過去と現在を結ぶ異世界ストーリー

なつきいろ

~恩返しと洗いっこ~エステル攻略戦⑧

商都リブループ・ユウジ別荘 ~男湯~

(う、う~ん。困った・・・まさかここまでとは思わなかったな)

白い湯気が沸き立つお風呂場に今二人の男女がいる

 [旦那様、いかがですか?]
「あ、あぁちょうどいいかな?」
 [旦那様のお背中はそ、そのとても大きいですね]
「そ、そう?よく分からないけど・・・」

俺の背中を嬉しそうにゴシゴシと洗うアーネ
できるだけアーネのほうを見ないようにしてはいるもののやはり気になってしまう
ついチラチラと見てしまうのは男の性だろうか・・・
たまにアーネと目が合ってしまうと微笑まれてしまうのが、妙にこっぱずかしい

今俺とアーネは二人きりで男湯にいる
そしてアーネに背中を流してもらっている最中だ

───どうしてこうなった!?

なぜこんな状況になっているのかは少し前に遡る

□□□□

商都リブループ・ユウジ別荘

奴隷達の解放はすんなり終わった
頑固娘のアーネが特に何も文句を言ってこなかったのがすんなり終わった要因だと思う
解放が終わった俺達はそのまま真っすぐ帰宅し、今後のみんなの予定を聞いて回った

男奴隷は必要な物を揃えたら全員すぐ追い出す・・・じゃなくて各自予定通りにさせるつもりだ

半分ぐらいが冒険者業を続けていくらしい
スハイツ達と違ってある程度の強さがあるみたいなので大丈夫らしい(サーシャ談)
俺は男奴隷なんて鑑定したくなかったからサーシャには感謝なのだが・・・サーシャが俺以外の男を見たとなるとあまり気分はよくない

(俺のサーシャになんてことしやがる!こいつらは早めに追い出す・・・じゃなく出て行ってもらおう)

手に職を持つものにはヒルダ推薦のもと、エクスペインで働き口を確保させる予定だ
ベルカイムにしようか迷ったがギルド公認という確かな伝のほうが安全かと思いそちらにした
男奴隷だけならぶっちゃけそこまで気にかけないのだが、奴隷と言ってもそこは人間
スハイツ達同様過酷な生活の中でも愛を育んでいたらしい
何故か手に職をもつ男奴隷全員に女奴隷の彼女がいた

というわけで女奴隷の半分ぐらいは男奴隷にくっついていくことが決まった
ちなみに故郷に帰りたいと言ってきた奴隷は0だった
よく分からないが帰りたくないなら帰す必要性もないだろう

そして残った女奴隷の半分というのが・・・

義理堅い頑固娘のアーネと元気いっぱいどじっ子娘のイタ、そしてあざとさ全開バカ娘のレオナの3人だ

アーネは義理堅いだけあり烏の人族だ
透き通るようなつり目型の赤眼で、異世界では珍しい黒髪のセミぱっつんのセミロングヘアーだ
体つきは出るところはきちんと出ていてとても女性らしい
見た目は完全な人に見えるが特徴的なのは背中の小さい翼だ
翼の大きさは本人の意思で伸縮自在らしい

イタはとても可愛らしいリス族だ
輝くような切れ目型の金眼で、イメージ通りのリスらしい茶髪の眉上げボブ内ハネヘアーだ
体つきはそれなりに出るところは出ている感じだ
見た目は完全な人に見えるが特徴的なのは大きな尻尾だろう
ふわふわしてそうで正直もふもふしたい

レオナは世にも珍しい雀人族だ。超希少種なんだとか
優しそうな垂れ目型の茶眼で、燃えるような赤髪のナチュラルショートヘアーだ
体つきは完全なロリ。YES、ロリータ!NO、タッチ!
見た目はハーピーに近い。顔や体は人だが、手足が鳥のそれである
鳥頭でおバカなのだが愛くるしい

この3人に関してはなかなか難しいことが分かった

アーネもイタもレオナもかなり珍しい希少種であり、レオナなどは世界でも数人しかいない種族なんだとか
そんな彼女らをポンッと世間に出してしまうとまた危険な目に合う可能性があるとエステルから教わった

また彼女らも特にやりたいことがないときている・・・
完全に打つ手なしだ。一度助けた以上は無責任な扱いはできない
結局彼女ら3人は居候ということで一旦保留することになった

そして予定が決まっている元奴隷達が全員巣立つまでは面倒を見るということで別荘に滞在してもらっている

となると当然元男奴隷もいるわけで・・・

嫁や家族に世話させる訳にはいかないので、自然と男である俺やスハイツ、ジーンにお役目が回ってくる
ただ当然俺は元男奴隷の世話などしたくない!
だからスハイツとジーンに丸投げした。もちろん風呂もだ

まだ元奴隷達がいる以上は世話は必要だ
だからまだサーシャ達と混浴に入ることはできない
そして男と一緒に風呂に入るのはもっと有り得ない(もうスハイツとジーンは一人で入れるようになった)

だから俺はその時ゆったりと一人で男湯に入っていた

一日の疲れを癒すような暖かさが体全体に染み渡る
静寂な空間が心を落ち着かせる
やっぱり風呂はいいものだ。日本人なら風呂だよな!
そして心が落ち着くと自然と夜に思いを馳せてしまうのは若さ故だろうか

───俺もまだ若いから仕方ない、うん、仕方ないな!

(今夜の担当はあかりだったかな?・・・うん、寝れないな。しっかりと休めるのはどうやらこの風呂の時間だけみたいだ。今のうちにしっかり休んでおこう)

そんなことを考えていたときにやってきたのがアーネだった

 [失礼します。旦那様、お背中流しますね]


そして冒頭に戻る

□□□□

商都リブループ・ユウジ別 ~洗いっこ~

俺は今アーネに背中を流してもらっている
アーネはとても嬉しそうだ

───普通恥ずかしがりますよね?

アーネにとっては恐らく恩返しの一種なのだろう
烏は義理堅いとなにかで聞いたことがある
だから烏人族であるアーネもまた本能的に義理堅い性格なのだろう

ただまさか男湯に突撃してくるとは思わなかった
いや、いまだに恩を感じているとは思わなかった

結局強引に背中を流されることになって今に至る

 [お背中終わりました。前はいかがしますか?]
おっ!定番なセリフだよな。ただなぁ・・・

そして俺が出した答えは・・・










「当然やってもらう」
 [あっ・・・]

そう言ってアーネの腕を掴んで俺の前に移動させた
アーネも少なからず驚いているようだ

ここまできたら据え膳は楽しむスタイルだ
ただ楽しむだけで、もちろん据え膳を食べるつもりはない

・・・あれ?断ると思った?断る訳ないだろ!
美人が洗うと言ってくれているのに断るバカいないだろ!
美人の誘いを断るとか失礼に値するわ!

・・・恥ずかしい?なにが恥ずかしいんだよ!?
仮に短小包茎であっても洗ってもらえ!
滅多にない機会なんだから!
笑われる未来よりも洗ってもらえる事実を受け入れろ!

そんなこんなでアーネに前も洗ってもらうことにした

「じ───。」
 [・・・]

アーネは背中の時と違って明らかに動揺しているのが見て取れる
対して俺はアーネから目を離さずにはいられない
アーネが着用している湯帷子が湯気や汗で徐々に水気を帯び、アーネの女性らしい肢体に纏わり付き始めたからだ

(ふむ。いい体をしているな。おいしそうだ)

そんなことを考えながら洗われていれば当然むくむくと元気になる

 [・・・!]
「ちゃんと洗ってくれな」
 [は、はい・・・]
顔を真っ赤にして目を背けながら懸命に洗う姿はかなり萌えるなぁ

そしてようやく恥ずかしがらせることができた
そもそも今まで恥ずかしがっていないこと事態が異常なのだ

(年頃の女の子が嬉々として背中流しますよ~とか違和感ありすぎ!風俗かよ!・・・いや、風俗は行ったことないけどさ?なんとなく?てかアーネには、少しでも恥ずかしいことをしているんだって自覚して欲しいわ!例え恩返しでもやりすぎ!俺じゃなかったら襲われてるぞ?)

どうやらアーネが洗い終わったようだ
ちなみに変なプレイは要求していません
なのでまだ大きいままだが、これは夜のお楽しみってやつですな!

 [じ───。]
アーネから視線を感じる。主に下の方に。

最初は恥ずかしがっていたみたいだが、興味あるのか今やガン見だ
これ以上はアーネの好奇心に火をつけそうだったのでお礼をすることにした

「よし!じゃあお礼にアーネの体を洗ってあげよう!」
げへへ・・・お礼と言うの名のお楽しみだべ~!

 [え!?そこまでしてもらわなくても・・・]
「いいから。いいから。恩返ししたいんだろ?洗われておけって」
 [・・・は、はい。よろしくお願いします]
よし!許可出したな!?もう言質取ったからな!?

アーネの許可を得た俺はアーネの湯帷子をひんむいて、早速スポンジに泡をたて始め洗い始めた

しなやかな腕から始め、美しい流線美を描いてる背中、そして反対のしなやかな腕へと移った
腕が終わったら肉付きのいいお尻を丹念に、たまに鷲掴んだりして、それはもう丹念に洗い、すらりと伸びた足へと移る

───ぷりぷりのお尻ありがとうございます!

「お尻、気持ち良かった?」
 [・・・は、恥ずかしくて言えません!]
やばい!めっちゃ萌える!これいいな!

とりあえず真っ赤になっているアーネの反応を楽しみながら、肝心の翼へと移る

「翼はなにか注意ある?」
 [そ、その・・・結構敏感なところなので優しくお願いします]
「・・・」

(・・・ぶはっ!?優しくお願いしますだと!?妙にエロく聞こえるな。。。むくむく度20%アップしたわ!ムラムラするな・・・夜、あかりには頑張ってもらうか・・・とりあえずアーネを押し倒さないよう、色魔、色魔!)

「分かった。じゃあちょっと激しく洗うな?」
 [え?ちょ!?旦那様!!?]
ごめんよ?アーネ。優しくと言われたら激しくしちゃいたいんだ

アーネが驚いているのを無視して俺は翼を洗い始めた
羽の部分は抜けたらマズいので優しく、翼の骨格辺りはそれはもう丹念に洗った

───しゅこしゅこ
 [くぅっ!!]

───しゅこしゅこしゅこしゅこ
 [くぅぅぅっ!!]

───しゅこしゅこしゅこしゅこしゅこしゅこ
 [ひぐぅぅぅぅっ!?]

アーネの言葉通り相当敏感なのだろう
丹念に洗うだけで身をよじらせているようだ

(てかアーネ感じてる?ちょっとエロすぎなんだが?・・・やばいな。むくむく度40%アップしたわ!夜にあかりには全力で吐き出すしかないな!とりあえず本気でアーネを押し倒しそうなので抑えないと。色魔、色魔!)

「翼、気持ち良かった?」
 [・・・はぁはぁ]

既にアーネの体全体が異様に蒸気している
聞くまでもなかったようだ

さてと、後ろ終わったし・・・

その後はアーネの許可をもらうことなく前を洗い始めた
後ろを洗ったのだから当然前も問題ないだろう

まずはくびれたウエストと可愛らしいおへそだ!
くびれたウエストをさわさわと洗い、おへそやその回りをくりくりと洗っていく(むくむく度60%アップ)

次は言わずとしれた登山だよな!
たぷんたぷんな山脈を丹念に、たまに頂きを弾いたりして楽しみながら、それはもう丹念に洗った
頂きは高く上り詰めたので登頂成功である(むくむく度80%アップ)

最後は秘密の花園だがここはさすがに確認が必要だろう

「洗うけど大丈夫だよな?念を押すが洗うだけだ」
 [だ、旦那様ぁぁぁ]
アーネからはとてもなまめかしい熱い吐息をかけられた

うん、大丈夫みたいだな。なら洗おう!
俺的脳内では[ぜひ洗ってください]と変換されたので問題ない

(・・・あれ?でも実際どうやって洗えばいいんだ?サーシャ達はどうやってたっけな?意識して見たことないな・・・分からないからアーネに聞いてみるか!)

「どうやって洗えばいいの?」
 [・・・ごにょごにょごにょ]

よほど恥ずかしいのか顔を真っ赤にしながらも耳元で教えてくれた

(結局教えてくれるのだからアーネも実は期待していたとか?ふぅ~。欲しがりさんにはお仕置きが必要だな)

そう考えながらアーネから教わった方法で洗っていた

きっと直接的な感度は山脈のほうが上なのだろうが、自分の大切な場所を洗わせている、といった羞恥心がアーネを悶えさせたのだろう
体全体から力が抜け切りその場で尻餅を着いてしまった
その姿にとても嗜虐心をたきつけられた(むくむく度100%!全力全開フルバーストだ)

(もう無理!完全に理性崩壊寸前だ!今夜は絶対あかりを寝かさない!全ての欲望を吐き出してやる!もう一人の俺狂愛よ、まだだ。まだだぞ?夜に思いっきり暴れさせてやる!・・・とりあえず今は目の前のアーネを襲わないようにしないと・・・色魔、色魔!)

溢れ出ようとする狂愛をなんとか抑えることができた
アーネを見ると尻餅を着いたまま動けないでいるようだ

───刺激がちょっと強すぎたかな?

このままだと風邪を引いてしまうので動けないアーネをお姫様抱っこして温泉に浸かることにした

□□□□

商都リブループ・ユウジ別荘 ~男湯~

じっ───。
じっ──────。
じっ─────────。

アーネからものすごく視線を感じる
正直ちょっと調子に乗りすぎた感が否めない
どうしよう?すごくやばいことをしたような・・・

俺とアーネは今一緒に男湯でお湯に浸かっている

「ア、アーネさん?ものすごく近くないですか?」
 [・・・じっ───。]

アーネは俺の隣で腕を絡めただひたすら見つめてきていた
どこか蒸気を帯びポ~としているようだ

(す、すごいな。ただ体を洗いっこしただけでここまでになるとは・・・いい発見をした。アーネに感謝だな!別の日にエステルやサーシャ達としてみるのもいいな!もしかしたら二人きりってのも重要かもしれないし、二人きりで入ることにしよう!今までなんでそんなことも考えつかなかったんだ!もったいない!)

まぁ誘うのは確定として今はアーネをなんとかしないとな
多分好意を持たれてしまっているから気をつけないと・・・

「アーネ、確かに恩返し受けとったよ。ありがとな」

俺はそう言ってアーネの頭をなでてあげた
さすがのアーネもなでられれば意識が覚醒したようだ

 [いえ。喜んで頂けたなら嬉しいです・・・今後も旦那様さえ宜しければお背中を流しますよ?]
え?なに言ってんの!?今後も、とかダメだろ!

「もう恩返しは受けとったし遠慮しとくよ。気持ちだけもらっとく。てかアーネも女の子なんだからホイホイと男の背中を流すとか言うんじゃない。そういうのは好きな男だけにしとけ」

 [私は旦那様のことを・・・]
あぁ~やっぱりか~。でも無理だな

俺はアーネの言葉が言い終わる前に言葉を被せた

「ごめんな。その気持ちには応えられない」
 [即答ですか!?]
悪いな。無理なものは無理。完全に諦めてもらうしかない

 [ど、どうしてですか?]
「単純なことだ。俺はアーネの事は嫌いじゃないし、むしろ好ましく思う・・・でも愛することはできないな。第一まだアーネの事を全く知らん。こんな状況で告白されても全然その気にならん」

まだ知り合って数日だし、そもそも俺を好きになったフラグがどこかわからん
多分救出してもらった恩と好意がごちゃ混ぜになっているんだろう

 [・・・いっぱい私の体を触ったのにですか?]
「おう!なかなかよかったぞ!いい体だと思う!」
 [そ、そうですか?あ、ありがとうございます]
照れちゃって可愛いやつだな!

よく見たらアーネの背中の小さい翼がピクピク動いていた
もしかしたら嬉しいときは反応するのだろうか?

 [・・・うぅ。旦那様に触られ過ぎたせいで恥ずかしくてお嫁にいけないのですが?]
ほほ~。お嫁とな?まぁテンプレ的な質問だな

「触っただけだから大丈夫だろ。なんだったらその記憶をなくすこともできるぞ?」
 [・・・]

まぁ諦めてもらうしかないな
てか少し頭を冷やしてもらいたいものだ
本当に俺に好意があるのかどうかを

 [どうしてもダメですか?]
「悪いな・・・てかもう少しよく考えてみたらどうだ?一時の感情に流されていないかどうか。真剣に考えたその上でまだ俺に好意があるようなら、その時は俺も真剣に考えるよ」

う~ん。俺から出せる妥協案はこれぐらいかな?
正直考えるだけになりそうで申し訳ないが・・・

 [ほ、本当ですね!?]
そ、そんなキラキラした目で見ないでくれ!心が痛む!

「あ、あぁ。ただし!考えるだけであって受け入れるかどうかはまた別だからな?そこ勘違いするなよ?」

こうしてアーネとのちょっとしたお風呂イベントは終了した


学んだことは今回の救出劇のようなヒーローみたいなイベントはやらないほうがいいということだった

むやみやたらに乙女心をときめかせてしまう要因になりえてしまうということを深く思い知らされた気がする

□□□□

風呂からの帰り道、エステルを見かけた
どうやらエステルもお風呂に入っていたみたいだ

ほんのり頬が桜色に染まり石鹸のいい匂いが漂ってくる
正直かなり興奮した!今この場で押し倒したい!
・・・じゃなくて、色魔、色魔。あれを伝えないと!

「エステル。今度二人きりで風呂に入らないか?お互いの体を洗いっこしようぜ?」
{・・・お師匠様は絶対エッチなことしてくるのじゃ。だから嫌なのじゃ}
ふふふ、そう答えてくると分かっていたぞ?

「ふ~ん。ならいいや。サーシャ達に頼むから。じゃまた明日な」

俺はくるりと踵を返してその場を後にしようとする
押してダメなら引いてみな!作戦だな

{ちょ、ちょっと待つのじゃ!サーシャ達に頼むってのはどういうことなのじゃ!?}
ほほ~。さすがエステル。そこに食いついたか

そこで俺はエステルに二人きりで入る風呂はまだ誰とも経験がないこと(アーネの件は秘密)
体を互いに洗い合う行為も誰とも経験がないこと(アーネの件は秘密)
などなどを話した
多少の嘘はあるが「好きな人」の中では確実に経験がないので完全な嘘とはならないだろう

{つ、つまり妾がお師匠様の初めての人になれるのじゃな?}
「そういうことだな。エステルが断るようならサーシャにお願いするけど?サーシャなら絶対OKするだろうしな」

エステルはしばらく考えこんでいるようだ
エステルなら多分これで大丈夫なはずだが期待への高鳴りでドキドキする

───ねえ?どうなの?一緒に入ってくれるの?

そしてエステルが出した答えは・・・



{わ、分かったのじゃ。お師匠様と一緒に入るのじゃ}
「いよっしゃあああああああああああああああああ!」

俺は歓喜の雄叫びを上げた!
いや、マジで嬉しい!エステルと一緒に入れるとか夢かよ!
こんな機会をくれたアーネには本当に感謝だわ!
なにか後でご褒美をあげないとな

{喜びすぎなのじゃ!そ、そんなに妾と入るのが嬉しいのか?}

俺の異様なテンションに若干引き気味のエステル
エステルにはきっと分からないんだろうな~
俺のこの欲望にまみれた気持ちは・・・げへへ

「あたりまえだろ!エステルと最初に入りたかったんだからさ!」
{お師匠様・・・嬉しいのじゃ!}
エステルも気色満面で喜んでくれたようだ

「じゃあ明日よろしくな!」
{明日!?急じゃな!?}
え~。エステルの気が変わるかもしれないしな~

善は急げとばかりにエステルにお願いした結果、結局明日一緒に入ることになった

俺はかなり喜んだし、エステルも満更ではなさそうだ
エステルもなんだかんだ言って俺には甘いんだよなぁ

「エステル。ありがとう・・・愛してる」
{お師匠様・・・大好きなのじゃ}
俺とエステルはおやすみのキスを交わし別れることになった


こうして俺とエステルのエステル攻略戦は『一緒にお風呂』という大きな一歩を踏み出した

そして俺は薄々感じていた


まもなくエステル攻略戦が終焉を迎えようとしていることを・・・

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