ!」

 俺も気恥ずかしそうに頭をかき手を振った。

「では私は、仕事があるので。また新しい珍しい服を見つけたら売って下さいね!」

 と、言いながら制服を持ったまま奥へ消えていった。

 あれ? また女性と普通に話せてる……人見知り克服出来たのか!?

「あの……ここら辺に広場って有りますか?」

 声を掛けてきた女性は、俺に広場の場所を聞いてきた。

「えっ? えとえとえと……あのっ! その! 有りますよ!!」

 克服できてねぇー!

××××××××××

 結局さっきの女の人は広場に行ってしまい、変な汗をかいた俺で有ったがひとつ分かった事が有る。そう! ちょっとずつ女性と接するが慣れてきたと言うこと! さっきの女性の会話は、テンパったが緊張は、していなかった。

 これは、克服って言って良いですかね?
 良いですよね? えっ? ダメ? はぁじゃあ頑張って積極的になるべく話します。はい……

××××××××××

 さっきの女性は、無事広場に着けただろうか…そんなことどうでもいいや!

 俺は、今良い防具を探しているところだ。
 店員に聞くのも何か負けた感じするじゃん。あれ? しない? まぁ俺は、するんです。だから自分で探しているんです!

「にしても良い防具無いな……魔法無効化とか、攻撃半減とか、そう言うのバラバラに売ってるからなぁ……防具は、なん着着ても一つしか効果発揮しないんだよなぁ……アクセサリーは、何個着けても効果が有るんだけど」

 次々に買いたいもの候補を買い物かごに入れていく。買いたいもの候補として挙がっているのが、魔法によるダメージを軽減するコート。打撃系の攻撃のダメージを軽減にするコート。魔力高速回復のブレスレット。魔力を少し吸収するコート。この4つ。

 さて、どうしよ……

「あっあのう……ツバサく……ん防具決まりました?」

「はい!? あぁ……萌恵さんか」

 そこには、買い物を終えたらしい萌恵さんが荷物をもっていた。

「持とうか?」

 俺は、萌恵さんの荷物を持ってあげる。

「あっありがとうございます……」

「うっうん……」

 俺は、気恥ずかしそうに返事をした。

 何か無いかね防具の効果を一つにする方法は……防具の効果を一つに……?

「あっっ!」

「ひぃく!? どうしたんですか?」

 あっ驚かせちゃった……いやっそれより

「萌恵さん、防具とその防具の効果を合成出来る魔法って無い?」

「えっ? そんな魔法聞いたこと有りませんけど…」

 無いよなそんなチートな魔法……いや待てよ……良いこと考えちゃったぁ!

「ちょっとトイレに行ってくるから荷物見といて」

 俺は、荷物を萌恵さんに渡した。

「あっはい良いですけど……」

 俺は、急いでトイレへ向かった。あっ漏れそうなわけでは、有りません。本当だよ?

 トイレに入ってスマホを取りだしある人に電話を掛け始めた。

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コメント

  • YUKI.N

    思った…
    異世界はスマートフォンと共ににめちゃくちゃ似てる…
    まぁ面白いからよしとしよう

    0
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