異世界で災害使って無双する(仮)

水無月 葵

#6 新しい魔法初めての仲間

 俺は、トイレの個室で、ある人にスマホで電話を掛けた。
 それは、あの腐女神ふめがみにだ。
 俺が、電話を掛けるて三秒後位に懐かしい腐女神の声が聞こえ始めた。

「もしもしぃ? アストレアだけどぉ?」

「あっもしもしイタミヤですけど……」

 俺は、念のため自分の名前を言っておく。

「あっ! ツバサ君? なぁにぃ?」

「えっと、最後のお願いですけども……」

 そう俺は、最後のお願いを叶えてもらえために、女神に電話をしたのだ。

「最後のぉ? なぁにぃ?」

「はい、それは、何でも合成出来る魔法を使えるようにしてください」

「何でも合成出来る魔法? いぃよぉ」

 マジすか、出来るんですか。

「えーと、じぁあぁ……スンセスス! スンセススにしようぅ。スンセススってぇ唱えれば使えるからぁ」

 おぉ! 適当だな!

「はい! ありがとうございます!」

「あっ! あと人は、スンセススで合成できないからねぇ」

 誰が人を合成するんだ!? 怖っ!

「はいっ分かりました。一つ質問なんですが魔法付与されている武器とかの効果は、残っているのですか?」

「うん! 残ってるよぉ。例えばぁ炎属性の魔法が付与されているぅ剣と氷属性の魔法が付与されているぅ剣を合成するとぉその剣は、炎属性の魔法と氷属性の魔法が付与されている剣に、なるよぉ。そう言うことぉだからぁ」

「はいっ! ありがとうございます! では!」

「はぁーい。ばいばーい、寂しくなったら電話してねぇ!」

「しないわ!」

 プッ……プープープー

 あっ切れた…何で寂しくなったら電話しなきゃならないんだよ…次に電話するとき勘違いされそ……

 俺は、当分女神に電話を掛けるのを止めた。

××××××××××

「あっすいません待たせてしまって!」

 俺は、萌恵さんのところへ戻った。

「大丈夫ですよ……ツバサ君長いんですね……」

「えっ!? いやっちょっと……電話してたんですよ!」

「でんわ? 何ですかそのでんわとやらは?」

 あっ電話を知らないのか……

「えっと……対話鏡みたいなもの」

 あれ? この世界に対話鏡ってあるのかな?

「あぁなるほど対話鏡でしたか、でも何故お手洗いで?」

 有るんだね!

「えっと……まぁ色々事情がありまして……」

 俺怪しすぎでしょ!!

「あっそうなんですね……あまり掘り下げないでおきますね」

「その方がありがたい…」

 俺は、何とか萌恵さんを誤魔化し荷物を受け取り店員のいるカウンターへ向かった。

「えっ? その防具全て買うんですか? 防具は、1着しか効果が無いんですよ!?」

「うん。分かってるよ。まぁ帰ってからのお楽しみかな」

 俺は、カウンターで会計を済まし《白銀》に戻った。
宿屋に入り、集会所であの魔法を試すことにした。

「ねぇツバサ君、何をするの?」

 萌恵さんが俺の肩を叩き質問してきた。

「魔法の実験かな? まぁ座って」

 俺と萌恵さんは長椅子に座りさっき買ってきた防具を机の上に並べた。

「早速行くよ! 《スンセスス》」

 俺が、魔法を唱えるとたくさんあった防具がみるみる合成されていき一つになり白いコートになった。

「よしっ成功だ」

「――ッ!? なんですか、その魔法は!?」

 萌恵さんが隣でおったまげていた。

「えっと、何て言うか……まぁ合成魔法かな?」

「ご、合成魔法? そんな魔法見たことも聞いたこと有りませんです……やっぱりツバサ君は、すごい……ですね」

 そんな感心するか?

「その魔法の属性は!?」

 萌恵さんは目をキラキラさせて聞いてくる。

 属性か……スンセススはなんだろう…無? 無かな? 無だな……

「スンセススは、無属性だよ」

 僕は、萌恵さんにスンセスス合成の属性を伝えた……適当だけど。

「なるほど……無属性ですか」

「そう! 無属性」

 俺は、嘘がばれないように念押ししといた。

「あの……ツバサ君、私とパーティー組みませんか?」

「パーティ? 一緒に旅がしたいの?」

 俺は萌恵さんに確認をする。すると萌恵さんは笑顔で

「はいっ!」

 と、笑い掛けた。

 俺は少しだけパーティーを組むのを躊躇ちゅうちょしたが萌恵さんとパーティーを組むことにした。

 その事を萌恵さんが勝手にシャルさんに言った。

「よっ、サエナイズ」

「サエナイズはやめてください!」

 サエナイズと勝手にパーティー名を決められ、「やめて」「嫌だ」と俺たちが馴れ合っていると萌恵さんが

「サエナイズか……サエナイズ! 出動!」

 と、大声で叫んだ。

 ノリノリじゃないですかヤダー。

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